注目チャート21|日経平均株価

皆さんこんにちは。
日本は選挙一色となっていますが、先陣を切ってオーストリアでも国民議会(下院)選が15日に投開票されました。暫定集計の結果、移民排斥を訴える中道右派の国民党が勝利し、「反難民」の極右・自由党が、中道左派・社会民主党と第2党を激しく争う形となり、専門家の見方では10年ぶりに右派政権が誕生する可能性が高くなったそうです。また、国民党の31歳のクルツ党首が首相になれば欧州連合(EU)の首脳としては最年少の首相となるそうです。
日本での政権交代は無さそうですが、安定政権期待もあり日経平均株価が21年ぶりに2万1000円台を更新しました。このまま上昇を続けるのでしょうか。今週の「S」の気になるチャートとして、「日経平均株価」を取り上げようと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


日経平均株価 月足チャート       10月18日現在

「日経平均株価」とは、日本の株式市場の代表的な株価指数の一つです。日本経済新聞社が東証一部に上場している企業から独自の基準で選んだ225銘柄の平均株価のこととなります。NYダウと同様にこの225銘柄はその都度入れ替えていますので、常に業績の良い銘柄が選別されやすいという傾向があります。その選ばれし銘柄群のチャートがどうなっているかを見ようと思いますが、今回は大きな対局において流れが変わった可能性がありますので、4~5年先を見据えて「月足チャート」を見てみましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージはステージ1となっています。ステージ1移動平均線大循環分析では上昇期となります。小次郎講師流に見れば、ステージ1→ステージ2→ステージ1の押し目買いになって2段目の上昇を見せています。帯に傾きが出て間隔が広がってきています。これからの展開を「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

2015年アベノミクス相場の高値が20952.71円となり、先日その高値を更新しました。また、2万1000円台での推移は実に21年ぶりのこととなります。
この20年間で売買されたことのない水準へ値位置を上げてきたわけですから、所謂「真空地帯」となってきますので、主だった抵抗を受け難くなるという見方でよいと考えております。衆院選が大荒れの結果となり、与野党逆転や安倍首相が退陣などとなれば、株価への影響も大きくなるでしょう。
しかし、現状の予想通りの展開になり自民圧勝で終わるようであれば、この「真空地帯」を一気に走っていくかもしれません。
やはり、マーケットを見ていく上で、抵抗や支持が強いか弱いかというのもポイントになってきますので、現状は抵抗が弱いということに注目してマーケットを見ていく必要があると考えます。

「S」の目線

小次郎講師流は「予想はよそう」ですが、チャートが高値を更新するなどして、新たなトレンドが発生した時は、まずは、どのあたりの価格帯に注意するべきかを考えます。その際に値幅観測は幾つかありますが、今回は一般的な一目均衡表の値幅観測論を使ってみます。「予想」ではなく、「予測」をするわけです。
それで計算するとN計算値は「21931.6円」、V計算値は「27041.4円」となります。V計算値はまだ現実味がありませんので、目先はN計算値が意識される可能性があり、その次の1996年の高値22750円辺りも意識されそうです。
このように過去の高値・安値や計算値などからその前後の動きに目線を送り注意を払うことで、漠然と相場に対峙するよりはイメージし易くなるのではないでしょうか。

(ライター「S」)

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