注目チャート249|三菱ケミカルグループ(4188)

皆さんこんにちは。

人類による宇宙へのあくなき探求が続いています。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、日本の新型主力機H3ロケット1号機を
種子島宇宙センターから発射を試みましたが残念ながら失敗となりました。
カウントダウン終了後もエンジンに点火せず、飛び立てなかったようです。
ロケットには災害状況の把握などに用いる地球観測衛星だいち3号を搭載していました。

主力機の刷新はH2A投入から約20年ぶり、1994年のH2投入からは30年ぶりとなるはずでした。
米国主導の月探査計画など次代の宇宙開発への参加や、
日本の衛星打ち上げビジネス拡大で中心的な役割を担う
新型ロケットの失敗は日本の宇宙戦略に打撃となりました。

H3ロケット1号機は当初、2020年度に発射する計画でしたが、
新しく開発したLE9エンジンの不具合で延期を繰り返していました。
日本の技術力を持ってしても失敗を繰り返すということは、
やはり、宇宙への挑戦というのは難易度の高い事だと言いうことですね。

今回は総合化学最大手の企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


分かりやすいチャート by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「三菱ケミカルグループ」の日足チャートです。

2005年に三菱グループの化学メーカーである
三菱化学株式会社(現・三菱ケミカル株式会社)と、
その子会社の医薬品メーカー・三菱ウェルファーマ株式会社(現・田辺三菱製薬株式会社)の
株式移転により、両社の共同持株会社として設立されました。

2022年、令和4年に商号を「株式会社三菱ケミカルホールディングス」から
「三菱ケミカルグループ株式会社」に変更しました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきていますので
上昇トレンドとなっているのが分かります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

昨年5月11日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の3兆2575億円から3兆9769億円と増加しました。
営業利益は前期の475億円から3031億円と大幅に増加しました。
最終利益も前期の75億円の赤字から1771億円と大幅に増加しました。
売上高に関しては過去最高となりました。

セグメント別の売上高で見ると、機能商品部門が1兆1363億円と
前期の9946億円から1417億円増加しました。
また、ケミカルズ部門も1兆2879億円と前期の8911億円から3968億円増加し
今期の過去最高の売上高に貢献しました。
産業ガス部門は9501億円と前期の8118億円から1383億円増加しました。
ヘルスケア部門は4036億円と前期の3906億円から130億円増加しました。

直近で見れば、2月7日に発表された2023年3月期の第3四半期累計決算は、
売上高が3兆4061億円、営業利益は486億円、最終利益は170億円となりました。
前年同期比でみると、売上高は+17.4%でしたが、営業利益はマイナス77.7%、
最終利益はマイナス86%となりました。

セグメント別で見ると、ケミカルズ部門の落ち込みの影響が大きく、
原油燃料価格上昇の伴う売買差が悪化や石油化学の需要減速などが原因となったようです。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。
この銘柄は200日EMAが右肩上がりになっているときは価格がその上で推移し、
200日EMAが右肩下がりになっているときは価格がその下で推移していますので、
分かりやすい動きをしている銘柄であることが分かります。

次に、直近の200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2022年から200日EMAが右肩下がりになって価格がその下で推移していましたが、
2023年になってからは価格が200日EMAを上抜けてきており大局の動きに変化が出てきました。

最後に直近のステージを見ていきましょう。
2022年は下降期である第4ステージを中心に推移していましたが、
後半からは上昇期である第1ステージが中心になってきました。

昨年末に第1ステージに移行した時は200日EMAに届かずに反落しました。
その次に第1ステージに移行した時は200日EMAをタッチしてから反落し
第2ステージに移行しましたが、ステージの1→2→1の押し目買いとなって切り返しました。

ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば上昇トレンドに勢いが出てきます。
しっかりとした上昇トレンドとなるのかどうかに注目して見ていきましょう。

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