注目チャート214|三井松島ホールディングス(1518)

皆さんこんにちは。
日に日に気温が上がってきて春の訪れを感じますね。

冬の樹々の中に、ポツッとさく梅の花が春の予兆となっています。
毎年、この時期になると桜の開花予想が発表されますが、いよいよその時期がやってきました。

ウェザーニュースによると、3月16日では福岡での開花予想となっています。
東京は3月17日と本州の中では一番早い開花予想となっています。
広島や高知が3月21日、名古屋が3月22日、大阪が3月24日です。
そこから北上して、金沢が3月30日、仙台4月4日、秋田4月9日、
青森4月16日、札幌が4月23日と続きます。

2022年の桜の開花は、西日本では平年並みかやや早いところが多い予想となっています。
東日本と北日本では、平年より早く、1週間以上も早いところもあります。
来週にかけて西日本と東日本では開花ラッシュとなりそうです。
コロナの問題やウクライナの問題などの暗いニュースが多いだけに
時にはこういう明るいニュースを聞くだけで心が穏やかになりますね。

今回は歴史がありつつも、様々な事業展開している企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


目線を変えると見え方が変わる by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「三井松島ホールディングス」の週足チャートになります。

福岡県福岡市に本社がある海外で探鉱事業などを行う企業です。
1913年(大正2年)に古賀家が経営する松島炭鉱を共同開発するために、
三井炭鉱と古賀鉱業の出資によって設立されました。

2018年に持株会社体制移行に伴い、
商号を三井松島ホールディングス株式会社に変更しました。

石炭販売、生産分野から再生可能エネルギーや飲食用資材、衣料品、
電子部品にペット事業などなど、幅広く事業を展開しているホールディングス企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て
間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。

このまま上昇トレンドが継続するのか、それとも短期移動平均線が
帯を下抜けて上昇期から変化するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは昨年の5月12日に発表された2021年3月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは、売上高は573億円、営業利益は19億円、最終利益は30億円の赤字でした。
売上高はエネルギー事業の石炭販売分野における
石炭価格の下落などから減収となり、赤字となりました。
そして、特別損失として47億円を計上しました。
豪州やインドネシアの石炭鉱区の固定資産を減損処理したのが要因となります。

今年の2月4日に発表された、2022年3月期の第3四半期までの累計決済を見ると、
売上高が337億円、営業利益が48億円、最終利益が31億円となっていました。
売上高は前年同期比で見ると68億円の減少ですが、会計基準の影響によるもので、
営業利益が35億円増、最終利益が63億円増となっていました。

セブメント別に見ていくと、生活関連の売上高が
33億円増加しており寄与度が高くなっていました。
利益で見ても生活関連が11億円増、エネルギー(石炭販売分野)も
20億円増となっており、回復基調が伺えます。

そして、3月16日に2022年3月期業績予想の再修正を発表しました。
売上高は前回予想の470億円から459億円に減少となりましたが、
最終利益が70億円から84億円に上昇修正しました。
背景には石炭価格の上昇及び電子部品分野における堅調な業績推移などがあります。

資源関連というのは、コモディティの市況に大きく影響を受けますので、
今後もコモディティの動向に注目しながら、コモディティの影響を受けにくい分野が
どの程度成長できるかという点も課題となりそうです。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
チャートが週足となりますので、200本EMAは200週EMAとなります。
相当大きな流れを見ているわけですが、200本EMAと価格の関係を見ると、
200本EMAが緩やかに波打ちながら推移しており、
価格が200本EMAを挟んで推移しているのが分かります。

つまり、大きな流れで見るとトレンドが発生していないということが分かります。
もちろん、上昇している時期や下降している時期はそれぞれ週足ですので、
期間も価格も相当動いていますがチャート的には大局のもみ合い相場の様相となっています。
しかし、ここにきて2018年の高値を超えてきており、
もみ合い上放れとなりそうな動きを見せています。
ここから大局の上昇トレンドとなるかどうかが200本EMAと
価格の関係からは読み解くことができます。

次にステージを見ていきましょう。
2021年になってからはずっと第1ステージを維持しています。
そして、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
短期移動平均線が何度か帯を試しにきていますが、
その都度、帯で跳ね返されて切り返しています。
チャート的には非常に分かり易い綺麗なチャートとなっています。
その勢いで2018年の高値を更新し安定上昇が続いています。
このまま、更に高値更新となるかに注目しましょう。

チャートを確認するときの見方としてポイントがあります。
例えば日足で見ると、ステージが頻繁に変わりトレードするには
難しいようなチャートでも、足種を変えることで
実は非常にトレードし易い銘柄となるケースがあります。
この銘柄は日足だと分かり難いところが週足にすると
一気に物凄く分かり易いチャートに変わります。
銘柄によっては日足よりも時間足の方が分かり易いといった銘柄もあります。

このように足種を変えてチャートを見ると、
違った見え方をしますので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

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