皆さんこんにちは。
3月になってから気温が急激に上昇していきました。
日によっては4月並みの気温になったり5月上旬の気温になったりと、
もう春が近づいているというよりは、春真っ盛りといった感じです。
3月になって気温が上昇してくると、気になるのが桜の開花予想です。
3月9日に、日本気象協会は「2023年桜開花予想」を発表しました。
季節外れの温かさが続き、東京の開花予想は前回の3月2日時点からさらに早くなりました。
桜開花の全国トップは東京で福岡と高知に並んで3月16日となりました。
名古屋が3月18日、大阪が3月22日の予定となっており、例年よりも開花、
満開ともに平年より早いところが多いようです。
私の遠い記憶では子供のころは入学式の時に桜が咲いていましたが、
今では卒業式のころに桜が咲いており、季節感も時代とともに変化しています。
このまま温暖化が進めば、卒業式の時には桜が散って、
葉桜になっているということもあるかもしれません。
今回は日本の印刷を支えてきた企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
拡大型のトライアングルを上抜け by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「大日本印刷」の週足チャートです。
前身は1876年10月に佐久間貞一氏を中心に宏仏海氏、大内青巒氏、保田久成氏が共同出資して、
活版での印刷会社として東京の京橋に創立した秀英舎が始まりです。
国内印刷業界2強(凸版印刷)の一つで、日経平均の構成銘柄となっています。
印刷技術と情報技術を強みとして、1950年代より、他分野進出を展開し、建材分野、
情報産業や生活産業、ディスプレイや電子デバイスなどの
エレクトロニクス分野にも進出しています。
また、日本に限らず米国や欧州など全世界に進出しています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドに勢いが出てきているのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この企業の注目ポイント
昨年5月13日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の1兆3354億円から1兆3441億円と増加しました。
営業利益は前期の495億円から667億円と増加しました。
最終利益も前期の250億円から971億円と大幅に増加しました。
最終利益は過去最高となりました。
セグメント別で見ると、情報コミュニケーション部門は、売上高が前期の7218億円から
6989億円へと減収となりましたが、営業利益は191億円から
276億円とコスト構造改革の効果で増益となりました。
生活・産業部門は売上高が3680億円から3870億円とリチウムイオン電池用バッテリー拡大から
増収となるも、営業利益は139億円から136億円と原材料高から減益となりました。
エレクトロニクス部門は、営業利益が1970億円から2110億円、営業利益が366億円から
464億円と半導体市況の活況から増収増益となり過去最高益となりました。
飲料部門は売上高が514億円から497億円、営業利益が8億円から
6億円と行動制限の影響から減収減益となりました。
直近で見れば、2月9日に発表された2023年3月期の第3四半期累計決算は、
売上高が1兆235億円、営業利益は445億円、最終利益は644億円となりました。
前年同期比でみると、売上高は+2.2%、営業利益は-9.5%、最終利益は-7.3%となりました。
今期も情報コミュニケーション部門が好調で増収増益となりましたが、
生活・産業部門は増収減益、エレクトロニクス部門は減収増益、
飲料事業が増収減益となりました。
新型コロナウイルスの感染防止対策と経済活動の両立、原材料やエネルギーの価格、
物流コストの上昇の影響を受けましたが、この不透明感が払しょくできるかどうかが
カギとなりそうですので注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。
この銘柄は200週EMAが横ばいから緩やかな右肩上がりになっており、
尚且つ、価格が200週EMAを上下しながら推移していますので、
非常に分かりにくい銘柄であることが分かります。
次に、直近の200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2021年に価格が200週EMAを上抜けた後に、押し目を付けましたが、
200週EMAがサポートとなって反発しているのが分かります。
大局の動きが上昇トレンドになってきているのが分かります。
最後にステージの変化を見ていきましょう。
2013年から2015年までは上昇期である第1ステージが中心でしたが、
それ以降は上昇期である第1ステージと下降期である第4ステージが混在しており、
トレンドがしっかりと発生していなかったことが分かります。
その後、2021年からは上昇期である第1ステージが長く続く動きになりました。
2022年末に下降期である第4ステージになるも、
直ぐに切り返して上昇期である第1ステージに移行しました。
直近はもみ合い相場を上放れたような動きになっています。
それに伴い新たなトレンドが発生してきましたので、
このトレンドが継続するかどうかに注目していきましょう。