注目チャート267|川崎汽船(9107)

皆さんこんにちは。

暑い日々が続いていますね。
今年は、スーパーエルニーニョの影響から猛烈な暑さとなっています。
東京では、気温が35℃以上となる猛暑日となりました。
ちなみに、25℃以上を夏日、30℃以上を真夏日、35℃以上を猛暑日といいます。

一方で、梅雨前線の影響で、連日、いろいろな場所で猛烈な雨も降っています。
また、線状降水帯という、一度、大雨が降ると同じ場所で
大雨が降り続ける現象の影響で、今年も洪水が各地で起きています。
数十年に一度の大雨ともなれば、今まで経験したことのない地域でも
洪水などには注意が必要ですね。

今月は九州や北陸、山陰と日本海側を中心に大雨となりましたが、
土日は北日本へとエリアが移っていく見込みとなっているようです。
さらに、週明けには東北付近に停滞する見通しですので、
大雨による洪水や土砂災害には厳重に警戒が必要です。

大雨に猛暑にと振り幅が大きい天気となっていますが、
自然災害にも気を付けながら、熱中症対策にも十分気をつけましょう。

暑い日は屋内で過ごし、大雨が来れば非難ができる準備をしておきましょう。

今回の銘柄は海運に関する企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


ボラティリティを意識しよう by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「川崎汽船」の週足チャートになります。

1919年4月に現在の川崎重工業の船舶部が独立する形で設立されました。
日本郵船、商船三井に次いで国内第3位の規模を誇っています。

上位2社と比較するとコンテナ船への依存が高いとされています。
このほか、石炭・鉄鉱石などの不定期貨物船、自動車運搬船、LNGタンカー、
石油タンカーなどを運航しています。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっており、
トレンドに勢いがあるのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

5月8日に発表された2023年3月度の決算内容を見ていきましょう。
売上高は9426億円となり、前期の7569億円から増加しました。
営業利益は788億円となり、前期の176億円から大幅増加となりました。
最終利益は6949億円となり、前期の6424億円から増加し過去最高となりました。

採算性を示す売上高純利益率では、川崎汽船は2022年3月期に首位となりました。
売上高純利益率は84.9%と前の期から67.5ポイント上昇し、
同社として過去最高となりました。
純利益率で8割を超えるのは異例ですが、
理由は海運大手3社が共同出資するコンテナ船事業会社
「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」からの利益が急増したためです。
同社に31%出資する川崎汽は、連結営業利益である
176億円を上回る6409億円の持ち分法投資利益を得ました。

では、売上高におけるセグメント別を見てみましょう。
ドライバルクが3122億円、エネルギー資源が1002億円、
製品物流が5197億円となっていました。
ドライバルクは穀物や鉱物などの運搬です。
製品物流は自動車などの運搬となります。

今後のONE社の業績の推移と、社内の利益率増加がカギとなりますので注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすい右肩上がりの動きや、
分かりやすく右肩下がりになっています。

この銘柄は2021年までは200週EMAが右肩下がりになっています。
つまり、安定下降が続いていたのが分かります。
その後、200週EMAが右肩上がりになり、綺麗に上昇を続けています。

次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
200週EMAが右肩下がりの時に、下降帯が続いており終わりやすい動きになっており、
また、200週EMAが右肩上がりになっているときは
上昇帯が続いており安定している動きが続いているのがわかります。

最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
直近もつい最近までは安定上昇が続いており、上昇期である第1ステージが続いています。
帯に傾きが出て間隔が広がっていることでトレンドの強さがわかります。
また、短期EMAが帯に接近しても帯で反発しているのがわかります。

ただし、この銘柄の特徴として、第1ステージで急騰した後に、
帯に向かって急反落する傾向があります。
とても、安心して買いを維持できる銘柄ではないということです。
ということは、ある程度上昇した後に、反落してきたら、
一度決済して帯でサポートされるかどうかを確認してから
再エントリーするような戦略がよさそうです。

それぞれ銘柄によって癖がありますので、その特徴を見抜いて戦略を構築していきましょう。

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