注目チャート178|ソニーグループ(6758)

皆さんこんにちは。

首都圏では緊急事態宣言が再度発令されています。
今年のゴールデンウィークもステイホームとなりそうですね。
ニュースを見ていると最初の緊急事態宣言のときは
街中から完全に人が消えましたが、
今回は人手があまり減っておらず、電車でもそれなりに多い印象を受けます。
何事もそうですが、人は良くも悪くも慣れるものかもしれません。

米国のワクチン接種の進捗と感染者の増減を見ていると、
やはり、ワクチンが切り札なのだということがよく分かりますね。
日本では遅々として進んでいないようですが、
ワクチン接種が加速度的に進むシステムができれば良いですね。

多くの人々が外食や旅行などに気兼ねなく行ける日を待ち望んでいるとは思いますが、
医療現場の状況を考慮すると、しばらくは家で楽しめることを考えるべきですね。

今週もコロナ禍で外出できない影響が
逆に好業績に結びついている企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「ソニーグループ」の週足チャートになります。

日本のソニーグループ株式会社を中核とする多国籍コングロマリット企業です。
その中心企業であるソニーは1946年、に盛田昭夫氏と井深大氏が共同創業しました。
創業期からしばらくの間は、メカトロニクスや
電気製品を中心に手掛ける製造業でしたが、
次第に金融やゲームなど他業種に参入・多様化していきました。

ソニーといえば、VTRのビデオカセット、ウォークマン、PlayStationなど
その時代を象徴するヒット商品を生み出してきました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。

この勢いが継続するのであれば高値更新していきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場が終焉となります。

短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

今月の4月28日に発表された2021年3月決算の内容を見てみましょう。
売上高は8兆9993億、営業利益は9718億円、最終利益は1兆1717億円でした。
売上高、営業利益、最終利益ともに過去最高となりました。

部門別を見てみましょう。

部門は「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」、「音楽」、「映画」
「エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)」
「イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)」、「金融」
「その他」、「全社(共通)及びセグメント間取引消去ならびに補正」
「金融分野を除く連結ベース」となっています。
映画やEP&S、I&SSなどはコロナ禍の影響を受けて減収となりましたが、
その分をG&NSや音楽、金融が大きく寄与していました。

ソニーがエレクトロニクス以外の多くの分野を手掛けていることで、
業績が落ち込んだところを伸びた分野がカバーできる強固な体質になっています。

2021年はワクチン接種が進むことでコロナ克服の年となりそうです。
世の中が通常の動きに戻った時に業績が
どのように変化するのかも含めて見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2014年に横ばいだった200週EMAが上向きになり、
2016年前半に一時的に200週EMAを下回りましたが、
その後は一度も200週EMAを下回ることなく上昇しています。
しっかりと右肩上がりの展開となっており、
大局の上昇トレンドが継続しているのが分かります。

次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年の3月に下降相場の入り口である第3ステージになりましたが、
直ぐに短期移動平均線が帯を上抜けてきました。
ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」や
「1→2→1の押し目買い」パターンで上昇トレンドが継続しています。

直近の動きを見ると、短期移動平均線が帯に接近してきています。
短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。
一方で、短期移動平均線が再び上向きになってくれば
2月の高値を更新するかどうかに注目が移ります。

現状の動きは4月に上昇した時に、
2月の高値を更新出来なかったということがポイントとなっています。
この動きがトレンド転換の始まりとなるのか、
それとも一時的な押し目で上昇トレンドが再開されるのかを見ていきましょう。
ポイントは2月の高値とその後に付けた安値のどちらを更新するかという点になります。

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