注目チャート190|本田技研工業(7267)

皆さんこんにちは。

8月8日にオリンピックが終わりました。
終わってみれば、非常に盛り上がって良かったのではないでしょうか。
過去に例を見ない無観客でのオリンピックではありましたが、
選手たちの息遣いやコーチの声掛けなどは
普段の有観客では聞くことが出来ない希少性がありました。
そういう意味では、また新たな歴史が刻まれ意味のある大会だったと思います。

一方で、コロナ感染の拡大や一般のイベントの中止という意味では、
オリンピックだけ特別扱いしているという声もあるでしょう。
政府としては、そういうバランスや配慮も求められるということも改めて感じました。

ただ、ここで理解しておくことはイベントやオリンピックがダメということではなく、
大問題なのはコロナ感染症の克服であり解決をどうするかということです。
スポーツが悪いわけではありません。
飲食店の早期閉店においてもお酒が悪いわけではありません。
そこを、正しく理解することが必要です。

今回のような100年に一度起きるかどうかといったパンデミックでは、
人々の考え方や感情が大きく二分されることがあるということを経験しました。
我々はこの経験をより良い社会にするために活かしていきたいですね。

今回は東洋経済新報社のCSR企業調査における
社会貢献支出額ランキングで2021年に1位になった企業を見ていこうと思います。

では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


大局の中間波動 ~日足では見えない大局の流れ~ by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「本田技研工業」の週足チャートです。

1946年に本田宗一郎が静岡県浜松市で本田技術研究所を起業しました。
二輪車(オートバイ)、四輪車(自動車)および
ライフクリエーション事業(汎用製品:耕耘機・芝刈機・除雪機・発電機・船外機)を
主要事業としています。

オートバイの販売台数は、売上高は世界一位、
自動車の販売台数でも世界的企業となっています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。

3本の移動平均線の間隔がさらに広がってきていますので、
この勢いが暫く続くのか、それとも勢いが弱くなって
トレンド転換するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

5月14日に発表された2020年度の決算の内容を見ていきましょう。
売上高は13兆1705億円、営業利益は6602億円、最終利益は6574億円でした。

四輪事業の売上高は日米では減収となり、
コロナウイルス感染症拡大の影響などによって前年度を下回りました。
中国では政府の消費刺激策の効果などにより前年度を上回りました。

二輪事業では、中国や米国では回復、アジア市場も回復するも前年度は下回りました。
殆どの国で前年比マイナスとなり、パキスタンで辛うじてプラス0.6%増で、
中国だけがプラス13.9%となりました。

ライフクリエーション事業も前年度の実績からすると若干のマイナスとなりましたが、
トータルで見ると、コストダウン効果や金融事業でのクレジット損失引当金の計上差などにより
営業利益は前年度を上回りました。

8月4日に発表された第1四半期の決算を見ると、
売上高が前年比でプラスの68.7%と大場は増加となり、
営業利益や最終利益が昨年の第1四半期は赤字でしたが、黒字転換となりました。
二輪事業ではアジアの回復が顕著で、四輪事業では北米の回復が顕著となっていました。
それに伴い、来期の決算は増収増益予想となっています。

今後の課題としては業界全体の課題でもありますが、半導体の供給不足の影響、
それから、新型コロナウイルス感染症の再拡大などが懸念材料となっていますので、
その辺りをどう乗り越えていくかが課題となりそうです。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMAと価格の推移を見ていきましょう。
リーマンショックまでは右肩上がりとなっていましたが、
リーマンショックにより右肩下がりとなりました。
その後の動きが非常に特徴的です。

どのように特徴的かというと、2007年に高値を付けました。
その後、2008年に安値を付けました。
そこからは、価格が200本EMAを挟んで上下に推移しており
非常に大きな流れがもみ合い相場になっているのが分かります。

今度はステージを見ていきましょう。
2018年から反落し、200本EMAを割り込んでからは下降期である第4ステージとなっていました。
2019年の後半から2020年にかけては一時的に上昇期である第1ステージとなりましたが、
再度第4ステージとなりました。
2020年11月からは上昇期である第1ステージに戻り、
尚且つ、200本EMAも上回り流れに変化が起きてきました。

ただし、大局の流れはもみ合い相場であるということを考えると
ここから、もみ合い相場の高値を更新するのか、
それとも、もみ合い相場が続くのかがポイントとなります。
まずは、2018年の高値を更新することが出来るかどうかに注目していきましょう。

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