皆さんこんにちは。
カレンダーは8月になり夏本番となってきました。
山や海に出かけて夏を満喫されている方も多いと思います。
ここ2年ほどはコロナ感染で中止になるところが相次ぎましたが、
今年は開催されるお祭りやイベントが多くあるようです。
青森のねぶた祭、山形の花笠まつり、仙台の七夕まつり、
さらには高知県のよさこい祭りも今年は行われるようです。
それから、お盆の精霊を送る伝統行事として行われる京都の五山送り火も
3年ぶりに全面点火することが決定されたようです。
ただ、ここにきてコロナ感染者が急増しており、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が
発出されると予定の見直しが行われるかもしれません。
いずれにしても医療現場のひっ迫を回避しなければいけませんが、
ウィズコロナ時代の中、行事やイベントは感染対策をしながら実施されるといいですね。
今回取り上げる企業は、高値から半値以下に下落した企業です。
一体何があったのかも含めて深掘りしていきます。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
トレードに決め付けは厳禁!~大きな損を出さないために~ by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「Zホールディングス」の日足チャートになります。
ソフトバンクグループ傘下の持ち株会社です。
元々は1996年にヤフー株式会社として設立された企業です。
そこからZフィナンシャル株式会社へ分割して持株会社を作りました。
2019年11月にLINEと経営統合で合意し、
そのあと商号変更したZホールディングス株式会社の傘下に移動しました。
2019年11月に株式会社ZOZOに対して株式公開買い付けが成立し連結子会社化しました。
検索エンジンから始まり、ヤフオクやショッピング、
トラベルなど数多くのEC事業やビジネスを展開しています。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば下降帯から上昇帯に切り替わったところですので、
トレンドの勢いは未だありません。
ここから再び帯に傾きが出て間隔が広がり上昇トレンドに勢いがでるのか、
それとも短期移動平均線が帯を下抜けて上昇相場が終焉するのかがポイントとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この銘柄の注目ポイント
今年の4月28日に発表された2021年3月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは売上高は1兆5674億円、営業利益は1895億円、最終利益は773億円でした。
前年比で比べると売上高が過去最高を記録しました。
その後、8月3日に発表した22年4月~6月期決算が発表されました。
売上高は3905億円、営業利益497億円、最終利益が252億円となりました。
売上高は4.6%増、営業利益は3.2%減、最終利益は5.2%減となっていました。
売上高の背景にはLINEやアスクルグループ、ZOZOなどの売上増がありました。
一方で、アスクルグループでは売上原価の増加、LINEやヤフーでは
人件費や業務委託費が増加したことで営業利益や最終利益が減少しました。
しかし、トラベル事業の回復と海外ECの高い成長等によって
eコマースの取扱高が伸びています。
さらに、PayPayを連結子会社化したことで、QRコード決済連携、ポイント統合、
ID連携等により、ユーザー基盤を最大化しながら
グループ連携を加速させながら経済圏の拡大を推進していくことでしょう。
楽天経済圏という言葉もありますがYahoo経済圏というか、
PayPay経済圏をどう伸ばしていくのかに注目が集まりますね。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
安定上昇している銘柄は、200日EMAは緩やかに右肩上がりの動きとなります。
安定下降している銘柄はその逆となります。
では、この銘柄の200日EMAの動きはどうでしょうか。
他の銘柄と比べると、200日EMAの波打ち方が激しいようです。
これが何を意味しているかというと、価格の推移が上下に激しいことを示しています。
次に、200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
先程も上下に激しいといいましたが、価格は200日EMAを跨ぎながら上下していますが、
それでも2022年までは200日EMAが右肩上がりになりながら推移しています。
そこから、2022年は右肩下がりの動きになってきています。
では、ステージを見ていきましょう。
2022年までは、どちらかというと上昇期である第1ステージを中心に推移していました。
ただ、下降期である第4ステージになったときに、200日EMAが右肩上がりであれば、
200日EMAでサポートされて第4ステージの期間が短い銘柄が多いなか、
第4ステージの期間もそれなりに長く200日EMAを大きく下回ることが多いのが特徴です。
今度は直近の動きを見ていきましょう。
下降期である第4ステージから上昇期である第1ステージに移行してきました。
帯に傾きが出て間隔が広がっている状態ではありませんので、トレンドの勢いは未だありません。
ここから勢いが出てくるかがポイントとなります。
最後に2020年からの高値と安値の位置を確認しましょう。
2020年から2021年終わりにかけて高値は切り上がっています。
2021年から2022年にかけては安値が切り下がっています。
つまり、拡大型の波動となっているのが分かります。
ここでは、2つのケースが考えられます。
一つは、2022年の高値を更新するボラティリティの高い銘柄となるということです。
その場合、ここから大きな上昇トレンドが形成されます。
もう一つは、拡大型の波動ではなく2021年に付けた高値が
天井で下降トレンド入りしているということです。
その場合、上昇は続かずに再び下降期である第4ステージに移行します。
こうなると決めつけずに、チャートの推移に対して
どちらになっても対応できるように準備しておきましょう。