皆さんこんにちは。
梅雨入りしている九州から東海地方は中休みの状態で非常に暑い日が続いています。
急激に気温が上昇していますので、熱中症には十分注意しましょう。
夏の熱い時期もそうですが、この時期の急激な気温の上昇でも熱中症になる方が急増するそうですね。
やはり、身体が未だ慣れていないからでしょうね。
ただ、来週の週明けあたりからは雨の予報となっています。
そして、ぐずついた天気が続くのが来週後半以降になりそうとのことです。
そうなると、関東甲信越でも梅雨入りの可能性が高まりますね。
一方で、沖縄では6月下旬には梅雨明けする可能性があるそうです。
梅雨といえば紫陽花を思い出しますが、もともと日本が原種で
「ガクアジサイ」から改良された園芸品種だそうです。
「あじさい」の語源ははっきりしないとのことですが、日本最古の和歌集である「万葉集」で
当て字ではあるものの「あじさい」が登場しているとのことです。
語源で有力なのが、「集真藍(あづさあい・青色が集まる)」のようですね。
確かに幻想的な青色をしていますよね。
また、英名ではハイドランジアといい、お水の器という意味です。
雨が似合う花といえば紫陽花しかありませんね。
こういったジメジメした時期だからこそ、紫陽花を見て心は晴れやかにしたいものです。
今回は先日ビッグニュースが舞い込んできた企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
エーザイ ~急騰した時の考え方~ by masao_shindo on TradingView.com
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「エーザイ」の日足チャートになります。
東京に本社を置く日本の大手製薬会社です。
社名は旧社名の「日本衛材」からきているそうです。
衛生材料とは具体的には絆創膏や包帯の事をさすそうです。
1941年に内藤豊次氏が旧、東京田辺製薬(現、田辺三菱製薬)を57歳で退職し、起業した会社です。
国内では1位の売上高を誇る武田薬品工業、第2位のアステラス製薬、と続き国内5位に位置します。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、価格が一気に急騰しており、
短期移動平均線が上昇帯から大きく乖離しているのが分かります。
また、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いが出てきているのが分かります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が下向きになれば帯に向けた動きとなりますので急落に注意となります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
5月12日に発表された2021年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は6459億円、前期が6956億円でしたので減少となりました。
営業利益は517億円となり、前期の過去最高だった1255億円から半減となりました。
最終利益も421億円となり、前期の過去最高の1217億円から7割減となりました。
減収減益の要因はコロナショックの影響による減収と、積極投資によります。
地域別で見てみると、日本の売上が約36%となっています。
欧米地域では約22%、中国は約13%、アジア地域で約9%、その他となります。
医療用医薬品の主力品を見ていくと、「ヒュミラ」という商品が一番で520億円、
「リリカ」という神栄障害用の商品が215億円と続きます。
我々が良く知っている商品は「チョコラBB」関連の商品も134億円となっています。
今回、大きな話題となったのが、アルツハイマー病用の新薬が米国で承認されたことです。
アメリカの製薬会社とエーザイの共同開発となり、
アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」は症状の進行を抑えることを目的とした薬です。
そして、脳にたまった「アミロイドβ」と呼ばれる異常なたんぱく質を取り除き、
神経細胞が壊れるのを防ぐとしています。
アルツハイマーの患者や家族からすると歴史的なことであり、
日本でも承認の申請が出されており、今後の行方に注目が集まっています。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2019年の10月以降は200日EMAが右肩上がりの展開となっていました。
そこから、2020年の10月以降は右肩下がりの展開となっていました。
そして、今月に入ってから株価が急騰し一気に200日EMAを超えてきました。
今回のアルツハイマーの新薬承認が買い材料となっているのでしょう。
次にステージを見ると2020年10月以降、価格は200日EMAを下回って推移していましたが、
ステージの「45654の戻り売り」パターンが続いていました。
短期移動平均線が帯を上抜けることで第4ステージから第5ステージ、
第6ステージへと移行するわけですが、
そこから、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けると第1ステージに移行するわけですが、
クロスせずに、再び短期移動平均線が帯を下抜ける動きが続いていたということです。
これは、帯を上抜けた短期移動平均線が帯をサポートとして推移すると
上昇期である第1ステージに移行するわけですが、
サポートされずに短期移動平均線が帯を下抜けることで起きる動きです。
それが、5月になってから変化が出てきました。
短期移動平均線が帯を上抜けて第6ステージに移行した後に、
帯がサポートとなって上昇期である第1ステージに移行していきました。
つまり、6月3日、6月4日の動きがポイントとなりました。
そこから、ストップ高を交えて急騰しました。
今後は利益確定売りも出てくるでしょうから、
大きく乖離した短期移動平均線と帯の間隔がどう推移するかも注目していきましょう。