皆さんこんにちは。
近畿地方を縦断し各地で記録的な大雨となった
台風7号の影響で日本列島に甚大な被害をもたらしました。
この台風影響で近畿地方だけでなく、各地で大雨が降りました。
台風7号が近畿地方を通過する15日は、各鉄道各社は計画運休とし、
新幹線も運休となったことで、お盆休みの計画を変更された方も多かったと思われます。
16日には台風が近畿地方を通過したことで、16日は新幹線も再開されるかと思われたのですが、
今度は台風の影響から静岡が大雨となり、新幹線は翌日の午前中も運休となり、
ダイヤが大幅に遅れました。
さらに、17日も大きな混乱が続き東海道新幹線では、
新大阪駅で列車の準備に時間がかかり、一部区間で運転を見合わせました。
およそ21万人に影響がでたとのことです。
一方で、首都圏の水がめといわれる利根川上流にある八木沢ダムがピンチになっています。
こちらは、全く雨が降らず貯水率35%と平年の半分になっているそうです。
この先も雨の少ない状況が続くと、取水制限などの検討が必要になってくるとのことです。
地球は温暖化から沸騰化の時代になったといわれていますが、
何とかして地球を冷やしたいものですね。
今回の銘柄は空気に関する企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
200本EMAは大局トレンドの分岐点 by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「ダイキン工業」の週足チャートになります。
1924年10月に合資会社大阪金属工業所として、
飛行機用ラジエーターチューブの生産を山田晃氏により創業されました。
1951年には日本初のエアコン開発に成功し、1963年にダイキン工業に社名変更しました。
現在は大阪市北区に本社を置き、
約170か国に事業展開し世界五大陸42か国の拠点を持つ
空調機、化学製品メーカーです。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第2ステージとなっています。
第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉です。
小次郎講師流に見れば、短期移動平均線が帯に突入し、
トレンド相場が終焉に向かって動いているというのがわかります。
ここから、第1ステージに戻れば再び上昇トレンドに移行していきます。
短期移動平均線が帯を下抜けていくと下降相場の入り口へと移行します。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
5月9日に発表された2023年3月度の決算内容を見ていきましょう。
売上高は3兆9815億円となり、前期の3兆1091億円から大幅増加しました。
営業利益は3770億円となり、前期の3163億円から大幅増加となりました。
最終利益は2577億円となり、前期の2177億円から増加しそれぞれ過去最高となりました。
空調事業が増収増益となり、米州・アジアで販売を拡大したほか、
中国でも、コロナの感染収束後の販売活動に注力したことが功を奏したようです。
欧州ではヒートポンプ式温水暖房機という機器の販売が好調で需要が伸びたようです。
また、化学事業では、半導体、自動車市場の好調な需要を捉え、増収増益となりました。
事業セグメント別でみると、空調の売上高が前期の2兆8285億円から
3兆5670億円となり128%増でした。
営業利益は前期の2824億円から3245億円となり115%増となりました。
化学の売り上げは前期の2124億円から2600億円と124%増でした。
営業利益は273億円から430億円と166%増でした。
次に空調事業を地域別でみると、中近東が160%増と一番伸びていました。
次に、米州が150%増、アジアが141%増となっていました。
化学事業をみると、米州が144%増と一番伸びていました。
次にアジアで128%増、欧州で126%増となっていました。
今期は為替による円安の影響も大きかったため、
来期は為替影響を除く実質ベースで大幅な増収増益、
過去最高業績の更新を目指すとのことですので注目していましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすい右肩上がりの動きや、
分かりやすく右肩下がりになっています。
この銘柄はずっと200週EMAが右肩上りになっています。
つまり、安定上昇が続いているのが分かります。
次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
200週EMAがずっと右肩上がりになっており、その上で上昇帯を中心に推移しており、
大局の動きが安定しているのがわかります。
また、一時的に下降帯になっても200週EMAでサポートされており、
教科書的な安定上昇相場となっています。
最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
2022年から2023年は200週EMAの上で推移していましたので
大局の上昇トレンドは継続していたものの、ステージが短期間に入れ替わり、
小さなもみ合い相場になっていたのがわかります。
そこから高値更新しながら第1ステージを維持していましたが、
ここにきて短期移動平均線が帯に突入してきたことで
上昇相場の終焉である第2ステージに移行してきました。
まずは上昇帯でサポートされるかどうか、
もし、このまま短期移動平均線が帯を下抜けていけば、
今度は200週EMAでサポートされるかどうかがポイントです。
今までは大局の流れが200週EMAでサポートされてきましたので、
200週EMAでサポートされないとなれば、
大局のトレンドが大きく変化する可能性が出てきます。
チャートの動きを素直に見ていくようにしましょう。