注目チャート180|ソフトバンクグループ(9984)

皆さんこんにちは。

突然ですが、頭で分かっていても心が納得いかないことがあります。
今回、緊急事態宣言が延長となりました。
やはり、今の新型コロナウイルスの感染状況を鑑みると致し方ありません。
そうはいっても、外出を控えて
人との接触を減らすというのは辛いものがありますね。
明けない夜は無いと言いますが、
このコロナウイルスに打ち勝つときが来ますので
それまでは、皆さんと一緒に戦っていきましょう。

毎日、気持ちの良い天気が続くと外出したくなりますが、
今年は梅雨が早くなるそうです。
気象庁は5月5日、沖縄地方と奄美地方で梅雨入りしたとみられると発表し、
全国で一番早い梅雨入りとなり、平年と比べて沖縄地方は5日、
奄美地方は7日早い梅雨入りとなりました。

また、九州南部でも11日に梅雨入りし平年より19日早い梅雨入りとなりました。
本州でも来週あたりには梅雨入りする可能性が高くなっており、
そうなると統計開始以降、最も早い梅雨入りとなります。
梅雨はジメジメとして鬱陶しい面もありますが、緊急事態宣言下においては
ステイホームが根付くかもしれませんので、
考え方を変えると恵みの雨かもしれませんね。

株式市場においては企業の決算が続々と発表されてきています。
過去最高利益を捻出する企業も出てきています。

今回はそういった企業の一社を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「ソフトバンクグループ」の日足チャートになります。

孫正義氏が1981年に創立した「日本ソフトバンク株式会社」から始まりました。
携帯会社「ソフトバンク」や「ヤフー」などの
インターネット関連企業を傘下に持つ持ち株会社になります。
また、プロ野球チーム「福岡ソフトバンクホークス」の親会社でもあります。

2017年には10兆円規模の投資ファンド
「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が発足、
アブダビ政府やアップルなどが参加しています。
良くも悪くも話題になっているファンドです。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、上昇帯から下降帯に移行したところですので、
中期移動平均線と長期移動平均線の動きに注目となります。

下降の動きに勢いが出てくるのであれば帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
下降の動きに勢いが無くなれば短期移動平均線が上向きになってきます。

短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

5月12日に2021年3月までの年間決算の発表がありました。
売上高は5兆6281億円、経常利益は5兆6704億円、最終利益は4兆9879億円でした。
経常利益、最終利益ともに過去最高となりました。
日本国内企業の中では過去最大の純利益を記録しました。

ソフトバンクグループは投資会社に変化してきましたので、
株価の動向に大きく影響を受ける会社となっています。
その上で、ソフトバンクグループが保有している株式の時価純資産を見てみましょう。
2020年3月末が21.7兆円でしたが、21年3月末は26.1兆円となっており、
1年で4.4兆円増加しているのが分かります。
その時価純資産の内訳を見ると、アリババが43%、ビジョンファンドが25%、
その他が32%となっています。
そして、その内最大2.5兆円の自己株式を消却することも発表されました。

19年度のビジョンファンドは1兆8449億円の赤字となっていましたが、
20年度では6兆3575億円の利益となっており、
株式市場の上昇が大きく寄与した格好です。
そして、今後もAI革命の進化が進むとして
そういった企業に投資を行っていくとのことです。

日本版のバークシャー・ハサウェイのような業態になり、
世界の株価の動向が大きく影響しますので
今後のマーケットの動向に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2019年は200日EMAを挟んでの推移となっていました。
コロナショックで200日EMAを大きく下回りますが、
そこから、切り返しが入ってからは200日EMAが右肩上がりとなり
価格も200日EMAの上で推移していますので長期上昇局面となっているのが分かります。

次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年5月辺りからは大局の上昇トレンドとなっていますが、
何度か第3ステージを付けています。
しかし、ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンから
上昇トレンドを継続していました。

直近の動きを見ると、その動きに変化が出てきました。
2020年5月以降で初めて第4ステージとなりました。
そして、価格が200日EMAに接近してきました。
ここからトレンド転換となれば200日EMAを下回り、
帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
一方で、200日EMAでサポートされて短期移動平均線が上向きとなってくれば、
少し深い押し目となることも考えられます。
いずれにせよ、ここからの展開は価格と200日EMAの関係が
ポイントになるということですので、注意して見ていきましょう。

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