注目チャート230|DDホールディングス(3073)

皆さんこんにちは。

2022年の夏は例年よりも過酷な夏となっています。
例年と比べて気温が高くなると物の売れ筋にも変化が起きるようです。
百貨店での売れ筋を見ると、気温が高くなると刺身や寿司などの
鮮魚類は売り上げが減少するそうです。
また、菓子パンなども売り上げは落ち込みやすいのですが、
これだけ暑いと冷やしても美味しいパンなどは好調のようです。

一方で、総菜売り場は追い風が吹くようで、気温が高くなると
必然的に部屋の温度も上がるために、
調理がいらない唐揚げや天ぷらなどは売り上げが伸びるそうです。

さらに、アイスクリームや冷たいドリンク、ビールなどは
暑くなればなるほど売り上げが伸びますが、意外に苦戦するのがジェラートだそうです。
そもそも、気温が高くなりすぎると外出する意欲が減って消費自体が減るようで、
その中でも、ジェラートは持ち帰り難いことも要因のようです。

気温と消費の関係を見ると、気温が35℃に向けて上昇するときは、
純粋に夏物の需要が増えるようですが、35℃を超えるとそもそもの
消費自体が大きく減少するそうです。
外出する気持ちが萎えてしまうのかもしれませんね。

今回取り上げる企業は、コロナ禍でなければ人気になるスポットを提供している企業です。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


トレンド転換の流れを理解しよう by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「DDホールディングス」の日足チャートになります。

1996年3月、創業者兼現社長の松村厚久氏が東京都豊島区東池袋に
有限会社エイアンドワイビューティサプライを設立したのが始まりです。
2001年6月に「VAMPIRE CAFE」(東京都中央区銀座)を開店し、飲食店経営を開始しました。

「1店舗1コンセプト」という独自のマルチコンセプト(個店主義)戦略を立案し実行しています。
全国各地の立地条件に応じた多様な業態開発や
居抜き物件を活用した低コストの出店を行っています。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流にみれば、下降帯から上昇帯に切り替わってきたところですので、
トレンドの勢いは未だありません。

ここからさらに帯に傾きが出て間隔が広がり上昇トレンドに勢いがでるのか、
それとも短期移動平均線が帯を下抜けて上昇相場が終焉するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは、2020年4月に発表された2020年2月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は573億円、営業利益は28億円、最終利益は14億円とそれぞれ過去最高を記録しました。
これが、コロナショック直後の決算内容でした。

次に、2021年4月に発表された2021年度2月度決算発表を見てみましょう。
売上高は234億円、営業利益はマイナス97億円、最終利益はマイナス85億円と
大赤字の決算内容となりコロナ禍の影響を大きく受けていたのが分かります。

そこから、2022年4月に発表された2022年2月度決算は、売上高は193億円、
営業利益はマイナス73億円、最終利益はマイナス3億円と赤字幅を縮小しました。

そして、7月15日に発表された2023年2月度の第1四半期決算が発表されました。
売上高は73億円、営業利益はマイナス3億円、経常利益は1億円となり
四半期決算で経常利益が黒字になりました。
グループ会社の見直しやコスト削減、不採算店舗の退店などを行ったことで、
新規事業への進出なども可能となりました。
飲食事業はウィズコロカ時代になって回復基調、アミューズメント事業も
消費マインドの回復から黒字化、ホテル・不動産事業も増収増益を維持しています。

苦しかったコロナ時代から、人々がアミューズメントや飲食を再開し始めていることで
今期の決算は増収で黒字転換を予想しています。

時代の流れは過酷ではありますが、それぞれの時代に
対応できるように変化した企業が生き残っていきます。
今後のDDホールディングスの変化、進化に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
安定上昇している銘柄は、200日EMAは緩やかに右肩上がりの動きとなります。
安定下降している銘柄はその逆となります。
この銘柄の200日EMAは緩やかに右肩下がりとなっていたのが、
2022年に入って横ばいから緩やかな右肩上がりになり始めています。

次に、200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
200日EMAが緩やかな右肩下がりとなっていたときは、
価格はその200日EMAに接することなく下降期である第4ステージを中心に推移していました。

2021年8月に価格が底打ちしてからは、200日EMAと価格の関係に変化が出てきます。
まず、それまでは、全く200日EMAに接することが無かったのが、
価格が200日EMAに絡み始めてきました。
とはいえ、200日EMAに価格が絡んでも200日EMAが抵抗となって反落していました。

しかし、安値は徐々に切り上がる動きとなり
2022年5月に価格が200日EMAを明確に上抜けてきました。
その後、価格が反落しましたが、200日EMAが支持線となって切り返しています。
それまで抵抗線(レジスタンス)だったのが、
支持線(サポート)に切り替わりサポレジ転換となっています。
サポレジ転換とはレジスタンスとサポートの役割が切り替わったところのことを言い、
マーケットの流れが明確に変化したことを示します。

ここから6月の高値を更新すると、上昇トレンドの流れが
明確に出来上がりますので注目して見ていきましょう。

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