注目チャート207|アップル(AAPL)

皆さんこんにちは。

2021年から2022年の年末年始はコロナ感染が落ち着いていたので
帰省や旅行に行かれた方も多かったのではないでしょうか。
このまま、コロナが収束するかと思われました。
しかし、オミクロン株という強力な感染力をもった
変異株の影響で再度感染拡大が広がってきました。

報道によると重症化リスクは低いそうですが、感染力はデルタ株よりも強力だそうです。
なので、感染拡大に伴い仕事を休んだり、
濃厚接触者となったがために隔離生活をする方が急増しています。

その影響から最近ニュースで
「エッセンシャルワーカー」という言葉をよく聞くようになりました。
ご存知の方にとっては何も難しくないわけですが、
始めて聞く方にとってはどんな労働者なのだろうと思われると思います。
「エッセンシャルワーカー」とは、我々が生活を送るうえで
なくてはならない仕事に従事している労働者を指します。
例えば、医療関係者の方が感染や濃厚接触者となって仕事を休めば医療が崩壊します。
また、運輸や物流が止まっても生活に支障が出ますよね。
公共機関なども該当すると思います。

社会崩壊を避けるために政府は濃厚接触者の隔離期間を
現在の14日間から短縮を検討しているようですね。
中々難しい問題ではありますが、
早く落ち着いて年末年始のような安心感が出てきてい欲しいですね。

今回は我々の生活から無くなると大きな支障が出てしまうものを
作っている企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


三尊天井形成でアップルに暗雲?~注目ポイントは! by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「アップル」の日足チャートになります。

アップルはスティーブ・ジョブズが共同経営として自宅で立ち上げた会社です。
シリコンバレーを代表する会社として大成功を収め、
今や世界で一番の時価総額を誇る企業となっています。
先日アップルの時価総額がおよそ340兆円となり、
日本の東証一部上場企業2000社の時価総額の約半分を
アップル1社で達するという事態となりました。

「アップル」というコンピューターから始まり「マッキントッシュ」、「アイパッド」、
スマートフォンの「アイフォン」など世界中で愛用されている製品やソフトなどの
インターネット関連を幅広く手掛ける多国籍企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第2ステージとなっています。

第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉です。
小次郎講師流にみれば、短期移動平均線が帯に突入していますので、
買いにエッジがある状態が終わったと事を示しています。

このまま短期移動平均線が帯を下抜けるのか、それとも短期移動平均線が
帯を上抜けて再び上昇相場に戻るのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

昨年10月29日に発表された2021年9月度の決算発表を見ていきましょう。
1ドル114円計算で円換算してみます。
まずは、売上高は3658億ドル(約41兆8152億円)、
営業利益は1089億ドル(12兆4146億円)、最終利益は946億ドル(10兆7844億円)でした。
前期比で見ると売上高は約33%増、営業利益は約64%増、
最終利益も約64%増と大幅増収増益となっていました。

また、同時期に発表された7~9月期四半期決算で、売上高が833億ドル(9兆4962億円)、
営業利益が237億ドル(2兆7018億円)、最終利益が205億ドル(2兆3370億円)となっており、
それぞれ、前期で約28%増、約61%増、約62%増と好業績となっており、
過去最高の業績となりました。

また、不確かなマクロ環境が続く中であってもすべての地域セグメントと
すべての製品カテゴリで過去最高の売上高を記録したことを発表しました。

さらに、株主還元も積極的に行っており、
240億ドル以上(2兆7360億円)を株主に還元していました。

このようにしっかりと稼いで株主に積極的に還元することで、
株価がさらに向上するという非常にいい流れが出来上がっています。
今後の動向も注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
一昨年2020年3月辺りに価格が200本EMAを一時的に割り込んでからは
一度も200本EMAを割ることなく右肩上がりの動きが続いています。
そして、価格は200本EMAでサポートされて長期安定上昇が続いています。
200本EMAの上昇の角度が緩やかになることはあっても、右肩下がりになることはありません。
つまり、それだけ大局の動きが長期安定トレンドを形成しているということです。

次にステージを見ていきましょう。
コロナショックの時は第4ステージとなり200本EMAを下回る動きとなりました。
しかし、その後は、何度か第4ステージになるものの、
200本EMAを下回る動きにはなっておりません。
今のところ、第4ステージで下がったところは押し目買いとなっています。

ここからのポイントを確認していきましょう。
2022年早々に最高値更新となりましたが、その後、陰線を付けて下がっています。
そして、直近の動きは第2ステージです。
第2ステージは上昇トレンドの終焉を意味します。

もし、上昇トレンドが継続するとすれば、第1ステージに戻り高値更新となります。
一方で、このまま短期移動平均線が帯を下抜ければ
下降相場の入り口である第3ステージへと移行します。
年始早々に高値更新したにもかかわらず、
トレンドが続かずに安値を割ってくるようであればトレンド転換の可能性も出てきます。
まだまだ、心配な状況ではありませんが、短期移動平均線が帯に突入していますので
悪いシナリオも準備して、見ていくようにしましょう。

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