注目チャート194|SBIホールディングス(8473)

皆さんこんにちは。

9月になった途端に、冷たい空気と雨で一気に気温が下がりましたね。
関東の殆どのところで最高気温が25度未満となり、
10月上旬から中旬並みの肌寒さとなりました。

東京都心では9月6日に最高気温が21.8度となりました。
それに伴い、9月になってから6日連続で最高気温が25℃以下となり、
夏日にならなかったのは、9月としては87年ぶりの記録的な低い気温となったようです。

夏は記録的な猛暑となったり、低い気温となったりと
やはり、地球温暖化の影響なのか、おかしくなってきているのかもしれませんね。

今週の9月9日は「重陽の節句」でした。
別名「菊の節句」とも呼ばれます。
桃の節句である「3月3日」や端午の節句の5月5日と同じ五節句の一つです。
この日は菊を飾ったり栗を使ったご馳走を食べて、家族で無病息災や長寿延命を祈ります。

重陽の意味は「陰陽五行説」に由来があります。
陰陽五行説では奇数の月日を「陽(=天)」、
偶数の月日を「陰(=地)」とする考え方がありました。
特に一桁の数字で奇数(陽)の月日が重なる日は天の力が強くなるとされ、
9月9日は陽の数字で一番大きく、その陽が重なる日なので「重陽」となったようですね。

今週は「新生銀行」に対して株式公開買い付け(TOB)を行うと発表した
企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


材料が出て上昇した銘柄の注目点 by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「SBIホールディングス」の週足チャートです。

1994年にソフトバンクの中間持ち株会社として
ソフトバンク・ファイナンスを設立したのが始まりです。
ソフトバンクの金融関連企業として設立されたため、
「SoftBank Investment」の略からSBIとなりました。

SBIグループの創業者である北尾吉孝氏は、元々野村證券の部長だったときに
ソフトバンクの株式公開を担当したことが縁で孫正義氏と出会い、
スカウトされたことがきっかけだったようです。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、短期移動平均線が帯を上抜けたところで、
帯が横ばいで細い状態なのでトレンドに勢いは無いということが分かります。

3本の移動平均線の間隔がさらに広がって、この勢いが暫く続くのか
それとも勢いが弱くなっていくのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

4月28日に発表された2021年3月期の決算の内容を見ていきましょう。
売上高は5411億円、経常利益は1403億円、最終利益は810億円でした。
売上高、経常利益、最終利益共に過去最高となりました。

セグメント別の売上高の前年比で見てみましょう。
金融サービス事業は2020年3月期が2367億円、
2021年3月期は3117億円と30%以上の増加となり過去最高でした。
アセットマネジメント事業は2020年3月期が1265億円、
2021年3月期は2083億円と60%以上の増加で過去最高でした。
バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業は2020年3月期が39億円、
2021年3月期は56億円と40%以上の増加となり、こちらも過去最高となりました。

そして、7月29日に2022年3月期の第1四半期の決算発表がありました。
売上高は1374億円と前期比で23%増、経常利益は330億円と19%増、
最終利益は289億円と77%増となり、それぞれ過去最高となりました。

絶好調の業績から地方銀行に相次いで出資をしていますが、
19.85%を出資して筆頭株主になっている新生銀行に対して
9月9日に新生銀行を傘下に収める方針を示しました。
株式公開買い付け(TOB)を行うとのことですが、
新生銀行の対応次第では、敵対的TOBに発展する可能性もあるようです。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2006年に高値を付けてから価格は下がり続け2012年で底打ちするまで下がっています。
そして、200本EMAも右肩下がりで下がり、2007年に200本EMAを下回ってからは
200本EMAが抵抗線となって推移しているのが分かります。

流れが変わったのが2013年で、数年ぶりに200本EMAを上抜けしました。
しかし、そこからは暫くもみ合い相場のような動きでした。
そこから、2017年辺りからもみ合いを上放れて上昇トレンドが形成されました。
コロナショックで一時200本EMAを下回るものの、現在は200本EMAの上で推移しています。

今度はステージを見ていきましょう。
コロナショック以降は切り返して第1ステージを維持していました。
5月辺りから調整局面となりステージが2、3、4となり下降期となりました。
しかし、第4ステージは長続きせずにすぎに切り返して、現在の第1ステージとなっています。

現状の帯の動きを見ると帯が横ばいで細い状態ですので、もみ合い相場になる可能性もあります。
ポイントは短期移動平均線が帯から放れるように上向き、
帯に傾きが出て間隔が広がるかどうかです。

今回のニュースは買い材料として推移していますが、
トレンドが継続できるかどうかを見ていきましょう。

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