注目チャート237|大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)

皆さんこんにちは。

季節の移ろいは早いものでもう11月になりました。
気が付けば今年も残すところ2カ月を切りました。

11月は旧暦でいうと「霜月」となりますね。
今の暦だと12月に当たりますので、霜が降りる時期ということで
「霜月」と言われるようになったという由来があるようです。
ただ、現代の11月は霜が降りるというよりは紅葉の季節というのがぴったりですね。
よって、「霜月」ではなく「紅月」とかの方が良いかもしれません。

北海道や東北では紅葉の季節が終わりを迎えているところもあると思いますが、
関東から九州にかけては今からが見ごろとなります。
東京の明治神宮外苑のいちょう並木は11月中旬から12月上旬が見頃のようです。
埼玉の三峰山などは10月下旬から11月中旬が
見頃となっていますので、今行きたいところです。
和歌山の高野山では10月下旬から11月中旬となっていますので、
今週末にでも見に行きましょう。
京都の嵐山は11月下旬から12月上旬となっていますので、
下調べをしておいて準備万端で出かけたいですね。
福岡の英彦山は11月上旬から11月中旬となっています。
ここに記載していない名所は日本全国にありますので、
自然のマイナスイオンを感じながら紅葉を楽しんでいただきたいですね。

今回はある金属の分野では世界首位であり、航空関連の企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


底練りからの大暴騰! エネルギーを貯めた力は凄い! by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「大阪チタニウムテクノロジーズ」の週足チャートです。

1937年に大阪特殊製鉄所が発足したところから始まっています。
1952年には金属チタンの製造を開始し、住友金属工業が資本参加し、
大阪チタニウム製造株式会社が発足します。

2007年に現在の社名である「大阪チタニウムテクノロジーズ」に変更しました。

チタンとシリコンの素材加工において世界有数のメーカーであり、
チタン事業では東邦チタニウムと市場を二分していますが、
高品質金属チタンにおいては世界首位の企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
このままトレンドが継続するのか、それとも短期移動平均線が帯に接近してくるのかに注目です。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

5月13日に発表された2022年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の170億円から285億円となり、コロナショックの最悪期を脱しました。
営業利益は前期のマイナス342億円からマイナス191億円と赤字が減少しました。
最終利益は前期のマイナス50億円からマイナス30億円に減少しました。

前期はコロナショックの影響で非常に厳しい赤字決算でしたが、
今期も赤字を克服することは出来ませんでしたが、世界経済が立ち直りつつあり、
航空機及び一般産業向けスポンジチタン需要も段階的に回復してきました。

その後、2023年3月期の第1四半期決算は、売上高が87億円、
第二四半期は109億円と着実に伸ばしてきています。
営業利益も22年1月~3月期の四半期ではマイナスの58億円だったのが、
今期の第1四半期では42億円と黒字転換、第2四半期では159億円と大幅に回復してきました。
最終利益も22年1月~3月期の四半期ではマイナスの19億円だったのが、
今期の第1四半期では8100万円と黒字転換、第2四半期では1.3億円と黒字転換してきました。

内容を見ると半導体需要の減退などはあるものの、売上の回復や為替相場が円安基調で
推移したことによって利益が増加したようです。
コロナ時代の航空関連は非常に厳しかったですが、日常が戻り始めてきたことで
業績も回復することが期待されますので今後も注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
200週EMAは長らく右肩下がりの展開となっていました。
右肩下がりの動きということは長期安定下降となっていたということが分かります。
一方で、右肩上がりの動きは長期安定上昇となります。
200週EMAが右肩下がりで長期安定下降を
2022年まで継続していたということがこのチャートの特徴です。
そこから、200週EMAと価格がゴールデンクロスをしてからは
200週EMAも右肩上がりの動きになってきました。

次に、200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2022年に200週EMAと価格がゴールデンクロスするまでは
200週EMAは右肩下がりだったということを先程述べました。
つまり、長期安定下降期だったことが分かるわけですが、
ただ、価格との関係を見ると大幅下落しているときは200週EMAとの乖離が大きくなります。
価格が大きく下がらずに200週EMAとの乖離が小さくなっているのが分かります。
この動きは、価格は下がっていますが底練りという動きで底値を固めているのです。
それが、ゴールデンクロスすることにより流れが一気に変わっていったのです。

今度は直近のステージを見ていきましょう。
2021年の価格が200週EMAとゴールデンクロスする前には、
ステージが456、456と細かく推移していました。
これは、トレンド転換のときや、トレンドの途中の一時的な調整の時に起きる動きです。
何が起きているかというと、売り方と買い方が激しく攻防しているのです。

そこから、上昇期の第1ステージに移行してからは、
押し目を付けてもステージが変わることなく第1ステージを継続しています。
もちろん、これは週足ですので日足であればステージは変化していますが、
週足のような大きな足で見ると安定上昇が続いていることがよく分かります。

直近の動きを見ると大陽線が出現しており、逆Cカーブで上昇しているように見えます。
ただ、だからといって天井が近いと決めつけずに
もっと大きな月足などでチャートを見ると、現状の値位置を確認することができます。
値ごろ感を排除して素直にチャートを見ていきましょう。

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