注目チャート205|ローランド・DG(6789)

皆さんこんにちは。

12月24日はクリスマスイブですね。
欧米ではニューイヤー(日本の正月)よりも大事な日になります。
クリスマスとはキリスト教の大事な記念日で、キリストの降誕祭となっています。
キリスト教徒は、イエス・キリストを救い主として信仰する宗教ですので、
キリストの降誕日にお祝いをするのは当然のことですね。
ただ、日本では勘違いされている方も多いかもしれませんが、
12月25日のクリスマスは、キリストの誕生日ではありません。

キリストの誕生日自体は不詳となっています。
イエス・キリストの誕生日を特定する書物などが無いために
降誕した日が何時なのかというのは様々な説があったようです。
そして西暦325年5月にキリスト降誕日が何時だったのかといった会議が行われ議論されました。
候補日は、1月6日、2月2日、3月25日、3月28日、4月2日、4月19日、
4月29日、5月20日、11月8日、11月17日、11月18日、12月25日と
物凄く多くあったのが驚きですね。
このうち古代共和政ローマ時代の冬至の日とされていた
12月25日が降誕を祝う日として定着したようです。

起源がどうであれ、皆さんにもサンタクロースからのプレゼントがあるといいですね。

今回はちょっとしたプレゼントなのかと感じるチャートになっている
企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


三尊天井にもダマシはある! ~チャートパターンを鵜呑みにするな!~ by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「ローランド・DG」の日足チャートになります。

日本のコンピューター周辺機器の製造販売会社です。
広告・看板用インクジェットプリンタでは世界屈指の企業です。

1981年にローランドの関連会社として、アムデック株式会社を大阪に設立しました。
翌年にはパソコンに接続して作曲・自動演奏ができる
コンピューターミュージック機が発売されました。
その後、ローランドDGに社名を変更し、本店を静岡県浜松市に移転しました。

設立当初はコンピューターミュージック用機器などでしたが、
近年は大型プリンターなどコンピューター周辺機器の開発で急成長しています。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流にみれば、中期移動平均線と長期移動平均線が
ゴールデンクロスしてから高値更新となっています。

3本の移動平均線が共に上向きになっていますが、帯の間隔は未だ広がっておらず、
このまま帯に傾きが出て間隔が広がっていくのか、
それとも短期移動平均線が帯に突入してステージが変化するのかのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは、今年の2月に発表された2020年12月期の決算内容を見てみましょう。
売上高は347億円、営業利益は5億円、最終利益は2.5億円となっていました。
コロナ禍において世界的に売り上げは減少したものの黒字は確保していました。
そして、2021年12月期の連結予想が売上高415億円、
営業利益が29億円、最終利益が29億円としていました。

そこから、業績予想を切り上げていたのですが、
先日の12月23日に2021年12月期の決算の業績予想の修正が再び発表されました。
内容を見ると、売上高は453億円、営業利益は63億円、
最終利益は39億円となっており上方修正してきました。
売上高は前年同期比でプラス30%、最終利益は16倍と大幅増加となりそうです。
コロナ禍での各種規制の解除によって、経済活動の正常化が加速する中、
設備投資需要が高い水準で推移していることが要因のようです。

売上高、最終利益が伸びてきていますが、
「オミクロン株」がじわじわと日本にも押し寄せてきており、
経済活動がどうなっていくのかに注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
2017年に高値を付けてからは価格が右肩下がりとなり
200本EMAも右肩下がりとなっていました。
2020年3月に価格は底打ちしましたが、200本EMAは右肩下がりが続き、
2020年11月辺りから切り返してきました。
そこからは、200本EMAが右肩上がりとなり、
価格も200本EMAがサポートなって上昇しています。

次にステージを見ていきましょう。
長い目で見ると、ステージが長く続かずに長期下降局面でも戻しをそれなりに入れているので、
どちらかというと長期下降局面のところは2020年のコロナショックのところ以外は
獲り難いチャートだったことが分かります。
今度は200本EMAが右肩上がりになっているところを見てみましょう。
2020年の11月の200本EMAを上抜けたときは1カ月ほどで調整局面となりました。
しかし、その調整が200本EMAでサポートされると、4か月ほどの上昇となりました。
そう考えると、200本EMAを挟んだところでのステージは変化し易く、
200本EMAでサポートされると、トレンドが続き易い傾向があるといえるでしょう。

直近の動きを見ると、高値を3回形成しているで、三尊天井のような形となっていました。
ここで、天井を打ったと感じた投資家も多かったかもしれません。
しかし、ここでも200本EMAでサポートされると、あっという間に高値更新となりました。
三尊天井ではなく、一時的な調整局面の動きだったということになります。
ここから、新たな上昇トレンドが復活するのか、
それとも一時的な高値更新で終わるのかに注目していきましょう。

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