注目チャート266|エーザイ(4523)

皆さんこんにちは。

今日は「七夕」ですね。
皆さんはどんな願いを短冊に書きますか?
ご自身のことでしょうか?
それとも、世界平和などでしょうか?

七夕は五節句の一つで、中国と日本の文化が混ざった行事です。
織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って、
年に一度だけ会うことができるという中国の伝説に由来します。

この伝説はなんと奈良時代には日本に伝わり、そこに日本に元々あった
七夕信仰と結びついて年中行事としての「七夕」へと発展したそうです。

織姫星はこと座の1等星ベガ、彦星はわし座の1等星アルタイルだそうです。

七夕の起源は、日本古来の豊作を祖霊に祈るお盆に中国から伝来した女性が
針仕事の上達を願う乞巧奠(きっこうでん)や
佛教の盂蘭盆会(うらぼんえ・お盆)などが習合したものと考えられています。
短冊などを笹に飾る風習は、江戸時代から始まったもので、日本以外では見られないそうです。

七夕の日は短冊に願いを書き、そして、それを実現できるようにしていきたいですね。

今回は米国で新薬が承認されたということで、
それに関連する企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


下降のN波動出現 by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「エーザイ」の日足チャートになります。

東京に本社を置く日本の大手製薬会社です。
社名は旧社名の「日本衛材」からきているそうです。
衛生材料とは具体的には絆創膏や包帯の事をさすそうです。

1941年に内藤豊次氏が旧、東京田辺製薬(現、田辺三菱製薬)を
57歳で退職し、起業した会社です。

国内では1位の売上高を誇る武田薬品工業、第2位のアステラス製薬
と続き国内5位に位置します。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、第1ステージではあるものの、短期EMAが帯に接近してきており
上昇相場の終焉である第2ステージに移行しそうです。
一方で、ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

5月15日に発表された2022年度3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は7444億円、前期が7562億円でしたので減少となりました。
営業利益は400億円となり、前期の537億円から減少しました。
最終利益は554億円となり、前期の479億円から増加しました。

前年度の一時金収入の影響により減収となるも、医薬品事業は拡大していました。
レンビマとデエビゴが成長をけん引しており、グローバルブランドの4品合計は
前期の2800億円から3574億円と774億円の増加となりました。

地域別でみれば日本が2154億円、北米が2127億円、中国が1108億円、
欧州が722億円となっており、日本と北米が2強となっています。
ただし、利益となると、日本が678億円、北米が1334億円、中国が556億円、
欧州が416億円となっており、北米の利益利率がダントツとなっております。

また、認知症領域への投資を加速し、研究開発、販売管理費で
合計約600億円を投入しており、成果につながっているようです。

米バイオジェンと開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が
米食品医薬品局(FDA)から7月6日に正式承認されました。
研究開始から約40年を経ての開発ということですので、
薬を開発するということは大変な作業であると改めて思い知らされます。

来期の最終利益は減益予想となっていますが、今後の決算内容に注目してみていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすい右肩上がりの動きや、
分かりやすく右肩下がりになっています。

この銘柄は2022年10月までは200日EMAが右肩下がりになっています。
つまり、安定下降が続いていたのが分かります。
その後、200日EMAが右肩上がりになり、一時横ばいになりますが、
再度右肩上がりになっていきました。

次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
200日EMAが右肩上がりの時に、上昇帯続いていたものの、
下降帯に変化してからは200日EMAに向けて下降帯が続いていました。
そのご、200日EMAでサポートされて上昇帯に移行するという動きで
上昇帯も下降帯もそれなりに継続しているのがわかります。
ただ、下降帯になっても200日EMAでサポートされているので、
長期上昇トレンドが継続していたのがわかります。

最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
直近もつい最近までは安定上昇が続いており、上昇期である第1ステージが続いていました。
また、3本の移動平均線がしっかりと上向きとなっており、
その間隔が広がっていましたので上昇トレンドに勢いがあったことがわかります。
しかし、6月12日の大陰線をきっかけに反転してきました。
第1ステージを維持していますが、短期EMAが帯に接近してきました。
もう少しで第2ステージに移行しそうです。

直近のローソク足も大きな陰線となっており、
このまま帯を下回ってくると一気にステージが変化しそうです。
一方で、帯でサポートされるようであれば、
再度高値更新にチャレンジとなりますが、今のところ力強さは感じられません。
サポートされるか、割り込むかがポイントになりますので注目してみていきましょう。

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