注目チャート253|日本製鉄(5401)

皆さんこんにちは。

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準々決勝ラウンドである、
日本代表―イタリア代表が、3月16日、東京ドームで行われました。

ビデオリサーチによると、この準々決勝の中継で
午後7時から午後9時54分までの視聴率が、関東地区で世帯視聴率が48%だったそうです。
10日に行なわれた「日本代表と韓国代表」戦の
44.4%を上回り、WBCの歴代最高を記録しました。

結果としては9-3で日本代表である侍ジャパンがイタリア代表を破って快勝となりましたが、
決勝ラウンドに上がるにつれて緊迫感のある試合になってきました。
日本は投打の「二刀流」で大谷翔平選手が先発し、2失点5回途中で降板するも、
好調な打線が岡本選手の3ランホームランなどで
4点を先制し、終始、試合を優位に進めていました。

ダルビッシュ選手が救援するなど、普段では見ることが出来ない投球リレーなどもありました。
また、大谷選手がセーフティーバントを行うなど、自分のスタイルにこだわることなく、
チームプレーに徹していることなどが勝利につながったように感じました。
日本代表は、ここからは米国に行き、準決勝となりますので、活躍に期待しましょう。

今回は粗鋼生産においては、メジャー級の企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


値幅観測「N計算値」について by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「日本製鉄」の週足チャートです。
官営八幡製鐵所の流れを汲む新日本製鐵と、住友グループの鉄鋼メーカーである
住友金属工業が、2012年10月1日に合併して新日鐵住金株式会社として誕生しました。

官営八幡製鐵所は、1901年、明治34年に操業を開始した福岡県北九州市の製鉄所で、
1887年、明治20年から操業を続ける釜石鉱山田中製鉄所に続き、日本国内で2番目の製鉄所です。
粗鋼生産量において日本国内最大手で、世界では世界第3位の規模を持っています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドに勢いが出てきているのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

昨年5月10日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の4兆8292億円から6兆8088億円と増加しました。
営業利益は前期の113億円から8409億円と大幅に増加しました。
最終利益も前期の324億円の赤字から6373億円と大幅に増加しました。
売上高、営業利益、最終利益は過去最高となりました。

セグメント別で見ると、完成車生産台数は、2020年の797万台から754万台へと減速となり、
また、国内鋼材需要は2022年の5280万トンから5520万トンへ減速となりました。
しかし、抜本的なコスト改善などから利益を大幅に伸ばしました。
そのコスト対策の中には、単独鉄事業の損益分岐点の抜本的な改善が進捗したことによります。
また、海外事業の選択と集中による収益力向上も寄与しました。

直近で見れば、2月9日に発表された2023年3月期の第3四半期累計決算は、
売上高が5兆9616億円、営業利益は7618億円、最終利益は5171億円となりました。
前年同期比でみると、売上高は+20.6%、営業利益は+4.6%、最終利益は+1.8%となりました。

今期もコロナからの回復は鈍化となっており、厳しい事業環境が継続しています。
鉄鋼生産が低迷する中、鉄鋼原料が高止まりする動きが続いています。
ただ、過去最高益を予想しており、財務体質は改善されています。

今後も原料から製造、流通と一貫事業構造の構築に厚みを持つことが課題であり、
そういった事業構造への転換が進んでいます。
高付加価値製品をこれからどれだけ増加させることが出来るかも
課題となっていますので注目してみていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。

この銘柄は200週EMAが2021年までは右肩下がりになっていますので、
大局の動きが下降トレンドになっているのが分かります。

次に、直近の200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2021年に価格が200週EMAを上抜けた後に、
価格は押し目を付けながら緩やかに右肩上がりになってきています。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
2020年辺りまでは、下降期である第4ステージが中心でしたが、
それ以降は上昇期である第1ステージが中心となってきています。
2021年から2022年はステージが長続きせずにトレンドが無い状態が続いていましたが、
2022年後半からは安定上昇が続いています。
この安定上昇トレンドが継続するかどうかに注目していきましょう。

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