皆さんこんばんは。
新年あけましておめでとうございます。
2022年、令和4年の寅年がスタートしました。
今年もチャート情報局を宜しくお願い致します。
皆さんはどんな正月をお過ごしなられたのでしょうか。
昨年末はコロナ感染も落ち着いてきていたので、
帰省された方も多かったのではないでしょうか。
やはり、リモートで集まるのと実際に集まるのとでは、全く体感が違いますよね。
コロナの終息は何時になるのでしょうね。
そんな期待をしていても、オミクロン株がものすごい勢いで感染拡大しています。
倍々ゲームのように感染者が増加しており、沖縄県や山口県、広島県などで
9日から今月末までまん延防止等重点措置を適用する方針を諮りました。
オミクロンのことは心配ではありますが、
2022年が寅年の相場格言のように「千里を走る」展開になればよいですね。
今回は2022年1回目なので世界の中心の株価指数を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
米国の株高は続くのか? ~ラインブレイクは陰転した!~ by masao_shindo on TradingView.com
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「NYダウ」の日足チャートになります。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカを代表する株価指数であり、
また、世界をも代表する株価指数です。
「ダウ工業株30種平均」の構成銘柄は時代に合わせて30銘柄の入れ替えを行いますので、
他の株価指数よりも上昇しやすいといわれています。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流にみれば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。
このまま帯に傾きが出て間隔が広がっていくのか、
それとも短期移動平均線が帯に突入してステージが変化するのかがポイントとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この銘柄の注目ポイント
昨年のニュースを振り返ってみましょう。
まずは2021年の始まりはその前の11月からの
世界同時株高の流れを受けて堅調なスターとなりました。
そして、バイデン大統領が就任し、政局が共和党から民主党に移行しました。
将来的な増税の懸念もありましたが、コロナ克服に向けて大規模なバラマキ政策を続けました。
それに伴い米国の物価がじりじりと上昇してきました。
当初のFRB(米連邦準備制度理事会)は、インフレは一時的であって
量的緩和を縮小する理由にはならないとしていました。
しかし、米国の消費者物価指数が上昇を続けてきたことで、
米国は量的緩和の継続から、インフレ退治のためのテーパリングを開始しました。
また、コロナ感染に関しては、デルタ株からオミクロン株に変化し、
再び世界中で感染者が爆発していますが、完全なロックダウンというよりは
経済を動かしながら対策をするという形になっていますが、
これは日本でも今後の課題となりそうです。
そして、昨年末にFRBはテーパリングを加速させて、2022年の利上げにも言及していきました。
よって、今年は利上げに対してマーケットがどう反応するかが課題となりそうです。
ということは、利上げに反応し易いのは長期の債券利回りとなりますので、
株価だけでなく債券市場や為替市場にも注目する必要が出てきます。
そうすることで、2022年相場の変化に対して柔軟に対応できるようになります。
金利が上がるということはマーケットのボラティリティ(変動率)は
高くなりやすいので合わせて注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
一昨年2020年6月辺りに価格が200本EMAを上抜けてからは
200本EMAは右肩上がりの動きが続いています。
そして、価格は200本EMAでサポートされて反発するといった動きを繰り返しています。
つまり、長期上昇トレンドが
非常に安定して推移しているということが分かります。
次にステージを見ていきましょう。
コロナショックの時は第4ステージで急激な下落を見せました。
しかし、その後は第4ステージになるのは一時的で
基本的に第1ステージが長く続く展開になっています。
ステージの「1→2→1(121)の押し目買い」パターンや
ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンから
切り返すケースが多かったことが分かります。
ここからのポイントを確認していきましょう。
もし、上昇トレンドが継続するとすれば、第1ステージが続く期間の長さが注目されます。
どういうことかというと、安定上昇が続くのであれば、
第1ステージが長く続き、帯が傾きを持って間隔が広がっていきます。
一方で、上昇して第1ステージではあるものの、
それが続かずに121の押し目買いなどが続くのであれば、トレンドに不安定さが出てきます。
今度は逆にここから下降してきたときのことも想定しておく必要があります。
なぜなら、コロナショックの安値を付けてからまともな調整局面が一度もないということです。
調整をしない相場が上昇を続けてしまうと、大天井となって暴落する懸念が出てきます。
適度に調整を入れた方が相場は長続きします。
今年の相場がどうなるかを見極めるために
ここからのステージの動向をしっかりとチェックしていきましょう。