皆さんこんにちは。
10月の初旬は例年よりも気温が高く30度を超える真夏日となる日が続いていまいた。
ただ、朝晩は気温が下がり確実に秋に近づいているようです。
今週末からは今度は気温がグッと下がるようです。
今までが異常に暖かかったため気温の低下に身体がついていかないかもしれません。
体調管理には気を付けたいところですね。
ところで、10月は旧暦でいうと「神無月(かんなづき)」となります。
神が無い月というと誤解がありますが、「無」は「の」といい「神の月」と言うことだそうです。
また、島根県の出雲大社がある出雲の国では「神在月(かみありづき)」と言うそうです。
10月は全国の八百万の神様が、出雲大社に会議のために集合するからです。
その為、神様が出かけてしまう国では神様がいないので「神無月」、
反対に出雲の国では神様がたくさん集まるので「神在月」という説もあるようですね。
こういった呼び名や名称には諸説がありますが、どれが正しいとかではなく
その所説それぞれの視点からみていくと楽しくなりますね。
今回取り上げる企業は先日TOBを発表した企業です。
そして、TOBされる側の企業の名前の由来が、実は「できる」ではなく
「感動(cando)」からきているというのも面白い由来です。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
ノイズ拡大とダマシのブレイクアウトについて by masao_shindo on TradingView.com
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「イオン」の日足チャートです。
千葉県に本社を置く、日本国内外300ほどの企業で構成される
大手流通グループ「イオングループ」を統括する純粋持ち株会社です。
四日市の岡田家の初代岡田惣左衛門が、
現在の三重県四日市市で創業した太物・小間物商「篠原屋」が起源となっています。
それから、七代目の岡田卓也氏(現・名誉会長)が
ジャスコを設立したのが実質的な創業となっています。
近年では、会社更生法を申請した「ヤオハン」や「ダイエー」の
再建に携わったりしながら事業を拡大しています。
今回も100円ショップの「キャンドゥ」をTOBすると発表し更なる事業拡大に動いています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いが出てきているのが分かります。
3本の移動平均線の間隔がさらに広がって、勢いが更に出てくるのか、
それとも勢いが弱くなっていくのかがポイントとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
企業の注目ポイント
まず4月9日に発表された2021年2月期の決算の内容を見ていきましょう。
売上高は8兆6039億円、営業利益は1505億円、
経常利益は1388億円、最終利益はマイナスの710億円でした。
売上高、営業利益、最終利益共に過去を下回りました。
コロナの影響から営業利益が減少し営業停止や時短営業などが影響したようです。
セグメント別の売上高の前年比で見てみましょう。
SM(スーパーマーケット)事業やヘルス&ウェルネス事業は前期比でプラスとなりました。
総合金融もプラスとなりました。
しかし、ディベロッパー事業やサービス・専門店事業が10%を超えるマイナスととなり、
国際事業もマイナス5%、GMS(イオンリテール)事業は
前期で変わらずでしたが、利益はマイナスでした。
10月6日に発表された第2四半期決算では、売上高が4兆3449億円、営業利益が777億円、
最終利益が45億円となり、売上高が過去最高を更新し、黒字に転換しました。
コロナの変異株による感染拡大はシナリオ想定外だったようです。
今回、100円ショップのキャンドゥに対してTOBを実施すると発表しました。
TOB価格は2700円で買付予定数は593万6100株ということです。
ですから、ざっと160億円ということになります。
イオンとの相乗効果が見込めるかが今後の課題となりそうです。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMA(指数平滑移動平均線)と
価格の推移を見ていきましょう。
2020年のコロナショックでは200日EMAを下回るところがありましたが、
それ以降は安定した右肩上がりの動きになっていました。
価格は2021年に高値を付けた後に二番天井を付けて反落しました。
その後もみ合い相場のなり200日EMAは見事に横ばいに推移していました。
そこから、価格はもみ合いを下放れしてそれに伴い200日EMAも下がってきました。
次にステージを見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりのときは第1ステージが中心となり推移していました。
当然ですが、2021年の高値から価格が下落しているところは
第4ステージが中心となっていました。
もみ合い相場のところを確認しましょう。
価格は200日EMAを挟んで上下しており綺麗なもみ合い相場となっていました。
ただし、ところどころで、直近の安値更新や、高値更新が起きて、
もみ合い放れの予兆が出ていました。
しかし、結果的にはもみ合い放れとはならずにもみ合い相場に戻っていました。
このような動きを「ダマシのブレイクアウト」といって投資家泣かせの動きです。
ポイントは高値更新や安値更新したときに
サポレジ転換がしっかりと行われるかがポイントです。
どういうことかというと、高値を更新した時には今までの抵抗線を突破したわけですから、
今度は今までの抵抗線は支持線に変わります。
しかし、ダマシのブレイクアウトではそれが支持線として
機能せずにもみ合い相場に戻っていきます。
ということは、ブレイクした後の動きが重要ということになります。
直近のもみ合い下放れは安値更新した後に
更に価格が崩れて勢いよく下がっているのが分かります。
投資家にとって一番難しい局面はもみ合い相場といっても良いでしょう。
ダマシをどう回避するかということも大事なことなので覚えていきましょう。