注目チャート271|三菱自動車(7211)

皆さんこんにちは。

近い将来、日本の住宅ローンが上昇してくるかもしれません。

日本は日銀の政策によってマイナス金利という金融緩和を継続しており、
住宅ローンも低く抑えられています。
しかし、23年9月から大手銀行は住宅ローンの固定金利の引き上げを発表しました。
その背景には、直近行われた日本銀行の金融緩和策の修正があるといわれています。
住宅ローンの固定金利は長期金利を基準としているため、
新発10年物国債の流通利回りに連動して上昇したと考えられています。

日銀は7月の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を修正し、
長期金利の上限を0.5%から事実上1%に引き上げました。
その結果、長期金利は0.7%台をつけるなど約10年ぶりの高水準で推移しています。
変動型の金利は短期金利に連動しますので、固定型と変動型との差がさらに開いてきています。

日本の住宅ローンはもともと変動金利が主流なのですが、
固定金利の上昇によって更にその傾向が強まっています。
将来、変動型が上昇すれば、固定金利へ移行する方が増加すると予想されています。
一方、先行して金利が大きく上昇している米国では、
30年物固定住宅ローン金利が7%を上回っており、住宅購入の足かせとなっています。
三菱UFJの10年固定型では9月から0.78%から0.88%に上昇するだけなので、
米国との違いは明白ですね。

今回は日本の輸送業の企業について取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)



サポレジ転換 by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「三菱自動車」の週足チャートです。

1970年に三菱重工業から独立した日本の自動車メーカーの一つです。

日本車の生産第一号は、1904年の山羽虎夫氏によって作成されたといわれています。
三菱は1917年から「A型」という車を生産し、日本で初めての量産乗用車を製作しました。

2016年には日産自動車が三菱自動車の株式を34%保有する筆頭株主となっています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなってきました。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
ここから、さらに帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

5月8日に発表された2023年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆389億円から2兆4581億円と増加しました。
営業利益は前期の873億円から1904億円と増加しました。
最終利益は前期の740億円から1687億円と増加しました。
営業利益と最終利益は過去最高を記録しました。

その後、7月24日に発表された2023年4月から6月までの四半期の決算を見てみましょう。
売上高が前期の6528億円に対して今期が6357億円と20%の増加となりました。
営業利益は367億円から451億円と46.7%の増加となりました。
最終利益は379億円から479億円と24%の増加となり順調な決算となりました。

地域別の売上高でみると、日本が1588億円増、アセアンが1185億円増、
北米が1408億円増となっており、今期の売り上げ増に貢献しました。
来期の予想は欧州が1308億円増予想となっており、
欧州での売上がカギを握っていますので、どうなるかに注目しましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は200週EMAが右肩下がりに推移しているのがわかります。
直近は上昇していますが、全体的に

次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
2014年から2022年にかけては200週EMAが右肩下がりになり
帯は下降帯を中心に推移しています。
その後、2023年に向けては200週EMAが右肩上がりになっており、
その際は上昇帯を中心に推移しています。
いずれにしても下降帯を中心の時も、上昇帯が中心の時も分かりやすい動きとなっています。

最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
直近は上昇期である第1ステージとなっています。
上昇帯が200週EMAを上抜けてから、ステージが1→2→3→2→1の押し目買いになりました。
その際に、価格が200週EMAでサポートされて、サポレジ転換となったことで
しっかりとした上昇相場のとなりました。
確認しておきますが、サポレジ転換とは、価格が200週EMAの下で推移していた時は、
200週EMAは抵抗線(レジスタンス)として機能していました。
ところが、価格が200週EMAを突破したことで、
抵抗線から支持線(サポート)に役割が切り替わりました。
そして、役割が切り替わった200週EMAでサポートされたことで、
しっかりとした上昇トレンドとなりました。

このまま上昇トレンドに勢いが出てくるのかどうかを見ていきましょう。

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