注目チャート223|NYダウ(DJI)

皆さんこんにちは。

梅雨入りして気温と湿度がじりじりと上がってくる中、いよいよ選挙のシーズンとなりました。

政府は15日の臨時閣議で、参院選の日程を「6月22日公示、7月10日投開票」と決めました。
公示日が6月23日の「沖縄慰霊の日」と重なるのを避けたため、
選挙期間は通常よりも1日長い18日間となるようです。

各党は15日に通常国会が閉会日を迎えたのを受けて事実上の選挙戦に入ります。
今回の参院選の改選定数は2016年と比べて3議席増え124議席になります。

夏の参院選を巡って全国に45ある選挙区の構図がほぼ固まりました。
自民党は山形選挙区の公認候補を決め、すべての選挙区で候補者を擁立しました。
32ある改選定数1の「1人区」のうち、与野党で事実上の一騎打ちとなるのは
現時点で11にとどまるようです。

岸田内閣の支持率が高い中、政府はどのような公約を打ち出して選挙戦に臨むのか、
また野党がどのような戦略で自民党に対抗してくるのかを見ていきたいですね。

個人の1票と考えると、何も出来ないような感覚に陥りますが、
その1票の集合体によって国会議員を決めて政治が行われていくわけですから
皆さんの大事な1票を未来の日本のためにしっかりと投票していきたいですね。

日本は選挙戦に突入していきますが、世界のマーケットは不穏な空気に包まれ始めています。
今回取り上げるのは、その世界を代表する株価指数となります。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


底抜けしたNYダウ by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「NYダウ」の日足チャートになります。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する
アメリカを代表する株価指数であり、また、世界をも代表する株価指数です。
「ダウ工業株30種平均」の構成銘柄は時代に合わせて
30銘柄の入れ替えをおこないますので、他の株価指数よりも上昇しやすいといわれています。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て
間隔が広がってきていますのでトレンドに勢いが出てきます。

ここから、さらに帯に傾きが出て間隔が広がり下降トレンドに勢いがでるのか、
短期移動平均線が帯を上抜けて下降期が終焉するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年末から量的緩和の縮小を開始しました。
2022年1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において
3月の利上げを示唆し、テーパリングの3月上旬終了を明示しました。

そして、3月のFOMCでは政策金利を0.25%引き上げました。
ただし、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を懸念し、0.5%の利上げは見送られました。
次に5月のFOMCでは0.5%の利上げ幅となり、
0.25%~0.5%から0.75%~1.00%へ引き上げました。
この0.5%の利上げ幅となったのは2000年5月以来、約22年ぶりのことでした。
このときは、0.75%のっ利上げに関しては
積極的には議論されていないとパウエル議長は明言しました。

直近の6月のFOMCでは、0.75%の~1.00%の政策金利を
1.50%~1.75%へ引き上げることを決定しました。
今回の0.75%幅の引き上げは1994年11月以来、27年7カ月ぶりの大きさとなります。
5月の時には0.5%の利上げは明言していましたが、
0.75%の引き上げはFRBからの発表はありませんでした。

しかし、マーケット関係者が予想する「FEDウォッチ」では、
0.75%の利上げが90%以上織り込まれていました。
よって、結果が発表されても大きな驚きは少なかったようです。
声明ではインフレ抑制の積極的な姿勢が明示されました。
パウエル議長は0.75%の利上げは頻繁に行われないとも発言しており

政策の難しいかじ取りが続く見通しとなっています。

いずれにせよ、FRBの積極的な政策金利の引き上げによって
株式市場には確実に重石となっており株式市場の厳しい展開が続いています。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
200日EMAと価格の関係を見ると、コロナショックによって
200日EMAを割り込み価格は大きく下落しました。
その後、価格の急上昇に伴って価格が200日EMAを上抜けし、
更に200日EMAを右肩上がりの展開となりました。
2022年1月に価格が高値を付けてからは価格の下落に伴い
200日EMAが横ばいから右肩下がりになっています。

次にステージを見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりのときには、上昇期である第1ステージの期間が長くなっていましたが、
200日EMAが右肩下がりになると下降期である第4ステージの期間が長くなってきています。
やはり、200日EMAとローソク足の関係では、
200日EMAの方向性によって出易いステージがあるということが分かりますね。

では、直近の動きを見てみましょう。
下降期である第4ステージから切り返しが入りましたが、
下降相場の終焉である第5ステージに移行推するも再度下降期である第4ステージに逆行しました。
この一連の動きは、ステージの「4→5→4の戻り売り」パターンであり、
トレンド継続の動きの時に出易いパターンとなります。
そして、トレンド継続から5月20日の安値を更新したことで
大局の下降トレンドも継続となりました。

ここからはどこまで下がるのか、どこで底を打つのかが
焦点となりますので注目して見ていきましょう。

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