注目チャート233|ソニーグループ(6758)

皆さんこんにちは。

9月も最終日を迎え、明日からは10月となります。
紅葉の秋、スポーツの秋、読書の秋と楽しみな季節になりますが、
一つだけ懸念されることがあります。
それは、10月は値上げの秋でもあるのです。

10月は国内の値上げラッシュのピークとなります。
食品、飲料だけで実に6500を超える品目で値上げが予定されており、
ハムやソーセージ、マヨネーズ、ペットボトル飲料など多岐にわたります。

8月にも値上げの第一波がありましたが、今回の第二波では、
8月の2.5倍を超える品目が値上げされるとのことで
値上げ率は平均14%に達する勢いとなっているそうです。

また、ビールや缶酎ハイなども10月から値上げされるということで、
値上げ前の駆け込みのまとめ買いをする方が殺到しているそうです。

値上げは外食業界も同様の動きとなっています。
回転ずし、牛丼も値上げされます。

ガソリン、電気代をはじめ、生活に関連する
あらゆるものが値上げされますので益々大変になってきますね。

今回は様々な分野で活動している企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


乖離と反動について by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「ソニーグループ」の週足チャートになります。

日本のソニーグループ株式会社を中核とする多国籍コングロマリット企業です。
その中心企業であるソニーは1946年に盛田昭夫氏と井深大氏が共同創業しました。
創業期からしばらくの間は、メカトロニクスや電気製品を中心に手掛ける製造業でしたが、
次第に金融やゲームなど他業種に参入・多様化していきました。

ソニーといえば、VTRのビデオカセット、ウォークマン、PlayStationなど
その時代を象徴するヒット商品を生み出してきました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めていますので
トレンドに勢いが出始めているのが分かります。

この勢いが継続するのであれば安値更新していきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場が終焉となります。

短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

今月の5月10日に発表された2022年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は9兆9215億、営業利益は1兆2023億円、最終利益は8821億円でした。
売上高、営業利益、が過去最高となりました。
最終利益は前期に過去最高だった1兆296億円には及びませんでした。

また、7月29日に発表された四半期決算を見ると、売上高が2兆3114億円、
営業利益は3069億円、最終利益が2181億円と
前年同期比で見ると全てがプラスになっていました。

では、部門別を見てみましょう。

部門は「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」、「音楽」、「映画」
「エンターテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)」
「イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)」、「金融」
「その他」、「全社(共通)及びセグメント間取引消去」となっています。

今期はG&NSやI&SSが減収となりましたが、その分を音楽や映画、金融が大きく貢献しました。

ソニーがエレクトロニクス以外の多くの分野を手掛けていることで、
業績が落ち込んだところを伸びた分野がカバーできる強固な体質になっています。

2022年はコロナを克服し、業績向上が期待されますが、
マーケット環境の悪化が気になるところです。
外部要因も大きな影響がりますので注視して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
200週EMAが右肩上がりの動きのときは長期安定上昇となります。
右肩下がりの動きは長期安定下降となります。
この銘柄の200週EMAは右肩上がりから横ばいになってきており、
長期安定上昇が終わりを迎えているのかどうかがポイントになります。

次に、200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2022年までは200週EMAが右肩上がりで価格はその200週EMAに接しても
直ぐに切りかえして上昇期である第1ステージを中心に推移していました。
直近は200週EMAが横ばいになって価格が200週EMAをクロスしてきました。
大局のトレンドが転換するのか、大局の押し目なのかを見極める時間帯になりました。

では、直近のステージを見ていきましょう。
2016年、2019年の時には下降期である第4ステージになりましたが、
200週EMAでサポートされており、大局の押し目であったことが分かります。
今回も下降期である第4ステージとなり、価格が200週EMAをクロスしてきました。

今までのように押し目買いになることも想定できます。
ただし、今回は高値からの下げ幅が大きくなっており
下がった勢いが止まらないということも想定できます。
今後の2、3本のローソク足の動きが重要になってきますので、
日足チャートでしっかりとチェクしていきましょう。

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