注目チャート255|武田薬品(4502)

皆さんこんにちは。

桜前線が物凄いスピードで北上しています。
今年の冬は強い寒気が流れ込むこともありましたが、
長続きはしなかったため特に寒い冬という訳ではありませんでした。

そういった環境の中、2月から気温が高い状態が続き、
さらに、3月はかなりの高温となりました。
この傾向は東日本や北日本で顕著でした。
このため、桜の開花が平年よりかなり早いところが多くなってきています。

東京は3月14日に開花宣言が出され、ソメイヨシノは葉桜になってきています。
名古屋3月17日、大阪3月19日、仙台3月26日でした。
札幌で4月17日が開花予想となっており、北海道でも平年より早い開花予想となっています。

各地で花見などが解禁されて、お花見を楽しむことが出来るようになったことは
嬉しい限りですが、余りにも早すぎるのも少し残念な気持ちになりますね。

今年の桜はコロナ終息を歓迎しているようにも見えて感慨深い美しさを感じます。
皆様も、桜を愛でながら春を謳歌しましょう。

今回は株価が元気な企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


ノイズは変化する by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「武田薬品工業」の日足チャートになります。

日本を代表する医薬品企業メーカーで
国内唯一のメガファーマであり、積極的なM&Aを行っています。

創業は天明元年、1781年で初代武田長兵衛が薬種商を創業したのが始まりです。

世界の70か所を超える国と地域で3万人の従業員を抱えるグローバル企業です。
代々の社長は武田長兵衛を襲名してきましたので、
証券取引所に場立ちがあるころは「たけちょー」と呼ばれていました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドに勢いが出てきているのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

昨年5月11日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の3兆1978億円から3兆5690億円と増加しました。
営業利益は前期の5092億円から4608億円と減少しました。
最終利益も前期の4760億円から2300億円と減少しました。
ただし、売上高だけは過去最高となりました。

その中で、成長製品、新製品の勢いによりマイナスの影響を克服できる体制が
整いつつあるというのが今決算の大きな特徴となっていました。
それは、消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンス、
といった5つのビジネス領域がバランスよくポートフォリオを組めていることが
次につながる要因になっています。

直近で見れば、2月2日に発表された2023年3月期の第3四半期累計決算は、
売上高が3兆713億円、営業利益は4019億円、最終利益は2858億円となりました。
前年同期比でみると、売上高は+13%、
営業利益はマイナス13%、最終利益は+18%となりました。

成長製品、新製品の売上収益は、20%の成長となっており、成長をけん引しています。
その中で、消化器系疾患は+11%の成長、希少疾患は5%の成長、
血漿分画製剤は+18%の成長、ニューロサイエンスは10%の成長となっていました。
オンコロジーはマイナス13%でしたが、
成長分野がフォローするというポートフォリオが機能していました。

今年度の決算も前期よりも売上高、営業利益、最終利益が増加予想となっていますので、
この調子が継続するかどうかに注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに
右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。

この銘柄は200日EMAが綺麗に右肩上がりになっていますので、
分かりやすいチャートと言えます。
また、価格は200日EMAでサポートされながら上昇していますので、
大局の上昇トレンドが継続しているということも分かります。

次に、直近の200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
2022年に帯が20日EMAを上抜けてからは、200日EMAが右肩上がりになり、
帯も上昇帯を中心として安定上昇となっています。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
昨年の11月以降は安定上昇である第1ステージを中心に推移しており、
下がってもステージの1→2→1の押し目買いとなっています。

帯の動きを見れば上昇帯が続き第1ステージが中心なので、
安定上昇継続と言えますが、短期EMAは細かく上下しており、
やや振り回されやすい値動きとなっています。

短期EMAが細かく波を打っていますので、短期EMAと帯の関係に注目して見ていきましょう。
短期EMAが帯の上で推移している間は全く心配ありませんが、
短期EMAが帯を下抜けてくると、今の流れが終わりますのでご注意ください。

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