皆さんこんにちは。
東京五輪開幕まであと50日を切ってきました。
開催に対しては賛否両論渦巻いています。
大会組織委員長の橋本聖子会長はインタビューで、「中止、再延期はない」と断言しました。
開幕を前に選手、関係者のワクチン接種や新型コロナウイルス対策が
世間に理解されはじめたことが、開催に前向きな世論が増え始めた理由と分析しているようです。
観客の上限数の決定期間は6月中に決定するようで、
観客を入れるとしても感染者数が急拡大すれば、無観客に切り替える用意があるとのことです。
やはりワクチン接種率が上がりつつあることで、国民の声が変わってきたようですね。
そんな中で、台湾の野球チームが東京五輪の最終予選の出場を断念しました。
東京五輪での野球の最終予選は当初台湾で行われる予定でしたが、
同地域での感染拡大に伴い開催を返上しました。
さらに台湾プロ野球は新型コロナウイルスに対する健康面への懸念から
プロ選手の参加断念を表明していました。
しかし、その後は台湾野球協会がアマチュア主体のチーム派遣を検討していたが、
一部選手がコロナ禍での予選出場に同意せず、
台湾での事前キャンプ実施の見通しも立たなくなったことなどから最終的に不参加を決めたようです。
台湾は世界ランク4位だけに、残念な結論となりました。
まだまだ、コロナ禍においては多くの犠牲が払われています。
ただし、マーケットはアフターコロナを見据えた動きになっています。
今回はアフターコロナにおいて期待される企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
アフターコロナを見据え始めた!? ~波動の基本を知ると現状が見えてくる~ by masao_shindo on TradingView.com
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「東海旅客鉄道」の日足チャートになります。
東海地方を中心として旅客鉄道等を運営する日本の鉄道事業者です。
国鉄分割民営化に伴い1987年、(昭和62年)に
日本国有鉄道(国鉄)新幹線総局・静岡局・名古屋局から鉄道事業を引き継いで発足しました。
JRグループの旅客鉄道会社の一つで、通称はJR東海です。
東名阪の大動脈にして日本経済を動かす東海道新幹線も経営しています。
学生にも人気の企業で中部財界を支える有力企業の一つとして
中部財界の「新御三家」と呼ばれることもあるようです。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けたことで
下降帯から上昇帯に移行しました。
また、帯に傾きが無く間隔も狭い状態ですので、今は未だトレンドに勢いが無いのが分かります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯を下抜ければ上昇相場の終焉となります。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
4月27日に発表された2021年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は8235億円、前期が1兆8446億円だったので半減以上となりました。
営業利益はマイナス1847億円となり、前期の6561億円の黒字から大幅赤字となりました。
最終利益もマイナス2015億円となり、前期の3978億円から赤字転換でした。
今回のコロナショックの影響により感染防止のために
旅行や外出が激減したことで大きなダメージを受けました。
営業収益の業種別で見ると、運輸業は前期の4割弱でした。
流通業は前期の約6割でした。
不動産業は約8割で、黒字を確保しました。
しかし、約8割の売り上げを占めている運輸業の業績の大幅悪化により
赤字を回避することは出来ませんでした。
しかし、来期の業績は黒字転換を予想しており、アフターコロナによって
人々の移動が回復すると見込んでいるようです。
日本でもワクチン接種が進むことでウィズコロナから
アフターコロナへと進んでいくことで人々の行動が変わってくるでしょう。
とはいえ、テレワークやリモートが普及したことで、
アフターコロナはコロナ前とは違った展開になってくると思われますので、
時代に合った進化が必要となりそうですね。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2019年の5月以降は200日EMAが右肩下がりの展開となっていました。
コロナショック後に多くの企業が急回復するなか、更に加速度的に下降しました。
2020年の8月と11月に2回同じ価格帯で安値を付けてダブルボトムのような形状となりました。
そこから価格が切り返し200日EMAの攻防となりました。
一度はしっかりと超えたのですが、その後、再び反落しました。
そして、5月末から再び上昇して200日EMAを超えてきました。
次にステージを見ると2021年2月に200日EMAを超えて上昇期である第1ステージとなりましたが、
継続性が無く第4ステージへと移行しました。
そこから、上昇期である第1ステージに移行しながら200日EMAを超えていきました。
ここから、今年の高値を更新していけば、トレンドに勢いが出てきます。
3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がれば安定上昇となります。
一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに逆行となります。
アフターコロナを見据えて上昇相場が始まったのか、
それとも、まだまだ一過性の反発なのかを
短期移動平均線と帯の関係を見ながら確認していきましょう。