注目チャート243|日本たばこ産業(2914)

皆さんこんばんは。

いよいよ12月も終盤になり、クリスマスの季節となりました。
今年はクリスマスイブが土曜日で、クリスマスが日曜日となりますので
イベントを楽しまれる方も多いのではないでしょうか。
友人や恋人、家族でプレゼント交換をするというのもあるでしょうし、
子供らにプレゼントを渡すという親御さんもいらっしゃるでしょうね。

子供の頃は、朝起きると枕元に欲しかったプレゼントが置いてあり、
サンタクロースがプレゼントをもってきてくれたと心底信じていました。
皆さんは、何歳くらいまでサンタクロースの存在を信じていたのでしょう。

今年のクリスマスはホワイトクリスマスとなりそうです。
ただ、ラニーニャ現象の影響で猛烈な寒波が襲ってきています。
気象庁によると、クリスマスにかけて上空に強い寒気が流れ込み、
特に日本海側では九州から北海道にかけて広く大雪や暴風雪などの警戒が必要だそうです。
ホワイトクリスマスというと聞こえはいいですが、大雪で道路の凍結による事故や
交通傷害で通行ができない、もしくは道路上で立ち往生することなども警戒されています。
くれぐれも天気予報を確認しながら無理な移動は避けて、大雪への備えをしておきましょう。

いずれにせよ、皆様のところにもサンタクロースからの素敵なプレゼントが届きますように。

今回はあるものを独占的に製造、販売している企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


トレンド変化を高値・安値から感じ取る by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「日本たばこ産業」の週足チャートです。

1985年に日本専売公社財産の全額出資によって日本たばこ産業が設立されました。
その日本専売公社は、1948年に連合国最高司令官(GHQ最高司令官)マッカーサーから
内閣総理大臣あてに、たばこ、塩など、公共企業体を組織するべき趣旨の
書簡が発せられたことから始まります。
そして、それらの専売業務を行っていた大蔵省専売局を独立させて日本専売公社が発足しました。
1994年に政府保有の株式の第一売り出しを行い東京証券取引所に上場しました。

現状は世界でのたばこ販売や、加工食品、医薬品などを扱う食料品製造会社です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので
トレンドが出てきているのが分かります。
ここから上昇トレンドに勢いが出るのか、トレンド転換するのかに注目です。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

2月14日に発表された2021年12月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆925億円から2兆3248億円と増加しました。
営業利益は前期の4690億円から4990億円と増加しました。
最終利益は前期の3102億円から3384億円と増加しました。

コロナで落ち込んだ業績が回復傾向にあることを示しました。

その後、10月31日に発表された2022年12月期の第3四半期決算は、
売上高が2兆85億円と2兆円の大台にのせてきました。
昨年の1兆7660億円から増加しました。
営業利益も今期が5793億円となり、昨年の4806億円から増加しました。
最終利益も4038億円と昨年の3388億円から増加しました。

2022年度の修正見込みを見ると、たばこ製品売り上げ収益が2兆3300億円となっており、
医薬品事業の収益が835億円、加工食品事業の収益が1510億円となっています。
事業の多角化を行っていますが、たばこ製品の売り上げが中心となっています。

2022年12月度の決算の最終利益予想が前期比プラス31.5%となっており、
業績が回復傾向となっていますので、ここからの動向に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
200週EMAは2017年末辺りまで右肩上がりの展開となっていました。
右肩上がりの動きということは長期安定上昇になっていたということが分かります。
一方で、右肩下がりの動きは長期安定下降となりますが、
2018年以降はその動きとなっています。
2017年末から2018年あたりを境に長期の流れが変わってきているのが分かります。

次に、200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2017年末までは長期安定上昇の動きで、その間は価格が何度か200週EMAに接近するも
200週EMAをタッチすることなくサポートされて押し目買いが継続していました。
その後、2016年に価格が200週EMAにタッチしてきて、
何度か200週EMAを上下に交錯してから、2018年から下放れしました。
その後、2022年になってから久しぶりに価格が200週EMAにタッチして価格が上放れました。

今度は直近のステージを見ていきましょう。
2021年5月に第1ステージなってからは、一度コロナショックの時に
第4ステージまでステージ移行するも、第4ステージは一時的で
すかさず第1ステージなって安定上昇が続いています。

このまま、帯に傾きが出て間隔が広がっていくと、さらにトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯を下抜けると、上昇期である第1ステージが終焉します。
短期移動平均線が帯でサポートされれば押し目買いとなります。

いずれにせよ、変化の予兆は短期移動平均線がどこを向いているかで見えてきますので、
短期移動平均線に注目してみていきましょう。

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