注目チャート274|INPEX(1605)

皆さんこんにちは。

また、海を越えたアメリカで快挙が起きました。

米国の大リーグ、エンゼルスからフリーエージェントとなった大谷翔平選手が
16日(日本時間17日)、今季のアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれました。
日本選手では初の本塁打王となる44本塁打、投手では10勝5敗で史上初の2年連続
「2桁本塁打、2桁勝利」を達成し、2年ぶり2度目の満票での受賞となりました。

MVPになることさえ快挙にもかかわらず、満票での受賞というのがさらに凄いことで、
文句のつけようが無いということです。

大谷選手は、かつて、「投打の二つをやることは誰もやったことがないことを選んだのではなく、
やれることをやるうちに結果的にそうなっているのだと思う。
やらなければならないことが多くなる分、伸びたり、
できるようになることが増えたりするのはすごく楽しい」と語っていたそうです。

特別なことをしているのではく、自らがやりたいことを続けるために、
できることの全てをつぎ込んで臨む姿勢は、当たり前のことではありますが、
真似できない部分でもあります。

大谷選手の来年度の更なる活躍に期待したいところですね。

今回は石油を扱う企業について取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


動かない相場は興味がない!? by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「INPEX」の週足チャートです。

国内外で石油・天然ガス等の権益を持つ大手石油開発企業で、
2021年4月1日より国際石油開発帝石株式会社から株式会社INPEXに社名を変更しました。

国際石油開発は、元々国策会社として設立されました。
そのため、石油公団が普通株36.06%と黄金株を保有していました。
石油公団が2005年(平成17年)4月1日に解散すると、その株式は経済産業大臣が継承しました。
国際石油開発と帝国石油の経営統合による株式移転で、普通株式1株に対して1株、
甲種類株式(黄金株)1株に対し1株が経済産業大臣へ割り当てられています。
経済産業大臣と石油資源開発が主要株主という特殊な企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっており
トレンドに勢いがあるのがわかります。

短期移動平均線が帯に接近してきていますので、帯でサポートされてトレンド継続となるのか、
それとも帯を下抜けてトレンド転換となるのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

今年の2月9日に発表された2022年12月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは、売上高は前期の1兆2443億円から2兆3246億円と大幅増加となりました。
経常利益は前期の5906億円から1兆2464億円とこちらも大幅増加となりました。
最終利益は前期の2230億円から4382億円と大幅増加となり、売上高、営業利益、
最終利益共に過去最高となりました。

それぞれ、過去最高となった背景には、販売量の増加もありますが、
何よりも販売単価の上昇が最大の要因で増加分の約6割を占め、
あと、為替差益が約3.5割となっていました。
販売量の増加は約1割となっていました。

次に、第3四半期累計の売上高は前期が1兆6987億円だったのが、
今期は1兆6018億円とマイナス5.7%となりました。
営業利益は前期の9158億円から8393億円と、こちらもマイナス8.4%となりました。
最終利益は前期の2666億円から2803億円となり、プラス5.1%となりました。

原油価格も為替市場も大きな変化がなかったため前年同期比では大きな変動はありませんでした。

原油価格や為替の影響が大きい企業で、現在、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスといった
原油価格に影響が起きそうな戦争が続いていますので注視していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は200週EMAが横ばいから右肩上がりに推移しており
分かりやすいチャートだということがわかります。

次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
2022年に帯が200週EMAを上抜けてから上昇帯を維持しており、
大きな流れが上昇トレンドになっているのがわかります。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
2023年の前半はステージが123と細かく推移しており、
もみ合い相場になっているのがわかります。
その後、もみ合い相場を上抜けてからは上昇期である第1ステージを維持しています。
直近は短期移動平均線が帯に接近してきており、
帯でサポートされるかどうかがポイントとなっています。

また、ローソク足の形状が三角持ち合いとなっています。
三角持ち合いとは、ローソク足の高値を結ぶ線、
安値を結ぶ線が三角形になるというパターンです。
このパターンは買い方と売り方が膠着しているときにできる形です。
よって、その後、上下どちらかに大きな動きが出てきます。
その動き出したほうにトレンドが発生する可能性が高いので、
どちらに抜けるかをしっかりと見ていきましょう。

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