注目チャート232|三越伊勢丹HD(3099)

皆さんこんにちは。

季節の移ろいは早いもので気が付けば9月になりました。
9月というと「秋」が近づいているような感覚になりますが気温は夏が続いています。
とはいうものの、日の入りが少しずつ早くなってきており秋の足音は聞こえてきます。

9月1日というと何の日かご存知でしょうか?
毎年9月1日は「防災の日」ということで、
防災の日を中心とした1週間が防災週間となっています。

1923年(大正12年)9月1日(土)に発生した関東大震災にちなんで防災の日が作られました。
関東大震災の教訓を忘れない、という意味と、この時期に多い
台風への心構えという意味を含めて、1960年に制定されました。
備えあれば憂いなしですので、これを機に災害についての認識を深め、
防災について考えてみてはいかがでしょうか。

病気をした時には、健康の有難さを感じるものの、
元気になればその有難さを忘れがちなのと同じで、
災害も起きれば教訓にしようと思うものの、穏やかな日々が続くと、
つい防災なども忘れがちになりますので注意したいですね。

今週取り上げる企業は、コロナショックの影響を大きく受けていたものの、
徐々に復活の兆しを見せてきています。では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


見方が変われば方向感が変わる by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「三越伊勢丹HD」の日足チャートになります。

日本の百貨店の純粋持ち株会社です。
1990年代に、独自のマーチャンダイジング(MD)で躍進した伊勢丹が、
日本最古の百貨店でありながら、資本増強に苦しんでいた三越を取り込む形で経営統合しました。
2008年4月1日に株式移転により純粋持株会社として発足しました。

1886年、小菅家が創業した伊勢丹と、三井財閥の源流である
三越(越後屋呉服店)が一緒になることで日本一の百貨店となりました。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
帯に傾きが出て間隔が広がってきているので、トレンドに勢いが出てきているのが分かります。

ここからさらに帯に傾きが出て間隔が広がり上昇トレンドに勢いがでるのか、
それとも短期移動平均線が帯を下抜けて上昇相場が終焉するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは、2022年5月13日に発表された2022年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は4183億円、営業利益は59億円、最終利益は123億円となっていました。
前期の最終利益がマイナス410億円、その前がマイナス111億円だったことから
コロナ時代ではありますが、徐々に回復してきていることが分かります。
その背景には経費コントロールを進めたことが理由となります。

次に8月1日に発表された4月から6月の四半期決算を見ていきましょう。
売上高は1016億円、営業利益は39億円、最終利益は56億円となり、
前年同期比で見ると、売上高がプラス14%、
営業利益が黒字転換、最終利益も黒字転換となりました。
百貨店業の回復によって経費削減効果が相乗効果として出てきたようです。

事業としては、金融事業、不動産事業は安定していますので、
百貨店事業が回復することで一気に業績が好転してきます。

また、インバウンドの回復が出てくるようであれば更なる回復が期待されますので、
今後の動向にも注目して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりの動きのときは長期安定上昇となります。
右肩下がりの動きはその逆となります。
この銘柄の200日EMAは右肩下がりとなっていたのが、
2021年なってから右肩上がりになっていますので長期安定上昇の銘柄ということがいえます。

次に、200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2020年は200日EMAが右肩下がりで価格はその200日EMAに接することなく
下降期である第4ステージを中心に推移していました。
2021年になってからは200日EMAが右肩上がりの動きになり、
価格は3度ほど200日EMAを瞬間下抜ける局面がありましたが、
流れが変わることは無く上昇期である第1ステージを中心に推移しています。

では、直近のステージを見ていきましょう。
200日EMAを挟んだ時には下降期である第4ステージになっていましたが、
それ以外は、ステージの121の押し目買いや12321の押し目買いの流れになっています。
直近は200日EMAまでは至っていませんが、下降期である第4ステージになっていますが、
どちらかというと、もみ合い相場の様相を呈しています。

そこから、上昇期である第1ステージに移行し、2022年6月の高値を瞬間超えてきました。
ローソク足の実体ではなく、ヒゲでの更新ですので参考記録となりますが、
ここからしっかりと高値更新してくれば上昇トレンドが再開となります。

トレンド継続となるのか、それとも、ダブルトップのような
動きとなるのかに注目して見ていきましょう。

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