注目チャート204|マクドナルド(2702)

皆さんこんにちは。

師走になり忙しい日々をお過ごしの方も多いのではないでしょうか。

2021年のマーケットもあと少しとなりましたが、12月は今年最後の日本、
ユーロ圏、米国の金融政策が発表されます。
その中でも特に米国のFOMCは世界で一番注目される金融政策になります。
FOMCとは米国の連邦公開市場委員会の略で、米連邦準備制度理事会(FRB)という
米国の中央銀行にあたるところが米国の金融政策を決める会議のことです。

そのFOMCで日本時間16日午前4時に金融政策の内容が発表されました。
今までの流れを確認すると、米国は景気後退やコロナショックによって
超大規模な金融緩和を行っていました。
具体的には月々1200億ドル(1ドル=114円として13兆6800億円)の
お金をばらまいていました。
それを、11月のFOMCで月々150億ドルずつ減額して
来年6月に量的緩和を終了するということが決まりました。
ところが、米国ではインフレが進行し、
消費者物価指数が前年同月比で6.8%上昇し、39年ぶりの上げ幅となりました。
それにより、先日発表されたFOMCでは、月々の減額を150億ドルから300億ドルに増やして
量的緩和の終了を前倒しすることが決まりました。

本来ならば、これはマーケットの売り材料となるのですが、
結果は前もって分かっていた材料ということで、株式市場は大きく上昇しました。
これぞマーケットといった動きでした。

今回は長期で横ばいになっている企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


大きなトレンドがでるためには!? ~チャートの特徴を理解しよう~ by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「マクドナルド」の日足チャートになります。

アメリカに本社を置くファーストフードチェーンストアです。
世界的に展開しており、ハンバーガー店の代名詞となっています。

1940年にマクドナルド兄弟がカリフォルニア州で始めたところから歴史がスタートします。
そこに、レイ・クロック氏がマクドナルドのシステムをフランチャイズ形式にしました。
これによって、一気にマクドナルドが世界的企業として躍進していきます。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第6ステージとなっています。

第6ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の入り口です。
小次郎講師流にみれば、中期移動平均線と長期移動平均線が上向きになってきています。
この2本の移動平均線がゴールデンクロスとなれば第1ステージになります。

3本の移動平均線が共に上向きになっていますが、この流れが続いてステージが順行するのか、
それとも短期移動平均線が下向きになって逆行していくのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは、今年の2月9日に発表された2020年12月決算の内容を見てみましょう。
売上高は2883億円、営業利益は312億円、最終利益は201億円でした。
営業利益が過去最高となりました。
また、フランチャイズなども含めた全店売上高は5892億円となり
創業以来の最高売上高となりました。
新型コロナウイルスの流行によって、客の行動やニーズが大きく変わる中、
店舗での販売もさることながら、テイクアウトやデリバリーなどの相乗効果を発揮しました。

11月11日に発表された1月から9月期第3四半期累計決算を見ると、
売上高が2365億円となり前年同期比で約10%プラスとなりました。
営業利益は285億円でこちらも前年同期比で12.6%プラスとなりました。
最終利益は179億円と前年同期比で11.4%となりました。
全店舗売上高4865億円となり、既存店売上高は24四半期連続でプラスを継続しています。
その背景には、ビジネスの基盤である安全・安心の分野を徹底しながら
お客の店舗体験と満足度の向上を目指しているからだと考えられます。

2022年はアフターコロナになりそうでしたが、
「オミクロン株」の登場で不透明さが出てきています。
売上高が伸びてきていますが、最終利益もしっかりと伸ばすことが
出来るかどうかに注目して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
2017年辺りから価格が上昇し200本EMAも右肩上がりとなりました。
2018年辺りからは200本EMAは上がったり下がったりしながら推移しています。
価格は上下に推移していますが、200本EMAを見るともみ合い相場のように見えます。
2021年は200本EMAが右肩下がりとなってきていましたが、
8月から価格が急騰したことで200本EMAは横ばいの動きに戻りました。

次にステージを見ていきましょう。
長い目で見ると、ステージが長く続く局面と、
直ぐにステージが変わるところが混在しているチャートとなっています。
ステージが長く続きやすいところにはどういあった特徴があるのでしょう。
それは、200本EMAが右肩上がりの時に第1ステージとなるところ、
200本EMAが右肩下がりのときに
第4ステージになるところでステージが長く続く特徴があります。
現状は200本EMAが横ばいのところですので、
ステージが長く続き難いところで推移しているというのが分かります。
そして、ステージは下降期である第4ステージから、
上昇相場の入り口である第6ステージに移行してきました。
このまま中期移動平均線が長期移動平均線をゴールデンクロスすれば
上昇期である第1ステージに移行します。

2021年相場の動きが高値切り上げ、安値切り上げの拡大型トライアングルになっています。
つまり、今後もある程度の値動きはあるかもしれませんが、
まだもみ合い相場が継続するということも十分考えられます。

今年の高値と安値のどちらに抜けるのかにも注目しながら、
大きなトレンドが出てくるのか、もみ合い相場が続くのかを見ていきましょう。

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