皆さんこんにちは。
梅雨入りしたと思っていたらあっという間に梅雨明けし、統計史上最短の梅雨となりました。
梅雨が明けた途端に6月としては記録的な猛暑が襲来し、
7月に入っても日差しの勢いはさらに増しています。
全国各地で40℃台まで気温が上がり、危険なほどの暑さが続いています。
先日の台風上陸で気温は少し落ち着いたとはいえ、湿度が一気に高まっています。
やはり、地球温暖化の影響が出てきているのでしょうか。
観測データを見ると、100年前に比べて、猛暑日の日数が増えているという事実からも
地球の環境に変化が起きているということが分かります。
ここで、猛暑日という言葉が出てきました。
皆さんも何気なく使われている言葉だと思いますが、この猛暑日の定義をご存知でしょうか。
まず、春から夏にかけて気温が上昇してくると最高気温が更新されていきます。
その最高気温が何度になるかによって、言葉が変わってくるのです。
例えば、最高気温が25℃以上の日のことを「夏日」といいます。
30度以上の日のことは「真夏日」となります。
そして、最高気温が35℃以上の日のことを「猛暑日」といいます。
2007年までは気温が35℃以上になることが少なく「猛暑日」という言葉はありませんでした。
最近できた言葉だったということですから、あと数年もすれば
40度以上の日の呼称も出てくるかもしれません。
いずれにせよ、無理をせず水分補給をしっかりとして暑い夏を乗り切りましょう。
今回取り上げる企業は、我々の生活を支える企業であり、
大手企業の中では日本に初めてコンビニエンスストアを導入した企業でもあります。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
大局と小局を理解する ~セブン&アイHD~ by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「セブン&アイ・ホールディングス」の日足チャートになります。
セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂などを傘下に持つ日本の大手流通持株会社です。
祖業は、イトーヨーカ堂であり、1920年(大正9年)に
「羊華堂洋品店」として東京都の浅草に開業したのが始まりです。
その後、創業者の吉川敏雄氏からのれん分けした店を
吉川氏の姉の子供であった伊藤雅俊氏が経営を引き継ぎ、「伊藤ヨーカ堂」にしました。
1973年には米国のセブン-イレブンを日本で運営するライセンスを取得し、
そこから一気に躍進することで、
1991年にIYグループホールディングス(現:セブン&アイHD)を設立しました。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第5ステージとなっています。
第5ステージは移動平均線大循環分析においては下降相場の終焉です。
小次郎講師流にみれば、帯が横ばいになってきて細くなってきているので、
トレンドの勢いが弱くなってきています。
ここから、再び帯に傾きが出て間隔が広がり下降トレンドに勢いがでるのか
短期移動平均線が帯を上抜けて下降相場が終焉するのかがポイントとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この銘柄の注目ポイント
今年の4月7日に発表された2022年2月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは、売上高は8兆7497億円、営業利益は3876億円、最終利益は2107億円でした。
売上高が過去最高となりました。
セブメント別に営業利益について見ていきましょう。
国内コンビニエンスストア事業は前期比でマイナス103億円でした。
海外コンビニエンスストア事業は前期比612億円のプラスとなり、
海外の営業利益が大きく伸びました。
スーパーストア事業は前期比マイナス108億円でイトーヨーカ堂が苦戦をしていました。
百貨店事業は前期比92億円で、そごう・西部百貨店が売上と共に伸びていました。
このように見ていくと、海外コンビニエンスストア事業の伸びが大きく、
業績に影響を与えているのが分かります。
また、昨今のドル高円安により、売上高における為替の影響がプラスの1976億円となっており、
海外でドルを稼ぐことがこの強烈な円安相場の上では大きなフォローの風となっているようです。
期末時点の資産を日本と海外で比較すると、
日本が52%、海外(北米)が47%、その他が1%となっており、
営業収益においては日本が40%、海外が59%、
その他が1%となっており海外の方が稼ぎ頭となっています。
また、海外のコンビニエンスストアではガソリン販売が伸びており、
石油価格の上昇も売上高の伸びになっているようです。
我々の生活に直結しているビジネスだけに
人口が増加している海外(北米)の事業の伸びに期待がかかります。
また、7月7日に発表された四半期決算を見てみると、
売上高が2兆4473億円、営業利益が1023億円、
最終利益が650億円となっており、前年同期比で見ても売上高がプラス57%、
最終利益がプラスの51%となっており、好調な決算であることが分かります。
この度、そごう・西部の百貨店を米国のファンドに売却するための協議に入っており、
業績低迷している事業を切り離す可能性が高まっています。
利益が出ていな事業を手放し、利益が出ている事業を伸ばすというのは
トレードにおいては基本的な考え方ですが、事業は人が関与しているので難しい問題になります。
今後の動向に注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
200日EMAと価格の関係を見ると、コロナショック以前から200日EMAを割り込んでいましたが、
2019年後半から2020年にかけて少し持ち直す局面がありました。
しかし、コロナショックによって一気に200日EMAを割り込み、
200日EMAが右肩下がりになりました。
その後、2020年後半から価格の急上昇に伴って価格が200日EMAを上抜けし、
更に200日EMAを右肩上がりの展開となりました。
そこからは価格が一時的に200日EMAを割り込む局面はありましたが、
安定した動きが続いていました。
直近の動きを見ると、200日EMAが横ばいになってきています。
次にステージを見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりのときには、上昇期である第1ステージの期間が長くなっていました。
しかし、直近の2022年5月辺りからは
200日EMAが横ばいになり始めるところから第4ステージの期間が長くなっています。
ステージの「4→5→6→5→4の戻り売り」パターンや、
「4→5→4の戻り売り」パターンから軟調な展開が続いています。
現状は辛うじて第5ステージになっています。
第5ステージは下降相場の終焉ですので、
短期移動平均線が帯を上抜けると上昇相場の入り口へと移行します。
好決算の材料が上昇相場への転換となるのであれば、
このまま短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
一方で、このニュースが一時的なものであれば「4→5→4の戻り売り」パターンから
下降トレンドになり200日EMAを下抜けていく動きが考えられます。
価格と200日EMAが接近するところというのは、大局の方向性を決める重要な局面ですので、
ここからの動きが大局のトレンドを決めていきますので注目して見ていきましょう。