注目チャート188|住友金属鉱山(5713)

皆さんこんにちは。

1年延期となっていた東京オリンピックが始まりました。
開会式の前日までゴタゴタがありましたが、いざ始まると一気に盛り上がってきました。
日本人の金メダル一番は柔道男子の60㎏の高藤選手でした。
前回のリオでは銅メダルだったのですが、金メダルでは無かった悔しさをバネに死闘を乗り越えました。
また、競泳女子の400mメドレーの大橋選手は200mと合わせて2つの金メダルを獲得しました。
大学2年で出場した日本選手権は最下位の40位に終わるなど、
故障や貧血に悩まされていただけに大きな感動がありました。

その後もスケートボード初代金メダリストの堀米選手や
阿部兄妹は初の兄妹金メダルを獲得し、日本中が感動しました。
また、日本人史上最年少の13歳330日で金メダルを獲得した西矢選手、
卓球混合ダブルスの水谷選手と伊藤選手も日本卓球史上初のメダルとなりました。
ソフトボールでは13年分の思いを乗せた上野選手をはじめとする日本チームの金メダルも感動的でした。

まだまだ沢山の感動があるオリンピックですが、今回はコロナ禍での開催となり様々な議論があります。
ただ、言えることは、諸悪の根幹は「コロナ」であって
お酒やスポーツではないということを理解する必要がありますね。

今回はオリンピックのメダルに関する企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


長期もみ合い相場継続か、トレンド発生か? by masao_shindo on TradingView.com

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「住友金属鉱山」の週足チャートです。

住友発展の基礎となった別子銅山や世界有数の金鉱脈がある菱刈鉱山などを経営しています。
日本で最も歴史ある企業の一つで、住友財閥の源流企業です。
住友家の業祖、蘇我理右衛門が南蛮吹きといわれる銅精練の技術を開発し、
天正18年(1590年)京都に銅吹所を設けたのが始まりです。
そこから、住友家は秋田の阿仁銅山、備中の吉岡銅山などの経営に乗り出し、
日本一の銅鉱業者へ発展しました。

元禄4年(1691年)には別子銅山の開発に着手し、
これが世界最大級の産銅量を誇る鉱山に成長したことで、
住友財閥(現在の住友グループ)の礎を築きました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第3ステージとなっています。

第3ステージは移動平均線大循環分析においては下降相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、帯が下向きになりに細くなってきていますので
トレンドの勢いが無くなってきているのが分かります。

3本の移動平均線の間隔が狭くなってきていますので、
トレンド転換するのか、トレンドが継続するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

5月10日に発表された2020年度の決算の内容を見ていきましょう。
売上高は9261億円、最終利益は946億円でした。

セグメント別で見ていくと精錬セグメントと材料セグメントのふたつがありますが、
製錬セグメントの売上高が6938億円と前期比で13%の増加となっています。
背景には非鉄金属価格の上昇やコロナ禍にもかかわらず
計画通りの操業を維持出来たことが大きかったようです。
よって、利益も558億円と前期比15.7%増となりました。

次に、材料セグメントは2115億円と前期比で1.7%増とプラスを維持しましたが、
新型コロナウイルス感染症の拡大により一時的な生産調整の影響を受けて販売量が減少したようです。
上期はスマートフォンの需要低迷の影響を受けましたが、下期からは回復傾向に転じたようです。

今後の展望として、電気銅の生産量が定期補修を予定しているために減産となる計画ですが、
ニッケル製連ではフィリピン工場での安定操業を継続して生産量は増産となる計画です。
また、車載向け関連市場は需要が回復傾向にあり、
電池材料は販売量が増加する見込みですので、注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMAと価格の推移を見ていきましょう。
リーマンショックまでは右肩上がりとなっていましたが、
リーマンショックにより右肩下がりとなりました。
その後、上げ下げを繰り返しながら結果的には右肩上がりとなりましたが、
大きな流れはもみ合い相場の動きとなっていました。

2017年からは大きく上昇するも
その後大きく反落し、コロナショックの影響も重なり更に下がりました。
そこからは再び切り返して上昇するもここ数年も200本EMAを挟んだ推移となっていました。

次にステージを見るとコロナショック後はずっと安定上昇の第1ステージが続いていました。
今年の2月に高値を付けてからは反落し、
短期移動平均線が上昇帯を下抜けて第3ステージへと移行していきました。
ここから中期移動平均線が長期移動平均線を下回れば下降期である第4ステージへと移行します。
ここで短期移動平均線が帯を上抜けてくれば、
ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンとなります。

どちらの展開になるのかを注目して見ていきましょう。

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