注目チャート242|東京エレクトロン(8035)

皆さんこんにちは。

気象庁の発表によると、今年の冬は例年よりも低くなると発表しています。
東・西日本では寒気の影響を受けやすいとのことです。
また、ラニーニャ現象という事象が続く可能性が高く、
それも影響して気温の低下につながってくるようです。

では、このラニーニャ現象とはどういったものなのでしょうか。
気象に詳しい方はよく耳にする言葉だと思いますが、
太平洋の赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての
海面水温が高いか低いかによって呼び方が決まってきます。
海面水温が平年より低い状態が続く現象のことをラニーニャ現象と呼びます。
一方で、海面水温が平年より高くなり、その状態が長く続く状態をエルニーニョ現象といいます。

このラニーニャ現象が続くことで、シベリアからの寒気が流れ込みやすくなり、
例年よりも寒くなるという構図になっています。
寒くなるということは、風邪を引きやすくなるということでもあり、
コロナとインフルエンザの同時流行などが懸念されます。

ただ、例年よりも寒くなることが予想されているわけですから、
事前にしっかりと準備をしておけば対応できるのではないでしょうか。

今回は東京証券取引所の出来高ランキングの常連企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


教科書に載せたい対局のトレンド転換のチャート by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「東京エレクトロン」の日足チャートです。

1963年11月、東京放送(現TBSホールディングス)の出資によって、
東京エレクトロン研究所を設立したのが始まりです。
1978年に現社名の東京エレクトロンに社名変更をしました。

半導体製造装置およびフラットパネルディスプレイ製造装置を開発・製造・販売しています。
この分野でのシェアは国内では首位、世界第4位(2021年時点)の企業です。

世界的に半導体不足が叫ばれている中、注目度の高い企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので
トレンドが出てきているのが分かります。
ここから上昇トレンドに勢いが出るのか、トレンド転換するのかに注目です。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

5月12日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の1兆3991億円から2兆38億円と増加しました。
営業利益は前期の3206億円から5992億円と増加しました。
最終利益は前期の2429億円から4370億円と増加しました。

売上高、営業利益、最終利益共に過去最高を記録しました。

その後、11月10日に発表された2023年3月期の第2四半期決算は、
売上高が4736億円、第二四半期は7092億円と大幅増加となっています。
営業利益も今期の第1四半期が1175億円だったのが、
第2四半期では2326億円と大幅に増加しています。
最終利益も今期の第1四半期が880億円だったのが、
第2四半期では1792億円と大幅増加しています。

内容を見ると、半導体製造装置の伸びが大きく業績に大きく左右しています。
フラットパネルディスプレイ製造装置も伸びてきていますが、事業規模で見ると、
半導体製造装置の売上高は全体の97%を占めており、
フラットパネルディスプレイ製造装置が伸びたとしても規模は小さいことが分かります。
また、地域別で見ると、日本、北米、欧州、台湾、中国、韓国と
それぞれ似たような売上になっていますが、台湾、中国、韓国、日本を
アジア圏と捉えるとアジア圏が一番となっています。

好決算になってきていますが、世界のマーケットの雲行きが少し怪しくなってきていますので、
注意しながらみていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
200日EMAは2022年6月辺りまで右肩上がりの展開となっていました。
右肩上がりの動きということは長期安定上昇になっていたということが分かります。
一方で、右肩下がりの動きは長期安定下降となりますが、
2022年6月以降はその動きとなっています。
2022年6月辺りを境に長期の流れが変わってきているのが分かります。

次に、200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2022年6月までは長期安定上昇だったということですが、
価格は何度か200日EMAに接近するも200日EMAでサポートされているのが分かります。
その後の2022年6月前後は何度か価格が200日EMAを割り込んでいます。
こうやって振り返ると、安定上昇期は200日EMAがサポートとなっていましたが、
流れが変わっていくときにはそのサポートラインを何度も試しにきます。
そして、流れが変わるときには、それまでは高値が切り上がっていたものが
高値が切り下がっていきました。
そして、明確に価格が200日EMAを割り込んでからは200日EMAが抵抗となっています。

今度は直近のステージを見ていきましょう。
2022年11月辺りから下降期である第4ステージから
上昇期である第1ステージへ移行してきました。
帯に傾きが出て間隔が広がってきています。
ただ、価格が200日EMAに抵抗を受けて短期移動平均線が下向きになって帯に接近してきました。
このまま、短期移動平均線が帯を下抜けると、上昇期である第1ステージが終焉します。
短期移動平均線が帯でサポートされれば押し目買いとなります。
そのまま短期移動平均線が200日EMAを上抜けていくと対局のトレンド転換になります。
このような局面が運命の分かれ道となります。
どちらの道に進むのかを短期移動平均線の動きを見ながら確認していきましょう。

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