皆さんこんにちは。
関東甲信越もやっと梅雨入りしましたね。
平年より1週間遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入りとなりました。
近年は雨量が異常に多くなってきているので注意が必要です。
早く梅雨が明けてジメジメとした天気からカラッとした晴れ模様になってほしいですね。
一方で、東京五輪の行方もパッとしない展開が続いています。
無観客で行うか、観客を入れるのかといった議論が続いていましたが、
政府は東京オリンピックの観客について、最大1万人とする調整に入りました。
近く開かれる東京都と大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、
国際パラリンピック委員会(IPC)との5者協議で正式に決定するそうです。
ただ、有観客での開催には専門家から新型コロナウイルスの感染拡大を危惧する声も上がっております。
もし今後、東京都で感染が再拡大し、
五輪期間中に緊急事態宣言やまん延防止措置の対象となっていた場合には、
観客の上限は5000人か収容率50%の少ない方となるようです。
政府・与党内には「その場合は無観客にすべきだ」との声もあり、
未だ予断を許さない状況となっています。
なかなか晴れやかなニュースが少ない中、
晴れやかな株価となっている企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
高値更新の時に考えること by masao_shindo on TradingView.com
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「トヨタ自動車」の月足チャートです。
豊田佐吉が創業した豊田自動織機製作所が源流となっており、
その社内に1933年に開設された自動車部がトヨタ自動車の起源となります。
傘下にはダイハツや日野自動車を擁し、スバルの筆頭株主でもあります。
年間販売台数は1000万台を超え、トヨタブランド単独では世界一位を誇っています。
正真正銘の日本を代表する企業であり世界で戦っている会社です。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっており、
また、2015年の高値を更新しているので相場に勢いがあるのが分かります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が下むきになれば帯に向けた動きとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
5月12日に発表された2021年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は27兆2145億円、前期が29兆8665億円でしたので減少となりました。
営業利益は2兆1977億円となり、前期の2兆3992円から減少しました。
最終利益は2兆2452億円となり、前期の2兆361億円からは増益となりました。
減収減益の要因はコロナショックの影響による販売台数の減少になります。
昨年度は899.5万台だったものが、今年度は764.6万台と大きく減ったことが挙げられます。
グループ販売台数も1045万台から992万台に減少しています。
特に全世界的に販売台数が減りましたが、営業利益を見ると、日本の減収が目立ち、
北米やアジアでは僅かですが増加していました。
その背景には金融セグメントの成長が挙げられます。
来期はコロナ克服から販売台数の増加を予想しており決算見通しも強気となっています。
実際に2021年1月~3月期では販売台数が
前年同期比で105.3%となっており、増収増益となっています。
コロナショック後のマーケットで自動車販売が伸びてくるかどうかに注目が集まります。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200本EMAと価格の推移を見ていきましょう。
月足なので2018年の半ばあたりからしかありませんが、
綺麗な右肩上がりになっているのが分かります。
次にステージを見ると2008年のリーマンショックによって下降帯となりましたが、
その後からのトレンド転換からはずっと上昇帯を継続しています。
ステージの「12321の押し目買い」パターンとなっており、
基本的には押し目となったところが、ずっと買い場となっていたことがよく分かります。
今回、上場来高値を更新しました。
ワクチン接種が欧米で進み主要国を中心に、経済再開に伴う新車販売への期待があると思いますが、
チャートは期待通りの上昇となっています。
ただし、帯を見ると、「12321の押し目買い」パターンから
帯が傾きを持って間隔が広がり始めたところですので、
もっとしっかりと帯が育っていくのかどうかが注目となります。
このまま短期移動平均線が上向きになっていけば、トレンド相場に勢いが付きます。
一方で短期移動平均線が下向きになると、勢いが弱くなっていきます。
ここからの短期移動平均線と帯の間隔がどう推移するかに注目しながら見ていきましょう。