注目チャート244|任天堂(7974)

皆さん、新年明けましておめでとうございます。

「一富士、二鷹、三茄子」といいますが、皆さんの初夢はどんな夢だったのでしょうか。
卯年のように大きく躍進する年にしていきたいですね。

暦で見ると2022年が終わり、2023年が始まりました。
今年は干支でいうと「卯(うさぎ)年」となり、
十干十二支でいうと「癸卯(みずのとう」となります。
癸卯の意味としては、「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった
縁起のよさを表しています。

また、日本特有の元号では「令和5年」となります。
元々、中国で始まった紀年法の一種で、現在では元号があるのは日本だけとなっています。
さらに、皇紀でいうと今年は2683年となります。
この皇紀とは初代天皇である神武天皇が橿原の宮で即位した年を
元年とする(紀元前660年)暦のことです。

このように見ていくと、2023年は世界共通の暦となりますが、
元号や皇紀など、日本独自の暦も大事にしていきたいと思いますね。

日本の首都は東京ですが、長い歴史の中での中心はずっと京都でした。
今回はその京都に本社がある企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


大局のトレンド転換は200本EMAでわかる by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「任天堂」の週足チャートです。

1889年に山内房治郎氏が京都市下京区で任天堂骨牌を創業し、花札の製造を始めました。
主に玩具やコンピュータゲームの開発・製造・販売を行う日本を代表する玩具メーカーです。

1953年に日本初となるプラスティックトランプの製造に成功し、
1962年に大阪証券取引所に上場しました。
1981年にアーケードゲーム「ドンキーコング」、
1983年にファミリーコンピューターを発売しました。
1981年に東京証券取引所に上場したことで、日本を代表する企業にのし上がってきました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、上昇帯から下降帯に移行してきましたので、
帯に傾きが出て間隔が広がってくるかどうかです。
ここから下降トレンドに勢いが出るのかどうかに注目です。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

昨年5月10日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の1兆7858億円から1兆6953億円と減少となりました。
営業利益も前期の6406億円から5927億円と減少しました。
最終利益も前期の4803億円から4776億円と減少しました。

コロナ禍で営業利益、最終利益が過去最高だった前期からは減少しました。
「あつまれ どうぶつの森」によるNintendo Switchのハードウェアの販売を
けん引していました前期と比較すると減収となりました。

その後の昨年11月8日に発表された2023年3月期の第2四半期累計決算は、
売上高が6569億円、営業利益は2203億円、最終利益は2304億円となりました。
前年同期比でみると、売上高は+5.2%、営業利益は+0.2%、最終利益は+34.1%となりました。

ゲーム専用機ビジネスの売上高は前年同期比で5.7%増の6314億円となりましたが、
増加分は販売台数の増加ではなく為替の円安効果によるものでした。
また、モバイル・IP関連収入は課金収入が減少したことでマイナスとなりました。

昨年あたりから半導体部品等の調達に支障が出ていましたが、
これらの問題が徐々に改善に向かっているものの、
今後の改善状況と23年の景気動向に注目してみていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
200週EMAは2016年から直近まで右肩上がりの展開となっています。
右肩上がりの動きということは長期安定上昇になっていたということが分かります。

次に、200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2016年、2019年、2020年と何度か価格が200週EMAを下回る局面がありましたが、
流れが反転して下降することなく、200週EMAでサポートされて押し目買いが継続しています。

200週EMAと価格の関係で見ても、
大局は押し目買いが継続しているということがよくわかる動きとなっています。

今度は直近のステージを見ていきましょう。
2022年4月に第1ステージなってからは、帯が細く横ばいになって第2ステージ、
第3ステージと短期間で推移しておりトレンドが無い状況が続いていたことが分かります。
そして、そこから、上昇帯から下降帯に推移し下降期である第4ステージに移行していきました。

このまま、帯に傾きが出て間隔が広がっていくと、さらにトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯を上抜けると、下下降期である第4ステージが終焉します。

大局のトレンド転換となるかどうかは、短期移動平均線と200週EMAの関係になりますので、
短期移動平均線に注目してみていきましょう。

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