注目チャート208|サイバーエージェント(4751)

皆さんこんにちは。

オミクロン株感染者の急増が止まらなくなってきました。
増加してきたと思ったら、あっという間に東京都でも100人を超え、
それからはスピードがアップし1,000人、10,000人と増加してきました。

前回のデルタ株のときは、重症化リスクが高かったために緊急事態宣言となりました。
今回は重症化リスクが低いということで、まん延防止等重点措置となっています。
ただ、重症化リスクが低いとはいえ、
感染者が1万人単位ともなれば重症化する人数は増えてきます。
東京都の重症化数は1月27日地点で18人となっており、
重症病床数510床からすると使用率が3.5%となっています。
国全体では重症者数が510人で重症病床数1468床に対して
34.7%と全国では使用率が東京都よりも高くなっています。

一方で、マスクをして手洗いうがいの習慣が身についた影響からか、
インフルエンザの感染者が激減しているようです。
コロナ前の時期と比べると1,500分の1以下とのことです。
やはり、予防をすることは大事なことなのですね。

今回は上記のようなニュースを見る時に欠かせないインターネットや
メディアなどの事業を行っている企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


長期安定下降のチャート ~判断は早く!~ by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「サイバーエージェント」の日足チャートになります。

サイバーエージェントは、
人材派遣会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)社員だった藤田晋氏が
インテリジェンスの宇野康秀氏の支援を受けて1998年3月に創業した会社です。

事業内容はインターネット広告事業、メディア事業、ゲーム事業を主としています。
著名人ブログの「アメーバブログ」や、インターネットテレビの「ABEMA」など
時代の変化に対応したサービスを提供しています。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
下降トレンドに勢いがあるのが分かります。

このまま下降トレンドが加速していくのか、それとも短期移動平均線が帯を上抜けて
下降期から変化するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

昨年10月27日に発表された2021年9月度の決算発表を見ていきましょう。
まずは、売上高は6640億円、営業利益は1043億円、最終利益は415億円でした。
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高を記録しました。

次に事業部ごとに見てみましょう。
メディア事業は売上高が828億円で営業損益がマイナス151億円でした。
昨年度から見れば営業損益が31億円改善されました。
広告事業は売上高が3213億円、営業利益が225億円となり昨年度から増収増益となりました。
その中で一番利益を伸ばしたのがゲーム事業でした。
売上高が2627億円、営業利益が964億円となっており昨年度から3.2倍の伸びとなっていました。

また、今年の1月26日に発表された10~12月期四半期決算では、売上高が1710億円、
営業利益が198億円、最終利益が60億円となっており、
売上高が前年同期比で30%のプラス、最終益が2.1倍となっています。

やはり、ゲーム事業がけん引しています。
ただ、ゲーム事業は業績変動が見込まれるために
2022年度の業績見通しは見合わせるとのことです。

コロナ禍においてゲーム事業が順調に伸びていますが、
アフターコロナでどうなっていくのかに注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
一昨年2020年3月辺りに価格が200本EMAを一時的に割り込んでからは
昨年の半ばまでは順調に推移していました。
200本EMAも右肩上がりとなっていましたので大局のトレンドに勢いがあるのが分かります。
しかし、昨年末辺りから価格が下落して何度か200本EMAを割り込む動きを見せてからは
200本EMAも右肩下がりになってきています。
ということは、大局の動きが長期トレンドを形成してきたということを示しています。

次にステージを見ていきましょう。
コロナショック以降は一時的に第4ステージになるところもありましたが、
2021年6月までは順調な推移となっていました。
しかし、そこからは、高値が切り下がり下降トレンドへと移っていき、
第4ステージの時間が長くなっています。
そして、四半期決算の発表が行われて好決算だったものの、
市場のコンセンサスを下回ったことで好決算だったのですが、
失望売りが出るというマーケットでよくあるケースで反落となりました。

現在、下降帯が傾きを持って間隔も広がってきていますので、
しっかりと売りにエッジがある状態となってきています。
短期移動平均線が上向きになるまでは安易に買ってはいけないチャートになっています。
どこまで下がるのかに注目しながら見ていきましょう。

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