注目チャート261|キーエンス(6861)

皆さんこんにちは。

地球が温暖化していると再確認させられる事態が発生しています。

季節はまだ5月にもかかわらず、
日本列島の本土で台風のことを気にすることになりました。
猛烈な台風2号がグアムを通過し、
島内では大規模な停電が発生し外出禁止令が発出されました。

「スーパー台風」と言われるこの台風2号は、
風速30メートルを超える猛烈な風が吹き、
建物は地震が発生したかのように揺れています。
台風に慣れている現地の人でさえ、
恐怖を感じて眠れなかったというのですから、
いかに今回の台風が強烈かということが分かります。

気象庁によると、この強烈な「スーパー台風」が急速に発達しており、
マリアナ諸島を西北西へ進んでいます。
中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルという勢力となっています。
この台風がやや進路を変えて沖縄地方に接近する可能性がでてきました。
また、この台風が本州付近で停滞している前線を刺激して
西日本でも大雨に注意する必要があるとのことですので、
台風の進路だけでなく天気予報にも注意していきましょう。

今回も世界的なグローバル企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


200本EMAと価格の関係 by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「キーエンス」の週足チャートになります。

1974年、昭和49年、創業者で現名誉会長の滝崎武光氏が、
兵庫県尼崎市で「リード電機」として設立したのが始まりです。

1986年、昭和61年に社名を「Key of Science」 に由来する
「キーエンス」(KEYENCE) に変更しました。
本社・研究所は大阪市東淀川区、新大阪駅の近くにあります。

自動制御機器、計測機器、情報機器、光学顕微鏡・電子顕微鏡などの
開発および製造販売を行う企業で、海外売り上げ比率は50%を超えています。
現在、世界44カ国・200拠点で事業を展開しているグローバル企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなってきました。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

4月27日に発表された2023年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は前期の7551億円に対して、9224億、営業利益は前期の4180億円から4989億円、
最終利益は前期の3036億円に対して3629億円でした。
売上高、営業利益、最終利益ともに過去最高を記録しました。

キーエンスの企業文化でもあるのですが、電子応用機器の製造、
販売を中心に事業活動を展開する単一セグメントのために、
セグメント別の情報は省略されています。

その中で、地域ごとの売上高を見てみると、国内の前記が3101億円でしたが、
今期が3480億円、海外の前期が4449億円でしたが、
今期は5743億円となっており、海外比率が高くなっているのが分かります。

売上高利益率は驚異の54%となっており群を抜いて突出しています。
キーエンスが手掛ける製品は、センサーを中心とした電子機器となっています。
工場の製造現場で異常を発見したり、生産性を高めたりするための機器です。
同社は1万種類以上の製品を手掛けていますが、
新製品の約7割が「世界初」「業界初」だとのことです。
他にない機能や使い勝手のいい製品が高く売れるのは
ある意味で当たり前かも知れませんし、この売上高利益率も納得です。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすい右肩上がりの動きや、
分かりやすく右肩下がりになっています。

この銘柄は200週EMAが上がったり下がったりしているものの、
比較的分かりやすいチャートであることが分かります。

次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
2020年辺りから200週EMAが右肩上がりになってからは、
上昇期である第1ステージが中心に推移しています。
その後、2022年からは200週EMAが右肩下がりになって、
下降期である第4ステージが中心になって推移しています。
それが、2023年になると、再度200週EMAが右肩上がりになって
上昇期である第1ステージが中心に推移しています。

最後に直近のステージの変化を見ていきましょう。
直近も安定上昇が続いており、上昇期である第1ステージが続いています。
また、3本の移動平均線がしっかりと上向きとなっており、
その間隔が広がっていますので上昇トレンドに勢いがあることがわかります。

こうして、チャートを俯瞰的にみると、200週EMAが横ばいになっているところは
上昇期である第1ステージと下降期である第4ステージが短期間で入れ替わっています。
200本EMAと帯の関係を見るとトレードしやすいチャートか難しいチャート化が見えてきます。

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