注目チャート272|楽天グループ(4755)

皆さんこんにちは。

突然ですが、お好み焼きや焼きそばはお好きですか?

よく食べるという方も、めったに食べないという方もいらっしゃると思いますが、
一般的には人気の食事の一つではありますよね。

今、このお好み焼き・焼きそば・たこ焼き店の倒産が急増しているそうです。
2023年度上半期の「お好み焼き・焼きそば・たこ焼店」の倒産が
前年同期比500.0%増で、前年同期の6倍に増えたとのことです。
コロナの5類移行でインバウンド需要も回復し、街には人が増えたものの、
客足が戻らない小・零細規模の
「お好み焼き・焼きそば・たこ焼店」の苦戦が鮮明になっているそうです。

通称で「粉もん」と言われる「お好み焼き・焼きそば・たこ焼店」に欠かせない
小麦や卵などの食材が円安で値上がりし、
さらに光熱費など種々のコストアップが利益を圧迫しています。
また、コロナ禍で一時的に緩和した人手不足も顕在化し、
10月からは最低賃金が全国加重平均1,000円を超えます。
これまでアルバイトに頼ってきた小規模店舗ほど、人件費上昇やコスト負担が増しているのです。

地区別では、関東が最多となっており、関東では粉もんの店が無くなっていくかもしれませんね。

今回は日本のネット企業について取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


200日EMAと帯の関係を見よう by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「楽天グループ」の日足チャートです。

日本興業銀行(現みずほ銀行)出身の三木谷浩史氏が1997年に起業したECモール運営会社です。

安土桃山時代の楽市・楽座のような、人々で賑わう市場を
インターネット上に作りたいという想いと、明るく前向きに
「楽天」的に行きたい(楽天主義)という想いが社名に込められています。

2000年のジャスダック上場以降、積極的なM&Aとブランドの一体化(後述)による
相乗効果により事業範囲を拡大させ、国内に1億以上、
世界で約14億のグループ会員を有しており、
独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を形成しています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第2ステージとなっています。

第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が横ばいになっていますので、
まだトレンドに勢いはありません。

ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

2月14日に発表された2022年12月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の1兆6817億円から1兆9278億円と増加しました。
営業利益は前期のマイナス1947億円からマイナス3638億円と悪化しました。
最終利益は前期のマイナス1338億円からマイナス3728億円と悪化しました。
売上高が過去最高になっていただけに赤字拡大は懸念される数字のようです。

その後、8月10日に発表された2023年1月から6月までの2四半期累計の決算を見てみましょう。
売上高が前期の8882億円に対して今期が9728億円と9.5%の増加となりました。
営業利益はマイナス1987億円からマイナス1250億円と赤字縮小となりました。
最終利益はマイナス1778億円からマイナス1398億円と赤字縮小となりました。

楽天グループの売上高は創業以来26期連続で通期において増収となっています。
ただし、モバイルセグメントの赤字が大きく業績に重荷になっています。
勿論、モバイルに参入したことで相乗効果は出ていますが、
赤字額の金額が大きく、いかに黒字転換に持っていくかが課題のようです。

楽天モバイルの設備投資の削減と売上増加による
楽天グループでの黒字化をどれだけ早く実現できるかに注目しましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は200日EMAが分かりやすく右肩下がりに推移しているのがわかります。

次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
2022年8月にかけては下降帯が継続する時間が長く、
非常に分かりやすく売りで利益追求できるチャートになっていました。
その後は、上昇帯と下降帯が交互に入れ替わる動きとなっており、
もみ合い相場の様相を呈しています。
2023年5月からは再度もみ合いを下放れて安値更新となりました。

最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
直近は上昇相場の終焉である第2ステージとなっています。
上昇帯になりましたが、継続することなく、短期移動平均線が上昇帯に絡んできました。
結果的に帯が細く横ばいになっていますので、トレンドに勢いがない状態です。
ただし、帯は上昇帯ですので、敢えて比較すればやや買いにエッジがある状態です。
大局で見れば200日EMAの下で推移していますので、
大局のトレンドは下降トレンドが継続しているという見方になります。

ここから、上昇帯に傾きが出て間隔が広がってきて200日EMAを上抜けて
大局のトレンド転換となるのか、再び下降帯に戻って
大局の下降トレンドに戻るのかに注目していきましょう。

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