注目チャート219|ソフトバンクグループ(9984)

皆さんこんにちは。

3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークが終わりましたが、
皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。
久しぶりに旅行に出かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
国内だけでなく、ハワイなどの海外に出かけた方もいらっしゃるかもしれませんね。

とはいっても、コロナの感染者が激減したわけではありませんので、
旅行に行くことには躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方にとっては、地元のイベントに行くという選択肢もありました。
実際、今年は各地でイベントが多く開催されていました。

少しずつではありますが、コロナ前の日常が戻り始めてきたのかもしれません。
もしくは、ウィズコロナ時代の幕開けという新たな生き方、
考え方が芽生えてきたのかもしれません。

いずれにせよ、ゴールデンウィークが終わると「五月病」といって、
新たな生活を始めた方が、新しい環境に慣れずに精神的に弱ってくるという方も出てきます。
あまり無理をせずに出来ることから始めていきましょう。

今回、取り上げるのは投資会社に生まれ変わった企業です。
投資会社というのは業績がマーケットによって振り回されやすくなります。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


1.7兆円の大赤字のソフトバンクグループ by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「ソフトバンクグループ」の日足チャートになります。

孫正義氏が1981年に創立した「日本ソフトバンク株式会社」から始まりました。
携帯会社「ソフトバンク」や「ヤフー」などの
インターネット関連企業を傘下に持つ持ち株会社になります。
プロ野球チーム「福岡ソフトバンクホークス」の親会社でもあります。

2017年には10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が発足、
アブダビ政府やアップルなどが参加しています。
良くも悪くも話題になっているファンドです。
ソフトバンクグループが投資会社になったことで決算発表に大きな波が出てきています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めていますので、
トレンドに勢いが出始めてきているのが分かります。

ここから短期移動平均線が帯を上抜けて下降期が終焉するのか、
それとも更に帯に傾きが出て間隔が広がり下降トレンドの勢いがでるのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは昨年、5月12日に発表された2021年3月期の年間決算を見ていきましょう。
売上高は5兆6281億円、経常利益は5兆6704億円、最終利益は4兆9879億円でした。
経常利益、最終利益ともに過去最高となりました。
日本国内企業の中で過去最大の純利益を記録しました。

では、次に先日の5月12日に発表された2022年3月期の年間決算を見ていきましょう。
売上高は6兆2215億円、経常利益は8695億円のマイナス、
最終利益は1兆7080億円のマイナスとなりました。
経常利益、最終利益ともに過去最低となりました。
最終利益を年度ごとに振り返ると、2020年度が9615億円の赤字、
2021年度が4兆9879億円の黒字、今年度が1兆7080億円の赤字となり、
マーケットの動向によって浮き沈みが激しいのがよく分かります。

ソフトバンクグループは投資会社に変貌しています。
よって、株価の動向に大きく影響を受けます。
ソフトバンクグループの決算を見ていると、
長期目線で捉えなければこの乱高下には振り回されてしまいます。
決算のポイントしてあげられていたのが、手元流動性が2.9兆円あり、
今後2年間で控えている社債償還の1.3兆円を大きく超える資金を保有しているということでした。

マーケットは米国の利上げの加速から停滞しています。
ソフトバンクグループの株価はマーケットの動向が重要ですので、
マーケットとソフトバンクグループの株価を照らし合わせながら見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
200日EMAと価格の関係を見ると、2020年3月のコロナショックの後からの上昇で、
価格が200本EMAを上抜けてからは大局の上昇トレンドを形成しました。
2021年5月に過去最高の最終利益であることを発表してから
株価が大きく下落し、価格は200本EMAを下回りました。
そこからは、200本EMAが右肩下がりで推移しています。
200本EMAが右肩下がりになって大局の下降トレンドになってからは、
一度も価格が200本EMAを上抜け出来ておらず、下降トレンドに勢いがあるのが分かります。

次にステージを見ていきましょう。
200本EMAが右肩下がりになってからは、下降期である第4ステージを中心に推移しています。
一時的に上昇期である第1ステージに移行しますが、
長くは続かずに直ぐに下降期である第4ステージに戻るという展開が続いています。
2022年3月に安値を付けてからは、再度上昇期である第1ステージに移行しましたが、
ここでも第1ステージが続かずに反落しました。

ここからの一番大事なポイントは何でしょうか。
それは、直近の価格が今年の3月15日に付けた安値(4210円)を維持出来るかどうかです。
ここを割り込むと、下降トレンド継続となり新たな下げ余地が出てきます。
一方で、安値を割らずにステージに変化が起き上昇期である
第1ステージに移行すると、二番底からのトレンド転換の可能性が浮上していきます。
そういう意味では。ここからの動きは非常に重要でありますので注目して見ていきましょう。

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