注目チャート202|コスモス薬品(3349)

皆さんこんにちは。

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が
今シーズン最も活躍した選手に贈られるMVP(最優秀選手)に選ばれました。
日本選手の受賞は2001年のイチロー氏以来2人目で、
満票での受賞は大リーグで6年ぶりのこととなりました。
大リーグのMVPはレギュラーシーズンに最も活躍した選手に贈られ、
全米野球記者協会に所属する記者30人の投票によって選ばれます。
今年は投打の二刀流でめざましい活躍を見せたことが選出された要因となりました。

大谷選手の活躍の内容を見ると、ピッチャーとして9勝、156奪三振でした。
また、バッターとしてはホームラン46本、100打点、26盗塁で、
史上6人目の「ホームラン45本、25盗塁」を達成するなど
投打ともに自己最高の成績を残しました。

今年はMVPだけでなく、雑誌の年間最優秀選手をはじめ、多数の最優秀選手に選ばれています。

それだけ素晴らしい結果を残したということで、
11月22日には国民栄誉賞授与の打診があったそうです。
しかし、大谷選手は、まだ早いのでということで辞退した事実が判明しました。
まさに、スーパースターの対応だと感じましたね。
いずれにせよ、おめでとうございます。

今回は前年度に過去最高の決算だった企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


コスモス薬品 週足チャート by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「コスモス薬品」の日足チャートになります。

福岡県福岡市に本社があります。
「ディスカウント ドラッグコスモス」というチェーン名で九州を中心に運営しています。

1973年、昭和48年2月に「宇野回天堂薬局」として宮崎県延岡市にて創業しました。
そして、1983年、昭和58年12月に有限会社コスモス薬品が設立されました。

2004年には東京証券取引所マザーズ市場に上場。
2006年には東京証券取引所市場第一部に上場しました。

そこから、関西地区、中部地区、北陸、首都圏へと出店を進めている成長企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、短期移動平均線が帯を試しにきてから切り返しています。
この動きはステージの「1→2→1の押し目買い」パターンの動きです。
まだ9月の高値を更新していませんのでトレンドに勢いはありません。

3本の移動平均線の間隔がさらに広がって、勢いが更に出てくるのか、
それとも勢いが弱くなっていくのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

まずは、今年の7月12日に発表された2021年5月決算の内容を見てみましょう。
売上高は7264億円、営業利益は331億円、最終利益は271億円でした。
売上高、営業利益、最終利益共々過去最高となりました。

また、10月11日に発表された直近の6月から8月期決算を見ると
売上高が1894億円、営業利益が85億円、最終利益が62億円となっており、
営業利益は前期比で約20%のマイナス、最終利益が約16%のマイナスとなっていました。
ただし前年同期比で見ると、それぞれ微増となっており
一概に懸念材料となるようでは無さそうです。

売上比率を見ると、ドラッグストアではありますが、
一般食品の売上比率が約58%となっており、
一般食品が一番売り上げを作っているのが分かります。
では、本来の医薬品の比率を見てみると、実は約16%となっており2割にも満たない状況です。

そして、1100店を超す店舗を抱えていますが、その内565店舗が九州となっており、
九州を中心に活躍している企業であることがわかります。
逆に関東地区では29店舗となっており、関東以北には店がありませんので、
今後の伸びしろがあるのかもしれません。

今後の成長も含めて注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
リーマンショックによって大きく下落しましたが、
その後は200本EMAがほぼ右肩上がりに推移しており
大局トレンドが順調な動きを見せているのが分かります。
2018年から2019年にかけて少し右肩下がりになる局面があったものの、
直ぐに持ち直してきました。

次にステージを見ていきましょう。
どちらかというと、週足ベースでは上昇期である第1ステージが
中心に推移しているのが分かります。
下降相場の入り口である第3ステージや、下降期である第4ステージになる局面もありますが、
1年以上の第4ステージはリーマンショック以降ありません。
この銘柄が如何に長期上昇相場銘柄になっているかが分かります。

では、直近の動きを見てみましょう。
今年の5月に第4ステージになりましたが直ぐに切り返しました。
そして、高値を更新しました。
その後、利益確定売りが出て第2ステージになりました。
そこから、121の押し目買いから上昇していますので、
9月の高値更新に向けた動きになってきているのが分かります。
しかし、高値更新が出来ずに直近の10月の安値を割ると流れが変わる可能性が出てきます。
今年の7月からの第1ステージの期間が短かったので、高値更新は評価できますが、
それ以上の勢いは無かったと考えると、
現状第1ステージであっても注視していく必要はありそうです。

ここからの展開に注目していきましょう。

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