注目チャート256|伊藤忠商事(8001)

皆さんこんにちは。

今年も「春の使者」が日本列島にやってきました。

「春の使者」というと、物凄く聞こえがよく嬉しくなりそうですが、
実は、この「春の使者」とはあの厄介な黄砂のことなのです。
この黄砂が強烈な勢いで日本列島を襲ってきています。

黄砂とは東アジアのゴビ砂漠などから強風により吹き上げられた砂やちりが、
上空の風によって運ばれ浮遊しつつ降下する現象のことで、
日本では4月に最も多く観測されています。
この黄砂が花粉症である今の時期に重なることで大きな影響が出てきています。
今年は例年よりも花粉の量が多く、花粉症に苦しむ方が多い中に、黄砂が飛来してきたことで、
黄砂が花粉にぶつかり花粉が傷つき、花粉が破裂することにより、
破裂した花粉がアレルギー物質を沢山放出するために、症状がより強くなってきています。

この黄砂は花粉に比べて粒子が大きく、花粉がのどまで到達するのに対して
黄砂は気管支まで到達することで気管支喘息や咳喘息でひどくなることが多いそうです。
また、目に入った場合はかゆくなるので目をこすることで眼球が傷つくこともあるようです。

そこで、対策としては洗濯物の外干しを控えた方がいいとのことです。
また、車を洗車する場合は、いきなりタオルなどで黄砂を拭き取ると車が傷つくとのことで、
まずは水洗いで黄砂を流すのがお薦めとのことです。

全国的に黄砂が飛来していますので、花粉症の方は特にご注意ください。

今回はあの有名な投資家が買っている銘柄について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


チャートはトレンドと中間波動で構成されている by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「伊藤忠商事」の日足チャートです。

1858年、初代伊藤忠兵衛が麻布の「持下り」行商を近江国(滋賀県)で創業しました。
「持下り」とは関西から関東をはじめ全国各地へ行商することです。

同業の丸紅とは同じ起源となっている大手総合商社です。
戦前は伊藤忠財閥の中核企業で、多数の紡績会社を傘下に持つ
繊維財閥で世界最大の繊維商社でした。

その後は総合商社として繊維からエネルギーまであらゆるものを扱う企業となっています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドに勢いが出てきているのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

5月10日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の10兆3626億円から12兆2933億円へと増加しました。
営業利益は前期の4034億円から5825億円と増加しました。
最終利益は前期の4013億円から8202億円と増加しました。
売上高以外の営業利益、最終利益が過去最高を記録しました。

セグメント別で見ると金属部門の利益が一番大きく、
前期比で+1219億円、トータルで2260億円でした。
次に住生活が前期比で+840億円で10520億円でした。
繊維、機械、エネルギー化学品、食料、情報・金融、第8すべてがプラスとなっていました。
その他および修正で税金負担が増加してマイナスとなりました。

次に今年の2月3日に発表された2022年3月期の第3四半期累計決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の9兆936億円から10兆5442億円と増加しました。
営業利益は前期の4647億円から5743億円と増加しました。
最終利益も前期の6768億円から6822億円と増加しました。
ぞれぞれ、売上高は+16%、営業利益は+23.6%、最終利益は+0.5%となっていました。

トータルの純利益はではプラスとなりましたが、食料、住生活、
情報・金融、ファミリーマート部門などは減益でした。
一方で、機械、金属、エネルギー部門がトータルの利益を押し上げました。
様々なセグメントで活動することによってリスク分散がされており、
マーケットの環境に合わせて柔軟に対応できるところが強みなっています。

今年度の決算予想は出てきませんが、最終益は前期からマイナス2.5%予想ではあるものの、
8000億円となっておりますので、この調子が続くかどうかを見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。

この銘柄は200日EMAが綺麗に右肩上がりになっていますので、
分かりやすいチャートと言えます。
また、価格は200日EMAを一時的に割り込むも、長期で上昇していますので、
大局の上昇トレンドが継続しているということも分かります。

次に、直近の200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
基本的に200日EMAが右肩上がりになっており、その上で帯が推移していますので、
上昇期である第1ステージが中心になっており、
下降期である第4ステージの期間は短くなっています。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
基本的には200日EMAが右肩上がりで、第1ステージが長い局面が多いので
安定上昇が続いているチャートではあるものの、
押し目を付けるところでは、ステージが短期間でコロコロと変わっており、
トレードするには難しいチャートになっています。

振り返ると、上昇相場の後の押し目は暫く中間波動となり、トレンドが無くなります。
そして、トレンドが無くなり、トレードするには難しいチャートでふるい落としが起きます。
そして、ふるい落としが終わってからトレンドが発生するという、
どちらかというと分かりやすそうで難しいチャートになっています。

直近も中間波動から高値更新で上昇トレンドが再開したかのような動きになっています。
このトレンドが継続するか否かに注目して見ていきましょう。

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