皆さんこんにちは。
今年は為替が大きく動く年になっていますね。
米ドル円において2017年から2020年あたりまでは
年間10円動くかどうかといったところでした。
ところが、2021年になった辺りから、徐々に動きが大きくなってきました。
1ドル=100円台だったものが、110円台、120円台と推移し、
今年になってからはあっという間に140円台に突入しました。
この為替が動き出した背景にはアメリカと日本の金融政策の違いが大きいとされています。
インフレ退治に躍起になっているアメリカと
金融緩和を続ける日本の金利の差が為替に影響を与えています。
その結果、米ドル円は32年ぶりとなる1ドル=147円台を絡める動きを見せました。
9月22日には政府・日銀が単独の為替介入を行いました。
それに伴い、5円近い円高に振れる激しい動きとなりました。
しかし、米国はドル高を容認しており、日本は変動が激しくなったために介入を行ったと発言し、
円安を止めるためではないと苦しい内容だったことから、
ファンド勢は円高に振れたところを絶好のドルの買い場とし
一気に介入前の水準を超えてきました。
鈴木俊一財務相は、主要7カ国(G7)と20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議で、
為替について「急激に変動が高まり、極めて憂慮している」と、
それぞれ言及したことを明らかにしましたが、
介入警戒は続くもののドル高円安の流れが続いています。
為替は大きく動いていますが、今回はそういった為替の影響が
少ない企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
チャートの三角形、四角形がカギとなる by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「コシダカHD」の週足チャートになります。
1967年に有限会社新盛軒として、腰高善治氏が設立したのが始まりです。
上州ラーメンの屋号にてチェーン展開を開始し、最盛期には6店舗を運営していまいた。
そこから1990年カラオケボックスを開設し今の「カラオケまねきねこ」が始まりました。
2010年にコシダカホールディングに商号変更し現在にいたります。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、
トレンドに勢いが出始めてきました。
ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればさらにトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場が終焉となります。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
今月の10月12日に発表された2022年8月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は379億、営業利益は22億円、最終利益は36億円でした。
前期の赤字から黒字転換しました。
前期は営業利益がマイナスの76億円、
最終利益もマイナスの41億円だったということを考慮すると、
コロナショックから立ち直ってきたということが言えるのではないでしょうか。
さらに、来期の予想が出てきているのですが、売上高は533億円、営業利益は74億円、
最終利益は44億円予想となっており全体的に業績の回復が期待されています。
セグメント別で見ると、カラオケの売上が殆どで温泉施設、不動産管理の
3つのセグメントがありますが、カラオケの比率が9割を超えています。
よって、コシダカホールディングスの業態から見ると、
カラオケの売上がどこまで伸びるかがカギとなっており、ウィズコロナ時代になって
カラオケや飲食などが回復することで業績も回復していくことが予想されます。
海外からの旅行においても規制が撤廃され始めていますので、
今後の「カラオケ」ビジネスに注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
200週EMAが右肩上がりの動きのときは長期安定上昇となります。
右肩下がりの動きは長期安定下降となります。
この銘柄の200週EMAは右肩上がりの動きから右肩下がりの動きになっており、
かなり大局的にも激しい動きになっているのが分かります。
特に2020年のコロナショックで大きく下落しているのが分かります。
2020年までは安定上昇となっており、しっかりとした右肩上がりとなっております。
特に2017年以降での200週EMAの上昇力を見ると、
価格と200週EMAが大きく乖離しており上昇力がしっかりしていることが分かります。
次に、200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
200週EMAが右肩上がりのときには、200週EMAがサポートとなって
大局の動きが上昇しているのがわかります。
また、200週EMAを割り込んでからは、価格が一気に崩れていきました。
今年になって200週EMAを価格が超えてきており力強さが戻ってきているのが分かります。
では、直近のステージを見ていきましょう。
2021年に下降帯から上昇帯になってからはずっと上昇帯を維持しています。
その中で、ステージは121の押し目買い、
12321の押し目買いとなって安定上昇しているのが分かります。
さらに、200週EMAを超えてからは、第1ステージを継続しており、
帯が傾きを持って間隔が広がっているのが分かります。
直近は大陽線が出現しており、ボラティリティが高くなっているのが分かります。
大陽線の出現の後は、通常利益確定売りが出てきます。
そして、その後再び上昇します。物凄い相場の時は利益確定売りが出ずに続伸します。
一方で、この大陽線がダマシの場合は、この大陽線を下回って崩れていきます。
次の足がどうなるかに注目しながら
ボラティリティが高いということを理解して対応していきましょう。