注目チャート251|住友商事(8053)

皆さんこんにちは。

2023年になってからあっという間に3月になったような感覚です。
「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る」といいますが、まさにそんな心境です。
正月から3月まではあっという間に過ぎ去ってしまうことを言ったものですが、
2月も逃げるように終わりました。
3月も去るように過ぎるのかもしれませんが、一日一日を大事に過ごしたいですね。

3月は野球ファンにとっては待ち遠しいイベントがあります。
それは、3月8日から行われる「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック」です。
2006年に第1回が行われて、今回6年ぶりに第5回が行われます。
メジャーリーグ(MLB)とMLB選手会を中心に立ち上げられ、
世界野球ソフトボール連盟が公認する男子野球の国際大会です。
各国代表チームが参加して行われ、世界一を決める大会として知られています。
ちなみに、第1回大会では日本代表チームが初代王者となったことでも有名です。

エンゼルスの大谷翔平選手やパドレスのダルビッシュ有選手、
ヤクルトの村上宗隆選手など、そうそうたるメンバーが揃っており、
日本代表のことを「侍ジャパン」といいますが、今回も世界一が期待されています。

サッカーワールドカップも盛り上がりましたが、
野球も盛り上がること間違いなしなので、皆さん一緒に応援していきましょう。

今回は世界で活躍する企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


安定上昇が続くポイント by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「住友商事」の日足チャートです。

三菱商事、三井物産など、日本の5大商社の一つです。
戦前の住友には独立した商事部門がなく、住友商事は、
戦後発足した商事会社であることから「遅れてきた商社」と呼ばれていた時代がありました。

1945年、昭和20年に、新たに商事部門への進出を図り、
また占領下の財閥商号禁止令の兼ね合いもあり社名を
日本建設産業株式会社と改称し、商事会社として発足したのが始まりです。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドに勢いがあるのが分かります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

昨年5月10日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の4兆6450億円から5兆4950億円と大幅に増加しました。
経常利益は前期の942億円の赤字から5900億円と大幅に増加しました。
最終利益も前期の1530億円の赤字から4636億円と大幅に増加しました。
経常利益、最終利益は過去最高となりました。

セグメント別で見ると、多くのセグメントが大幅回復となっていますが、
一番は資源・化学品で前期の595億円の赤字から2473億円の黒字になりました。
前期は赤字だった金属、輸送機・建機、インフラ、生活・不動産も黒字転換しました。
前期から実績が悪化したのはメディア・デジタル部門だけですが、
それでも443億円の利益から394億円の利益ですので、悪化というほどではありません。

直近で見れば、2月6日に発表された2023年3月期の第3四半期累計決算は、
売上高が5兆700億円、経常利益は6012億円、最終利益4642億円となりました。
前年同期比でみると、売上高は+28.5%、
経常利益は+41.3%、最終利益は+38.5%となりました。

今期も資源・化学品が好調で利益で見ると、
前期の1446億円から2189億円へと大幅増加となりました。
金属や輸送機・建機、生活・不動産も好調でした。
資源ビジネスでは、資源、エネルギー価格の上昇やトレードが好調でした。
非資源ビジネスでは、北米を中心に事業が好調だったことが要因でした。
また、円安も高影響があり、約400億円のプラス要因となりました。

今後も北米事業や資源価格の動向に注目してみていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。

この銘柄は200日EMAが綺麗に右肩上がりになっていますので、
非常に分かりやすい銘柄であることが分かります。

次に、直近の200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2021年に価格が200日EMAを上抜けてから200日EMAがサポートとなっているのが分かります。
価格が下がっても200日EMAで反発していることから、
大局の上昇トレンドが継続しているのがよく分かります。

最後に直近のステージを見ていきましょう。
価格が200日EMAに接近するときは、下降期である第4ステージへ移行していますが、
第4ステージが長く続かずに、上昇期である第1ステージが長く続いているのが分かります。
また、直近も瞬間的に下降相場の入り口である第3ステージになっていますが、
ステージの1→2→3→2→1の押し目買いになって反発して高値更新となっています。

このまま上昇トレンドが継続するのか、
それとも、流れが変わるのかを見極めるポイントは短期移動平均線と帯の関係となります。
短期移動平均線が帯をあっさりと下まわるようであれば
上昇トレンドは終焉となりますので、注目して見ていきましょう。

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