注目チャート210|キーエンス(6861)

皆さんこんにちは。

2月4日から始まった北京オリンピックが盛り上がっていますね。
日本勢で初めてメダルを獲得したのが、スキーフリースタイルモーグルで
日本男子のエース、堀島行真選手の銅メダルでした。

堀島選手のメダル獲得を皮切りに日本勢が沢山のメダルを獲得しています。
フィギュアスケートでは男子シングルで初出場ながら
銀メダルを獲得した18歳の鍵山優真選手の活躍も素晴らしかったですね。
宇野昌磨選手の銅メダルも素晴らしかったです。
一方で、羽生結弦選手はスケートが溝にはまるというアクシデントによって
メダルを逃すという事態になりましたが、4回転ジャンプに挑戦したことで
ファンの気持ちは金メダルだったと思います。

スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手は圧巻の演技でした。
また、スピードスケート女子1000mでの高木美帆選手はパシュートでの
悔しい銀メダルを乗り越えての金メダルですので、本当に凄いことだと思います。

素晴らしい活躍を見せる選手もいれば、スキージャンプの女子、
高梨沙羅選手のスーツの規定違反による失格という悪夢などもありました。

しかし、このオリンピックにかけて頑張っている選手全てに拍手を送りたいですね。

今回は日本企業として大活躍している企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


大局のトレンド転換か? by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「キーエンス」の日足チャートになります。

大阪市東淀川区に本社を置く、自動制御機器、計測機器、情報機器、
光学顕微鏡、電子顕微鏡などの開発および製造販売を行う企業です。

創業者で現名誉会長の滝崎武光氏が
1974年に兵庫県尼崎市で「リード電機」として設立しました。
1986年に社名を “Key of Science” に由来する「キーエンス」(KEYENCE) に変更しました。

海外売り上げ比率は50%を超え、現在、世界44カ国・200拠点で事業を展開しています。
2021年の国内企業の時価総額ランキングでは、トヨタ、ソニーグループ、に次いで
国内3位になるなど日本を代表する優良企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので
下降トレンドに勢いが出てきているのが分かります。

このまま下降トレンドが加速していくのか、それとも短期移動平均線が
帯を上抜けて下降期から変化するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

昨年4月28日に発表された2021年3月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは、売上高は5381億円、営業利益は2767億円、最終利益は1973億円でした。
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高とはなりませんでしたが、
この企業の凄いところは営業利益率です。
一般的な企業の営業利益率が高い業種でも
学術研究、専門技術サービス業でも10%を超えるのがやっとです。
不動産業などで7%前後、製造業などは4%前後となっています。
ところが、キーエンスの昨年度の営業利益率は51.4%と群を抜いて高い利益率となっています。
この利益率の高さにキーエンスを読み解くヒントがありそうです。

次に今年の2月1日に発表された第3四半期決算を見ていきましょう。
売上高が5453億円、営業利益は3024億円、最終益が2184億円でした。
売上高は前年同期比で44%増、営業利益は61%増、最終利益は65%増となっていました。
売上や利益が伸びていることも素晴らしいのですが、
先程と同じで営業利益率が55%だったということです。
その利益率の高さは製品開発の速さと売る先述の仕組み化が上手く出来ており、
強気を発揮できているようです。

引き続き営業利益率の高さに注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
200本EMAがチャート上ずっと右肩上がりになっているのが分かります。
ということはこの銘柄は長期上昇トレンドを形成していることが分かります。
一時的に200日EMAが横ばいから右肩下がりになることはあっても直ぐに切り返していました。
ここにきて、久しぶりに200日EMAが右肩下がりになってきています。
この動きが一時的な動きなのか、それとも今度は流れが変わる動きになるのかという目線で
200日EMAの動きを見ていく必要があります。

次にステージを見ていきましょう。
コロナショック以降、何度か下降期である
第4ステージに移行するも短期間で切り返していました。
また、第4ステージまで行かずに下降相場の入り口である第3ステージまで移行してから、
ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンから切り返していました。

今回は年始から大陰線が3本続き、更に3本目は大きなマドを空けて
価格が200日EMAを下回って木ました。
そして、下降期である第4ステージに移行してからは、
帯に傾きが出て間隔が広がっており、トレンドに勢いが出てきているのが分かります。

今までのパターンであれば値ごろ感から買っていこうという買い方もあるのでしょうが、
チャートからは底打ちしたサインは感じられません。
しっかりと売りにエッジがある状態が続いていますので、
買いのエッジが発生するまでは買いは慎重に見ていく必要がありそうです。

ここからステージが変化していくのか、
それとも下降トレンドに勢いが更に出てくるのかに注目していきましょう。

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