注目チャート258|ソニーグループ(6758)

皆さんこんにちは。

長いトンネルをやっと抜け出しますね。

厚生労働省は27日に、新型コロナウイルスの感染症法上の分類について、
5月8日に季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げることを最終決定しました。

今までイン型コロナは感染症法上、「2類相当」という厳格な対策が必要でした。
よって、限定された医療機関での対応となっていましたが、
5類移行後は、幅広い医療機関で対応する通常の医療体制に戻ります。

今年の3月13日から、マスクの着用ルールが変更され
「着用は個人の判断に委ねることを基本」になりました。
医療機関受診時や医療機関や高齢者施設等への訪問時などは
マスクを着けるよう求めています。
また、通勤ラッシュ時などの混雑した電車、バスに乗車する時も
当面はマスクを着けることを奨めていますが、
あくまでも推奨であり、個人の選択を尊重する形になっています。

海外からの渡航における水際対策も緩和されてきており、
いよいよ、コロナ前に戻ろうとしています。

今年のゴールデンウィークは、いつもの賑わいが戻ってきそうですね。

今回は世界的なグローバル企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


200日EMAと価格の関係が素直な銘柄 by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「ソニーグループ」の日足チャートになります。

日本のソニーグループ株式会社を中核とする多国籍コングロマリット企業です。
その中心企業であるソニーは1946年、に盛田昭夫氏と井深大氏が共同創業しました。
創業期からしばらくの間は、メカトロニクスや電気製品を中心に手掛ける製造業でしたが、
次第に金融やゲームなど他業種に参入・多様化していきました。

ソニーといえば、VTRのビデオカセット、ウォークマン、PlayStationなど
その時代を象徴するヒット商品を生み出してきました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドに勢いが出てきているのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント
昨年の5月10日に発表された2022年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は前期の8兆9986億円に対して、9兆9215億、
営業利益は前期の9552億円から1兆2023億円、
最終利益は前期の1兆296億円に対して8821億円でした。
売上高、営業利益、が過去最高となりました。
最終利益は前期に過去最高だった1兆296億円には及びませんでした。

また、今年の2月2日に発表された第3四半期累計決算を見ると、
売上高が8兆4762億円、営業利益は1兆797億円、
最終利益が8089億円と前年同期比で見ても、売上高が+10.7%、
最終利益も+4.9%とプラスになっていました。

では、部門別を見てみましょう。

部門は「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」、「音楽」、「映画」
「エンターテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)」
「イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)」、「金融」
「その他」、「全社(共通)及びセグメント間取引消去」となっています。

今期は「映画」や「金融」が前年同期比でマイナスでしたが、
それ以外は概ね好調で、特に「G&NS」、「音楽」、「ET&S」、「I&SS」が伸びていました。
特にゲーム市場が好調で前年同期比で見ても8133億円から
1兆2465億円と4333億円の売上高の増加となっています。
プレイステーションの販売が好調なのと、為替差益も影響しています。

今年度の決算発表が間近に控えており、最高益を叩き出すかに注目が集まります。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。

この銘柄は200日EMAが右肩上がりになった後、少し右肩下がりになり、
そして、直近はまた、右肩上がりになってきています。

次に、直近の200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
2022年は200日EMAが右肩下がりになり、その下で下降帯が中心となっていました。
2023年は、200日EMAが右肩上がりになり
上昇帯が中心になって200日EMAを上抜けてきました。
大局の下降トレンドから上昇トレンドへとトレンド転換をしてきています。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
基本的に200日EMAと価格の関係が非常に素直な銘柄となっています。
200日EMAが右肩上がりのときは、200日EMAで価格がサポートされて、
第1ステージを中心に安定上昇が続いています。

一方で、価格が200日EMAを下回ってくると、
第4ステージを中心に安定下降の動きになりました。
直近は200日EMAを価格が上抜けて上昇期である第1ステージを中心に推移しています。
そして、2022年1月に付けた高値更新に向けて推移しています。
ただし、高値までの値幅が相当ありますので、
高値更新するには相当強い材料がなければ突破は難しいでしょう。
また、チャート的にも高値から40%ほど下落しましたので、
天井打ちもシナリオの一つとして考慮するべきところです。

ここから、力強く高値更新するのであれば、上昇期である第1ステージが続き、
帯に傾きが出て間隔がしっかりと広がっていきます。
天井打ちとなれば早々に、下降期である第4ステージになり
200日EMAを下回っていきますので、ステージの変化をしっかりと見ていきましょう。

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