皆さんこんにちは。
8月が終わり9月となりました。
今年は雨が多く8月は暑かったのですが、緊急事態宣言下のもと外出機会が少なく、
エアコンを付けて部屋の中にいることが多かったように感じます。
皆さんはどういった8月をお過ごしになりましたか。
日本では旧暦9月のことを「長月」と呼び、現在では新暦9月の別名としても使われています。
長月の由来は「夜長月(よながつき)」の略であるという説が最も有力だそうです。
また、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり
「ながつき」となったという説もあるようです。
では、英語の9月の由来はどうなのでしょうか。
9月は「September」と書きますが、元々はラテン語の「septem(第7の)」が由来だそうです。
なぜ、9月なのに「第7」となっているのかというと、
それは紀元前153年に、それまで3月を年の始めとしていた慣例を
1月に変更したにもかかわらず、名称を変えなかったからです。
よって、二つ前倒しになったので3月が1月の呼び方、4月が2月の呼び方となり、
結果的に9月が7月の呼び方のままとなったようです。
日本の旧暦の名前や由来、英語の呼び方などを知ると歴史を感じて非常に興味深いですね。
今回は大幅な資金調達を行うことを発表して、株価が急落した企業に注目しました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
もみ合い放れの予兆とは? by masao_shindo on TradingView.com
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「西日本旅客鉄道」の日足チャートです。
1987年、昭和62年に国鉄が分割民営化されて、西日本旅客鉄道がスタートしました。
初代会長に村井勉氏、社長に角田達郎氏が就任しました。
近畿圏をはじめ、北陸、中国地方、九州北部など2府16県に鉄道路線網を持っています。
グループ会社を含めて非鉄道事業として小売業や不動産開発、
ホテル事業、建設工事業なども展開しています。
また、瀬戸内海でフェリーや旅客船も運航しているほか
鉄道営業エリア外の首都圏や中京圏などへも進出しています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。
3本の移動平均線の間隔がさらに広がって、この勢いが暫く続くのか
それとも勢いが弱くなっていくのかがポイントとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
4月30日に発表された2021年3月期の決算の内容を見ていきましょう。
売上高は8981億円、営業利益は-2455億円、最終利益は-2332億円でした。
セグメント別の売上高の前年比で見てみましょう。
運輸業は2020年3月期が9334億円、2021年3月期は4768億円でした。
流通業は2020年3月期が2260億円、2021年3月期は1422億円でした。
この二つはコロナウイルス感染症の影響を大きく受けて大幅減少となったセグメントとなります。
不動産業は2020年3月期が1651億円、2021年3月期1457億円でした。
ホテルや旅行などのその他の事業は2020年3月期が1836億円、2021年3月期は1333億円でした。
コロナの影響を受けつつも運輸業や流通業ほどの減少にはなりませんでしたが、
どのセグメントも前年比ではマイナスでした。
そして、7月30日に2022年3月期の第1四半期の決算発表がありました。
売上高は2019億円と前期比で9.4%増、営業利益は-493億円と赤字幅縮小、
最終利益は-320億円とこれも赤字幅縮小となりました。
そして、9月1日に4854万5400株の公募増資を行うことを発表しました。
新株発行株数は最大で現発行済み株式数の27.5%に達するため、
株式価値の希薄化を嫌気する動きが強まる形になりました。
今後、他の電鉄株も含めて注目が集まります。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2019年から2020年のコロナショックまでは順調な動きを見せていました。
しかし、コロナショック以降、200日EMAを価格が下回り右肩下がりの動きが続いていました。
2021年になって価格が200日EMAを挟んでの動きになり、
200日EMAも横向きに変化してきました。
今度はステージを見ていきましょう。
2021年のもみ合い相場を見ていくと
第1ステージと第4ステージを繰り返す動きになっており、
もみ合い相場になっていることがよく分かります。
ただ、今回の増資の話を受けてもみ合いを下放れてきました。
一時的に第5ステージになっていましたので、
ステージの「4→5→4の戻り売り」パターンになってきています。
増資の影響が継続すれば帯に傾きが出て
間隔が広がってきますので、トレンドに勢いが出てきます。
その場合のポイントは、2020年8月に付けた安値を更新するかどうかとなります。
非常に重要な安値となりますので、注目して見ていきましょう。