注目チャート215|NTT(9432)

皆さんこんにちは。

ロシアとウクライナの戦争の終息がなかなか見えません。
そういったなかで、戦争というのが対岸の火事ではなく、
いつ日本でも起こってもおかしくないという緊張感は持つべきなのかと感じますね。

先日も、北朝鮮が飛翔体を発射しました。
昨年から何度も何度も発射されており、
今回は日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下したそうです。
飛行距離は1100キロで、最高高度が6000キロを超えると推定されています。
2017年11月のICBM級火星15号を大きく超える高度で飛翔したとのことで、
今回発射されたものは新型のICBM級であると考えられると政府は発表しました。

速報ニュースで流れ、ネットニュースでも流れていますが、
その件に関して日本人が緊張感を持っているとは思えず、
むしろ、慣れてしまい「またか」という雰囲気になっているように感じます。

万が一、北朝鮮のミサイルの発射が失敗して日本本土に飛来すれば、
大惨事になる可能性もあるだけに、平和ボケしないようにしたいものですね。

今回は様々なニュースやネット環境に関連している企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


上昇幅と上昇の角度に注目 by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「NTT」の日足チャートになります。

1868年、明治元年に、官営による電信事業のサービスが開始されたのが始まりです。
1952年に前身の日本電信電話公社が設立されました。

1985年日本電信電話株式会社法により日本電信電話公社を民営化し
日本電信電話株式会社が設立されました。

現在はNTTドコモや各地域のNTTなどのグループ会社を統括する持ち株会社です。

有線通信事業、移動体通信事業、インターネット関連事業、情報システム・情報処理事業の
情報通信関係が大きく、最近は海外での情報システム構築事業、
国内の都市開発、電力エネルギー事業にも力を入れています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。

このまま上昇トレンドが継続するのか、それとも短期移動平均線が
帯を下抜けて上昇期から変化するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは昨年の5月12日に発表された2021年3月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは、売上高は11兆9439億円、営業利益は1兆6713億円、最終利益は9161億円となりました。
売上高と最終利益は過去最高を記録しました。
情報通信市場では、クラウドサービスやIoT、ビッグデータ、AIなどの進展により、
デジタル化への取り組みが加速するとともに、5Gのサービスが拡大しています。
それらが業績に反映されているようです。

そして、2月7日に2021年第3四半期の連結決算が発表されました。
売上高は8兆9232億円、営業利益が1兆5396億円、最終利益が1兆303億円となりました。
前年同期比で見ると、売上高がプラス2.1%、営業利益がプラスの2.5%、
最終利益がプラス24%となり、いずれも過去最高となった模様です。

セグメント別で見ると、データ通信事業の伸びが一番大きく、
対前年比で売上高がプラス1898億円、営業利益でプラス602億円となっていました。

NTTの中心企業であるドコモの営業利益は、前年比で見ると
521億円のマイナスとなっており企業間の競争の激化が影響してそうです。
しかし、そうはいっても、売上高で見れば4兆7900億円となっており、
グループ全体の半分以上を占めています。

5Gサービスも本格化し、グループ全体が成長に向けて様々な強化策を講じていますので、
更なる発展につながるかに注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
200日EMAと価格の関係を見ると、コロナショック以降は
200日EMAが緩やかに右肩下がりになっているのが分かります。
2020年11月に価格が200日EMAを上抜けてからは
200日EMAも右肩上がりで推移していますので、
そこからは大局の動きも上昇トレンドを形成しているのがわかります。

次にステージを見ていきましょう。
2020年11月に200日EMAを上抜けてからは、上昇期である第1ステージを中心に推移しています。
ただ、ところどころで下降期である第4ステージになっていますので、
日足でトレードをしている方にとっては、若干難しい値動きをしています。

そうはいっても、上昇帯でサポートされながら高値更新を続けており、
しっかりとした動きを続けています。

ここからのポイントは、上昇の角度が鋭くなってきています。
上昇の角度が鋭くなるということは、上昇の勢いが出てきていることを教えてくれると同時に、
天井を打った時には、その反動も大きくなり易いことも教えてくれています。

なので、ここからの動きは丁寧に、
こまめにチャートを確認することが大事になってきますので意識していきましょう。

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