注目チャート27|ランド・円

皆さんこんにちは。
今年も残すところ1カ月と少しとなりました。

年齢を重ねるごとに月日の経つのが早くなったと感じる今日この頃です。お歳暮の準備や年賀状、大掃除、仕事納めと師走になればすることが一気に押し寄せてきますので、今から準備と段取りを確りとしておきたいものですね。

日本では第4次安倍内閣のもと安定政権となっていますが、世界を見渡すと実に様々な政権があるものですね。アフリカのジンバブエでは37年間にわたり君臨していた93歳のムカベ大統領が辞任しました。リーマンショックの時にハイパーインフレーションが起きて物価が200万パーセント上昇したとも言われており、100兆ジンバブエドルが発行されたことでも記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

今週の「S」の気になるチャートはそのアフリカの南にある「南アフリカ」の通貨「ランド」を見ていこうと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

ランド円 日足チャート       11月29日現在

上記のチャートは、「ランド円」の日足チャートになります。南アフリカの「ランド」やトルコの「リラ」などは高金利通貨として、FXをされている方にはなじみのある通貨であると思います。両通貨ともスワップポイントが高いのが魅力的だということで人気のある通貨ですね。では、チャートを見てみましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージはステージ5となっています。ステージ5は移動平均線大循環分析においては安定下降期の終焉となります。小次郎講師流に見れば、短期移動平均線と帯の関係を見ていく必要があります。下降期となれば短期移動平均線が再び帯を下抜けてきます。上昇期に変わるのであれば短期移動平均線が帯を上抜けていきます。短期移動平均線の動きを「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

南アフリカ共和国の「ランド」といえば、今年8月にズマ大統領に対する不信任投票が行われました。
結果は不信任投票が否決され期待感で買われたランドが売られる展開となりました。その後、9月に発表された南アフリカの4~6月期GDP成長率が予想の2.1%を上回る2.5%となったことで、直近の戻り高値を付けました。そこから、南アフリカ財務省が「政府借入金にネガティブなインパクトがある」と発表し、更に、南アフリカのギガバ財務相が「財政赤字の拡大と経済成長鈍化の見通し、さらに国内政策の不確実性」について発言したことでランドの下落が続きました。
そして、南アフリカの現地通貨建て債券格付けが格下げされ、世界国債指数から外されるとの噂からダメ押しのボトムを付けました。材料を織り込んでからは切り返しが入り、今月24日に「S&Pグローバル・レーティング」が、投機的等級(ジャンク級)となる「BBプラス」に引き下げ、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが南アフリカの格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことで、一時的に下落したものの、世界国債指数には残ることが決まりポジティブサプライズ的に上昇しています。
今後の展開に注目していきましょう。

「S」の目線

ファンダメンタルズから見ると、注目ポイントは南アフリカの最大貿易相手国である中国の動向でしょう。
上海総合株価指数が失速しており注意が必要ですが、中国のGDPや経済指標を見る限りはそれ程心配するような内容ではなさそうです。また、原油価格の適度な高値水準により世界経済の安定につながることを考慮すると、現状は心配するような動きではありません。
マーケットの最大の関心は今年12月に予定されているANCの党首選ではないでしょうか。そこでズマ大統領が交代するかどうかが注目となります。もし交代すれば南アフリカ経済が安定し、ランド高につながる可能性がありますので確認していきましょう。

テクニカル分析からの目線では、ステージ5の状態から、4→5→4の戻り売りとなるのか、それとも、ステージ6→ステージ1へと上昇期へ移行するのかを確認する必要があります。そして、その流れに素直についていきましょう。

(ライター「S」)



公式インジケーターを利用する



小次郎講師と投資を学ぶ