注目チャート221|東邦チタニウム(5727)

皆さんこんばんは。

6月になって長袖から半袖に衣替えをしている人も増えてきたのではないでしょうか。
ニュースを見ていても「熱中症」というワードを目にするようになってきました。

そんな中、驚愕のニュースが入ってきました。
どういったニュースかというと、新型コロナウイルス対策で
国が作った「持続化給付金」制度に関するものです。
「持続化給付金」を詐取したとして男女7人が逮捕されました。
「持続化給付金」に関するニュースがボロボロと出てきていますが、
その中で今回は東京国税局職員もいたということです。

我々の税金を大切に使わなければいけない公務員が不正を働くというのは言語道断です。
今回の給付金に関しては、不正しやすい制度だったようですが、
本当に困っている人にまずは給付することが優先されたので、性善説的な内容だったようです。

しかし、性善説的なものだと、それを悪用する人が後を絶たないのも事実です。
性善説でも悪用する人が出ない社会になって欲しいものです。

今回、取り上げるのはコロナで大きな影響を受けている
航空業界向けにもビジネスを展開している企業です。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


長期のもい合い放れか?  by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「東邦チタニウム」の週足チャートになります。

1953年、昭和28年に銅製錬大手の日本鉱業株式会社(現ENEOSホールディングス)、
チタン製錬の優れた技術者であった石塚幸次郎とその子息・石塚博、
及びチタンの将来性に注目していた第一物産株式会社(現・三井物産)の
三者合弁により設立されました。

日本の非鉄金属メーカーであり、チタンの素材加工においては世界有数のメーカーです。
チタン事業では、大阪チタニウムテクノロジーズと市場を二分する企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。

ここから、更に帯に傾きが出て間隔が広がり上昇トレンドに勢いがでるのか、
短期移動平均線が帯を下抜けて上昇期が終焉するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは先月5月16日に発表された2022年3月期の年間決算を見ていきましょう。
売上高は555億円、営業利益は52億円、経常利益が51億円、最終利益は36億円でした。
売上高は過去最高を記録し前期比45.9%増を記録しました。
また、営業利益は前期比56.8%増、最終利益は46.1%増でした。

では、セグメント別の実績を見てみましょう。
まずは売上高を見ていきます。
金属チタン事業は314億円、触媒事業は82.7億円、化学品事業は158億円でした。
では、次に営業利益を見ていきましょう。
金属チタン事業は12億円、触媒事業は34億円、化学品事業は45.9億円でした。

ぞれぞれのセグメント別の成長を見てみると、
金属チタン事業は前年度マイナス3.2億円から12.3億円、触媒事業は31.4億円から34.9億円、
化学品事業は31.8億円から45.6億円へと推移しており
それぞれの事業が増加しているのが分かります。

そして、チタン展伸材需要が増加予想となっておりますので、
今後のチタンの動きにも注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
200週EMAと価格の関係を見ると、リーマンショックで
大きく価格が下落してからは、200週EMAは緩やかに右肩下がりの動きになっています。
何度か200週EMAを価格が上抜けるところはありましたが、
大きな流れはもみし相場の様相となっていました。

次にステージを見ていきましょう。
大きな流れはもみ合い相場の展開になっています。
週足ベースで上昇期である第1ステージと下降期である
第4ステージが交互に入れ替わる動きが続いています。

では、直近の動きを見てみましょう。
コロナショックで下降期である第4ステージになりましたが、
そこから切り返して上昇期である第1ステージに移行してから200週EMAも超えてきました。
2021年年末辺りから反落し第4ステージに移行しましたが、
直ぐに切り返して第1ステージに戻しました。

その後は、2018年の高値を更新したことで、もみ合い放れの可能性が浮上してきました。
まだ、2011年の高値は更新していませんが、そこも突破して来ると、
一気に流れが変わる可能性が出てきます。

週足という大きな流れですので決め付ける必要はありませんが、
もみあいを放れてきたのであれば、
それなりのトレンドが出てくることも想定されますね。

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