注目チャート270|日本たばこ産業(2914)

皆さんこんにちは。

残暑というにはあまりにも熱い日々が続いていますね。

今年の夏は本当に暑い日々が続き、今年の東京都の猛暑日日数は
昨年の16日に対して今年は23日と増加しました。
ちなみに、猛暑日とは最高気温が35℃以上になる日のことです。

さらに、最高気温が30度以上となる真夏日は
合計で86日(9月18日地点)となっており、危険な暑さが続いています。

今年は気温も異常な状態ではありましたが、
インフルエンザにおいても異常な状態となってきています。

東京都は9月21日にインフルエンザの定点あたり報告数が11.37となり、
「流行注意報基準」である定点当たり10.0を超えて急速に増加していると発表しました。

例年は12月から3月にかけて流行するインフルエンザがこの時期に流行しており、
場合によっては、コロナとインフルエンザのダブル感染というのもあるようです。

今後、更に流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要といわれており、
こまめな手洗いと、消毒など感染防止対策が必要になっていますので、
一人一人が意識して対策していきましょう。

今回は日本の食品関連の企業について取り上げようともいます。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)



200本EMAと帯の関係 by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「日本たばこ産業」の週足チャートです。

1985年に日本専売公社財産の全額出資によって日本たばこ産業が設立されました。
その日本専売公社は、1948年に連合国最高司令官(GHQ最高司令官)マッカーサーから
内閣総理大臣あてに、たばこ、塩など、公共企業体を組織するべき趣旨の
書簡が発せられたことから始まります。
そして、それらの専売業務を行っていた大蔵省専売局を独立させて日本専売公社が発足しました。

1994年に政府保有の株式の第一売り出しを行い東京証券取引所に上場しました。

現状は世界でのたばこ販売や、加工食品、医薬品などを扱う食料品製造会社です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなってきました。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。
ここから、さらに帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

2月14日に発表された2022年12月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆3248億円から2兆6578億円と増加しました。
営業利益は前期の4990億円から6535億円と増加しました。
最終利益は前期の3384億円から4427億円と増加しました。
営業利益は過去最高を記録しました。

その後、7月31日に発表された2023年1月から6月までの2四半期累計の決算を見てみましょう。
売上高が前期の1兆2668億円に対して今期が1兆Ⅲ928億円と9%の増加となりました。
営業利益は3892億円から4135億円と8%の増加となりました。
最終利益は2640億円から2870億円と8%の増加となり順調な決算となりました。

このうち、たばこ事業の売上が1兆2172億円となり、前年同期比で10%の増加でした。
医薬事業・加工食品事業は477億円の売上で前年同期比では84億円増加しました。

下期の予想は軒並み前年同期比でマイナスとなっていますので、
通期でどうなるかに注目しましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は200週EMAが大きな波を打って推移しているのが分かります。
緩やかに上昇と下降、そして、直近は上昇しており、
一方通行ではありませんが、分かりやすい動きをしていますね。

次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
2012年から2016年にかけては200週EMAが右肩上がりになり
帯は上昇帯を中心に推移しています。
その後、2022年に向けては200週EMAが右肩下がりになっており、
その際は下降帯を中心に推移しています。
2022年の後半からは200週EMAが右肩上がりになり、
帯は上昇帯を継続しており、わかりやすく推移しています。

最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
直近は安定上昇が続いており、上昇期である第1ステージが続いています。
また、3本の移動平均線がしっかりと上向きとなっており、
その間隔が広がっていますので上昇トレンドに勢いがあることがわかります。
押し目があっても帯でサポートされており、安定した動きで推移していることがわかります。
直近はしっかりとした陽線で上昇を続けており、
この後の押し目でも帯でサポートされるかどうかがポイントとなります。

今までサポートされていた帯でサポートされなくなるところが
変化のポイントとなりますので丁寧にチャートを見ていきましょう。

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