注目チャート259|日産自動車(7201)

皆さんこんにちは。

コロナが5類の分類分けになったことで、
ゴールデンウィークを満喫された方も多いのではないでしょうか。

天皇皇后両陛下が主催される春の園遊会も5年ぶり、令和になってはじめて開催されました。
5月11日午後、東京・港区の赤坂御苑で開催され、
皇后さまをはじめ女性の皇族方は着物を着てのぞまれましたようです。
時折雨が強く降る中、招待された人たちと親しく懇談されていました。

車いすテニスで全ての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成し、
国民栄誉賞を授与された国枝慎吾さんには、天皇陛下が「本当に車いすテニス、
それからパラスポーツの発展に大変なご尽力をなさって」と話しかけられました。

また、オリンピックで、日本の女子選手として最多の7つのメダルを獲得している
スピードスケートの高木美帆さんは、天皇陛下から
「コロナでずいぶん大変なことも多かったのではないですか」と尋ねられていました。

招待された人たちは庭園を散策して記念写真を撮るなど和やかなひとときを楽しんでいました。

やはり、様々な行事が開催されるようになり、コロナが5類扱いになったと実感できますね。

今回は世界的なグローバル企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


獲りやすいチャート、難しいチャート by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「日産自動車」の日足チャートになります。

日本産業を中核とする「日産コンツェルン」の自動車部門として、
1933年に横浜を本社として創業されました。
現在は芙蓉グループの一員ですが、元々はJXTGグループ(旧・新日鉱グループ)や
日立製作所、日本水産などとコンツェルンを組んでいました。

現在はフランスのルノーと三菱自動車と共にルノー・日産・三菱アライアンスを形成しています。
2017年上半期には、このアライアンスで世界販売台数がグループ第一位を獲得しました。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなってきました。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになり始めてきたところですので、
トレンドに勢いが出てくるかどうかが注目です。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

5月11日に発表された2022年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は前期の8兆4245億円に対して、10兆5966億、
営業利益は前期の2473億円から3771億円、
最終利益は前期の2155億円に対して2219億円でした。
売上高、営業利益、最終利益ともに前期より伸びました。

では、販売台数を見てみましょう。

21年度は387.6万台でしたが、22年度は330.5万台でマイナス14.7%となりました。
日本の販売はプラス6%と伸びましたが、中国が⁻24%、
北米はマイナス13%、欧州はマイナス9%でした。

ただし、日本においては、電気自動車「サクラ」の躍進もあり、電気自動車が伸びています。
また、北米や欧州でも電気自動車が伸びてきています。

また、23年度の生産台数は22年度の338.1万台から410万台に増加する見通しとなっています。
販売台数見通しは22年度の330.5万台から400万台となっています。

電気自動車の浸透で、大きく躍進するかどうかに注目してきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすい右肩上がりの動きや、
分かりやすく右肩下がりになっています。

この銘柄は200日EMAが僅かに右肩上がりの後、
僅かですが右肩下がりになり、そして、直近はまた、横ばいになっています。
しかも、価格が200日EMAを跨いで推移しており、
明確なトレンドが出来にくい動きになっています。

次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
ざっくりではあますが、2021年は200日EMAが右肩上がりになり、
その上で推移しているものの、上昇帯と下降帯が短期間で入れ替わっています。
2022年は200日EMAが右肩下がりになり、
どちらかというと下降帯の時間帯が長い動きになっていました。
2023年は、200日EMAが横ばいになり、下降帯中心の動きから変化が出てきました。
そして、200日EMAを挟んでもみ合いになっていました。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
基本的に200日EMAと価格の関係を見ると、分かり難いチャートとなります。
トレードしていてもなかなか上手くいかない銘柄です。
直近も200日EMAと帯がくっついており、もみ合い相場になっているのが分かります。
そこから、小さなもみ合いを上放れてきましたので、
上昇トレンドになるかどうかがポイントです。

ここから、力強く高値更新するのであれば、上昇期である第1ステージが続き、
帯に傾きが出て間隔がしっかりと広がっていきます。
そして、もう一つのポイントは、仮に第1ステージがしばらく続いたとしても、
今までのように、200日EMAを跨いだ動きであれば分かり難い動きが続きます。
今まで分かりにくい動きが長かったが、ここからは一転して
分かりやすいチャートになるのであれば、この銘柄はチャンス銘柄になります。

その見極めは200日EMAと帯の関係となります。
200日EMAから帯がどんどん放れる動きになり、
200日EMAが右肩上がりになれば、買いのチャンスとなります。
200日EMAと帯の関係に注目しましょう。

おすすめ


公式インジケーターを利用する